たっちゃんのレンズ沼

個人的趣味の独り言を書いて行きます。
主にデジタルカメラとオールドレンズについてですが、他にも書きますよ。

【第419沼】CANON FD 55mm F1.2 ssc 後期型 でかくて重いF1.2

2014-12-16 22:39:02 | canon

 

CANON FD 55mm F1.2 ssc 後期型
レンズタイプ  単焦点 開放F値 F1.2
フォーカス  MF 画角  
レンズ構成 5群7枚 対応マウント CANON FD
絞り羽枚数 8枚 フィルター径 58mm
焦点距離 55mm 最大径×長さ 75.8 x 52.5
最短撮影距離 0.6m 重量 565 g
最大撮影倍率 0.109 発売 1973年

久々のF1.2レンズの紹介です。とにかく太い、重いです。

 

レンズ名のS.S.Cはスーパー スペクトラムコートの略だそうです。とにかく多層コーティングです。レンズの青い色が綺麗です。絞りリングにAがありますからCANON FD 55mm F1.2 ssc後期型らしいです。ちなみに前期型は○印があるらしいです。

最短撮影距離0.6m この個体、これまで紹介しなかったのは前玉群の後あたりにわずかにカビがあるのに前玉が外れなくて清掃しきれてないからなんですが、まっいいかってことでアップします。写真を見る限り影響はなさそうですしね。

小さなNEX-C3がますます小さく見えるこの迫力です。でっか!!迫力ありすぎ重過ぎでNEXだとマウント強度が少し心配かも(笑)見た目の押しの強さは抜群ですね。実際の映りはどんなんでしょうか。

NEX-C3 絞り開放F1.2 1/200秒 ISO-200  0.6mまでしか寄れないので1.2という数字のイメージよりはボケはおとなしいです。ピントが来てる部分も開放だとやさしい感じな描写です。悪く言えば合焦部分でも少し甘いです。少し残念なのはボケが二線気味なところでしょうか。ISO-200 で1/200秒 って辺りに違いが出てますね。

NEX-C3 絞りF2.8 1/60秒 ISO-250  ここまで絞るとかりっとしますね。(サイズダウンしてブログアップすると、かりっと感が今一表現できてないですね。やはり切り出しておかないとだめですかね?)発色もいい方だと思います。何より画像に力を感じますね。このレンズも外で撮ってみましょう。でも明るいレンズって1/8000でISO-100が使えないカメラだと絞らないと使えないことが多くてF1.2は使えないかも・・・

 CANON FD 55mm F1.2 ssc 130805 で屋外撮影です。

屋外撮影はNEX-3を使用っす。NEX-3 1/3200秒 ISO-200 忘れたけど少なくとも開放ではありません。コントラストを上げてやってこんなもんです。

NEX-3 1/160秒 ISO-200 かきっとした感じじゃないですね。ピントはちゃんと来てるんですけどね。

NEX-3 1/2500秒 ISO-200 あっさりした描写で色のりもあっさりな感じです。正直好みじゃないので、このレンズ、たっちゃん的には銘玉じゃないです。

【追記、分解再チャレンジ】

 

カビが僅かに絞り羽根前にあるけど、分解できなくて諦めていた個体に再度チャレンジです。ゴムで化粧リングを外します。前回はここから真鍮のカニ目溝のあるリングがどうしても外れなくて諦めたんですが、今回は思い切ってエタノールを外れなかったリングの周りに溜まるくらい流し込んでマイナスドライバーを溝に当ててハンマーで軽く叩いてからしばらく放置プレー。で渾身の力を込めてカニ目レンチで回すと・・・おおっ神よ!!回りました!!やった(笑)このリングで押さえられていたのはフィルターブラケットで、いっしょに外れました。

 

固定している小ネジ3本を外してフォーカスリングのカバーを外します。ヘリコイドのストッパーがネジ3本で固定されています。ヘリコイド部分は実は分解する必要はなかったんですが、このときはわからなくて分解してしまい無限がでなくなってしまいえらくリカバリーに苦労しました。

 

結局、前玉群のすぐ外側の真鍮のリングを外せば良かったわけで・・・このリングを外すためにマイナスネジを1本外しておきます。これがあると外せませんから。カニ目レンチでリングを回して外します。

 

この状態で抜いたら実は絞り部分、後玉も含めて中身がごっそり外れてびっくりです。

 

一番前の大きなレンズの裏に塵がいっぱいある気がしたので押さえリングを外して中をブロアで吹いて元に戻します。後ろ側の後玉群から外そうと思います。

 

エタノールをネジ部分につけてゴムを巻いて回して外れました。後ろ側は絞り部に面していたレンズでここにもカビがあったので掃除しときます。

 

後ろ部分が外れたところで絞り羽根部分が露出しました。絞りを開放にするとカビを見つけました。カビキラーと綿棒で撃退しておきます。これで気になっていたカビも汚れも綺麗になったので組み戻します。でもここから時間がかかりました。なんとか、カビもとれて無限も出るようになったので終了です。

試写してみましたが、まあ、変わりませんね。室内での物撮りでは開放はポワーンです。どでかい割に印象薄いです。