昨日の京都迎賓館の続きです。
今回は、実際に海外の賓客が訪れた様子をお伝えします。
10月上旬、アフリカのウガンダ共和国、国民議会議長の26日、1泊が決まりました。
当日までの準備が慌ただしく始まります。
京都のおもてなしの達人たちに迎賓館からつぎつぎ連絡が入ります。
晩餐会の料理は「瓢亭」が受け持つことになりました。
美術館から京都の日本画家 北野治男「丹頂」の絵を借ります。
ウガンダの国旗に描かれているのは、ホオジロカンムリツル。そこで、日本の代表的な丹頂鶴を描いた作品でお迎えしようというわけです。
壺は、近代の京都を代表する六代目清水六兵衛の作品で、秋の景色を表している作品です。
雨の中庭の掃除です。ピンセットで石の間に落ちている葉をとっていきます。
当日朝、華道の家元が出向いて花を迎え花を飾ります。今回は華道家元中野恭心さん。
京都の34の家元の回り持ちだそうです。
洗面所などにも一輪挿し。使用される花は和花。
夕方、瓢亭から料理人、食材、食器、調理道具一式が運び込まれます。
夜ウガンダの賓客のもてなしがはじまります。
翌朝、庭を楽しんでもらいます。
平安時代以来の雅な伝統、舟あそびです。
迎賓館のスタッフがお見送りです。
賓客のもてなしがー段落した秋の日、迎賓館に100人を超す人たちが集まってきます。
京都迎賓館を見守る会、迎賓館の建設に関わってきた人たちです。
毎年1回、担当した部分が保たれているか、チェックします。
四季折々の京都迎賓館の極上のおもてなしです。