京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

安野光雅『御所の花展』

2014-01-16 06:31:03 | 美術・博物館



高島屋京都で安野光雅の『御所の花展 』が開催されています。





「安野光雅は、天皇、皇后両陛下の 本の装丁をしたご縁から、両陛下のお住ま いに咲く植物を描くことになりました。2011年3月から1年余り、 数十回にわたって御所の庭に通い、四季 折々の草花約100種類を写生しました。
皇后に贈られたハス の「舞妃蓮」やバラの「エンブレスミチ コ」から、天皇が皇居に住み着いたタヌキ たちのために残しているというクサイチゴ などの里山の草木まで、淡い色彩で描かれ た水彩画130点が展示されています。」展示会紹介より


会場入り口には作者の次のようなメッセージがありました。
「花はなんといい匂いがするのだろうと思います。子どもの頃きらいだったドクダミさえも、きらいでなくなりました。
宗教を信じないとしても、神さまでもいないと、こんなにきれいな花を創りだせないと思います。」と。

ツクシやフキノトウ、ネコヤナギ、ゼンマイといった野山の草花から、誰もが知っているサクラやバラ、ヒマワリにいたるまで、展示会場は安野ワールド満開です。
作品を見ていると、野山に吸い込まれていくような錯覚になります。

いつも思うのですが、安野光雅の展示会は、ほんとうに御婦人方が多いのに驚きます。

いくつか作品を御覧ください。
この企画展は、全国を巡回しているようですから、まだ御覧なっておられない方には、お薦めの展示会です。


レンゲソウ
昔はどこでも見られる花でしたが、最近は少なくなった気がします。





キキョウ
6~7月に咲きます が、秋の七草の1つです。






舞妃蓮
1960年に両陛下が結婚後 初めて米国を訪れた際、日系人から贈られた黄ハス の実から咲かせた「王子ハス」と「大賀ハス」をかけ合わせて作られた蓮だそうです。





ユウスゲ アサマキスゲ
夕方から開花して翌朝にはしぼむことから、ユウスゲとも呼ばれています。





ヘブンリーブル
盛夏から晩秋にかけて、青い花を咲かせます。





ラッキョウ





アヤメ




ザクロ





ロウバイ。
早春、この花を見ると間もなく春が来ると思います。






バラ「エンプ レスミチコ」






フタ バアオイ
御存知徳川家の紋章です。