未来への絆 【江戸っ子畳職人物語】

この物語は畳の仕事や日々の暮らしを通し
      家族の愛と信頼を
  余すところ無くブログ化したものでる。

丸い紋畳縁祭り。

2008年03月14日 21時58分57秒 | 有職畳 祭り

凄いですね

しかしこの雨にあやかったお話。

私がこの一ヶ月、仕事にあたらせて頂いているのは、お寺のお仕事。

このお寺のお仕事には、一般のご家庭であまり使われない(床の間を除く)

畳ヘリを使っています。

 

このような畳ヘリを「紋へり」といいます。素材は各種色々ですが

今回使用した畳ヘリは「綿素材」のものでした。

この畳ヘリは上記写真を見ても分かるように、丸い紋の模様です。

これを、畳の端(すみっこ・角)に一紋一紋綺麗に出さなくてはいけません。

ヘリの大きさに畳が合っている訳でもなく、逆で畳の寸法に紋へりを

合わす作業がしつようとなります。

そんな中、私は最後の四天拝敷を製作するべく、ヘリのだんどりから行った。

本来、拝敷等には、若干の寸法の余裕がみられ、紋ヘリの寸法に

ある程度あわす事が可能とみていますが、今回の一枚は違う。

寸法の違いが許されない処に敷く拝敷なので、ヘリの段取りからの

勝負となりました。

  

又、御住職がお座りになる椅子の中に納める畳を作成。

厚み60ミリでオールボード畳床を使用。

一紋回しでの畳台になった。堅さを少しでも和らげる為

畳床にクショッン材を縫い付けています。

長きにわたりブログにて、初めて見たお客様や色々な人たちに

分かり図らいブログになってしまい、恐縮です。

めったに無いお仕事なので、興奮して書いたブログも多々ありました。

このお仕事をとうして、畳の又違った一面をご紹介出来ていたなら

これにこしたことはありません。このお仕事も後二日。

EPILOGUE はすぐそこに。