京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

夢の扉 海洋深層水発電(OTEC)

2013-07-10 07:36:07 | 科学・宇宙・歴史


連日の猛暑にかなりまいっています。
全国的に熱中症で病院に運ばれる人が急増しているようです。
皆さま方もご注意くださりませ。


日曜日の夜の「夢の扉『南の楽園より半永久的発電』」を大変興味深く見ました。

舞台は沖縄本島から西に100キロにある久米島です。
この島は海洋深層水で知られ、車海老や海ブドウの養殖に利用されているそうです。
ここで海洋深層水を発電に利用しようと取り組んでいる、佐賀大学池上康之教授(50歳)のことが紹介されました。

池上教授が進める海洋温度差発電というのは、海の温度差を利用して発電するものです。

その仕組みを番組はわかりやすく映像で教えています。

冷たい深層水と海面近くの温められたの温度差を利用して発電するそうです。
深層水の温度は11度、海面近くは30度になります。
電気を作るには、低温で沸騰する液体フロンを利用し、温かい海面近くの海水で沸騰させてタービンを回して発電させ、蒸気は冷たい深層水で冷却し液体に戻 るシステムです。
このシステムは海から永遠に電気を取り出せるとまるで夢みたいな話です。

特に海洋発電が魅力なのは、非常に安定して24時間発電できることだと教授は言います。
この発電が適しているのは、深層水と表層水の年平均温度差が大きい場所で、20度もあれば電気を生み出せるそうです。
つまり、熱帯や亜熱帯、赤道近くの小さな島があてはまります。
現在多くの島は化石燃料で発電しているが、海洋発電なら目の前の海からクリーンな電気を発電できます。
さらにすごいのは、この発電の副産物としてきれいで安全な水ができることで、電気も、水も少ない島にとっては一石二鳥です。
こういう地域はこの発電の実用化が待ち望まれていると思います。

番組は、久米島、同様の研究をしているハワイの研究機関、企業と協力し、現在沖縄県久米島に実験プラントが今年完成し、3月の実証実験に立ち会った内容を伝えていました。
実験は見事成功しました。良かったです。

今年6月、水や電気で苦労している島から見学に来ていました。
ジャマイカ出身の国際機関関係者は、プラントを見て「ずっと待っていたのでうれしい。とにかく美しい、今まで出会った一番美しい女性と同じくらい美しい」と涙を浮かべて感激していたのがとても印象的でした。
ハワイでも来年プラントが建設されるそうです。

海から生まれるエネルギーは、稼働率が風力発電の二倍もある潮流発電、波を利用した波力発電もあるそうです。

番組を見終わって、こういうエネルギーが次々に開発され、実用化されていくことを期待したいと思いました。





久米島のOTEC実証プラント ※神戸製鋼所広報資料から引用