京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

日曜美術館 夢の富士山 傑作10選

2013-07-30 06:38:26 | 美術・博物館



日曜夜のNHK美術館 『夢の富士山 傑作10選 ~巨匠たちの知られざる物語~』を見ました。

出演は ロバート・キャンベルさん(東京大学教授)、VTR出演 山口晃さん(画家)、
佐藤可士和さん(デザイナー)でした。

富士山ほど描かれた対象が多い作品はないかもしれません。
誰でも一度は富士山を描いた記憶はあると思います。
私も小さい頃、富士山の姿を描きました。

今回世界文化遺産に登録され、富士山特集が各局で放送されました。
私もいくつか見ましたが、何度見ても富士山は素晴らしい山だと思います。
勿論現在活火山であり、いつまた噴火があるかわからないという生きた山ですが。

現在富士山登山がブームのようですが、私は高所恐怖症で、だいぶ以前五合目までは
バスで行ったのですが、それ以上登ることは考えられません。

そんな富士山を多くの芸術家も描いています。
あらためて今回の傑作10選を見て、日本人の富士山好きを知る次第でした。
それにしても、いつも思うのですが、ロバート・キャンベルさんの日本についての
博学ぶりには驚かされますね。

番組で紹介されたのは、誰もが思い浮かべる葛飾北斎の「冨嶽三十六景」。
北斎に負けじと、富士山を描いた谷文晁。
20世紀、北斎を心の師と仰ぐ片岡球子。
霊峰富士を1500枚も描いたという横山大観。
101歳まで富士 山と格闘した奥村土牛。
室町時代から伝わる富士山の名画や、洋画家・梅原龍三郎と文人画家・富岡鉄斎。
豊臣秀吉の陣羽織、そして尾形光琳の名作も紹介されました。

それぞれ見事な作品です。

1,葛飾北斎「富嶽三十六景」(1831~35)




2,谷文晁「富士山図屏風」(1835)



3,片岡球子「富士に献花」(1990)




4,奥村土牛「平成の富士」(1990)



5,横山大観「朝陽霊峰」(1927)




6.「富士参詣曼陀羅図」(室町時代)




7.「富士御神火文黒黄羅紗陣羽織」(桃山時代)




8.尾形光琳「扇面貼交手筥」(江戸時代中期)
蓋を開けると富士山の絵がでてきます。




9.梅原龍三郎「朝陽」(1945~7)






10.富岡鉄斎「富士山図屏風」(1898)