CANONの"EOSシステム誕生30周年"というWebページが公開されています。
1985年ミノルタよりAFシステム一眼レフカメラ"α7000"が発売され、その頃AF対応については各社既存のマウントでAF専用レンズ(&ボディー)で対応している状況だったので、カメラ業界的には"αショック"が走ったという事になっています。
この際、ミノルタとキヤノンは新規マウントで対応、その他のメーカーは既存マウントに電気接点、AFカプラーなどを組み込んで対応となっています。
"αショックから"から2年後にキヤノンは"EOS620、EOS650"が発売開始されました。
キヤノンのレンズ新マウントは"完全電子化"されてカメラとレンズ間に機械的な連携はなくなっています。
FDマウントレンズからの継続性はなくなったのですが、この時点で"完全電子化"したおかげで、
その当時のボディーに最新のEFレンズを装着しても完全に連携が取れているとの事です。
もちろんその当時のEFレンズを最新の"デジタルEOS"ボディーに装着しても問題ないようです。
ニコンは"Fマウント"、ペンタックスは"Kマウント"を使い続けておりますが、電源供給接点の追加、機械式絞りレバーの連携廃止などその時代の要請に合わせてマイナーチェンジをし続けているという事になるので、マウント的には装着に問題なくてもカメラとレンズの連携がどこまでとれているかがわからなくなるという別の問題が発生しているようです。
この問題はニコンユーザーではないので詳細なことは分かりませんが、歴史の古いニコンの"Fマウント"(1959年~)の方がペンタックスの"Kマウント"(1975年~)よリ複雑な様子です。
PENTAXの場合、大まかに区別すると
- 機械連動のみの"Kマウント" ・カメラ:K2、MX、LX等 ・レンズ:SMCペンタックスM50mmF1.4、SMCペンタックスMズーム28-50mmF3.5-4.5、SMCペンタックス135mmF2.5、SMCペンタックスベローズ100mm F4、等
- "1."に電子接点を組み込んだ"KAマウント" ・カメラ:SuperA等 ・レンズ:SMCペンタックスA35-105mmF3.5等
- "2."にAFカプラーを組み込んだ"KAFマウント" カメラ:SFX、*istDS等 ・レンズ:SMCペンタックスFズーム35-70mmF3.5-4.5、SMCペンタックスF★300mmF4.5ED[IF]、SMCペンタックスDA18-55mmF3.5-5.6AL等
- "3."に電源供給接点を組み込み、レンズROM情報をさらに追加した"KAF2マウント" カメラ:Z-1P、K10D等 ・レンズ:SMCペンタックスFAズーム28-105mmF4-5.6(パワーズーム)等
- AFカプラーを廃止した"KAF3マウント" ・レンズ:SMCペンタックスDA18-135mm F3.5-5.6 ED AL [IF] DC WR等
- 電磁絞りに対応した"KAF4マウント" ・レンズ:HDペンタックスDA 55-300mmF4.5-6.3ED PLM WR RE
位に纏める事が出来ます。
1989年に"EOS630"ベースの"EOS RT"が発売されました。
固定式のペリクルミラー(ハーフミラー)でミラーアップのタイムラグがないので"RT(real time)"となったようです。
これが発売されたときに本気でマウント替え(ペンタックスからCANON"EOS"システムへの乗り換え)を考慮したことがあります。
(学生時代だったので資金面でも無理だったと思いますが)台数限定で、売り切れになるのも結構早かった気がします。
誕生30周年 - キヤノンカメラミュージアム
http://global.canon/ja/c-museum/special/eos30th.html
EOS RT - キヤノンカメラミュージアム
http://global.canon/ja/c-museum/product/film136.html