京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

愛宕念仏寺の羅漢石像

2019-06-20 16:16:43 | 京都めぐり


愛宕念仏寺の羅漢石像です。

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「おこしやす愛宕寺へ」と彫られています。
前住職の西村公朝さん作ではと思います。





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「ナム サダルマ、、、、、」。お経でしょうか。これも公朝さん作のような気がします。





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「羅漢○」。豊かな表情です。これも公朝さんの作のように思います。





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両手を頬にあてている女性のような像です。
その左上は何かを唱えているのでしょうか。





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一番左の像は苔が髪のようになっていて女性のように見えます。
その右は穏やかな顔の像です。故人はこういう人だったのかもしれないです。





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手に持っているのは何でしょう。ハートのような。





口、目、鼻クッキリ像です。





御夫婦でしょうか。御両親でしょうか。優しい顔の像で、こちらも手を合わせたくなります。





物静かに祈っている像です。





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左の像はバットらしきものを持っています。
右の像は烏天狗に見えるのですが。





三体とも両手に何かを持っているようです。
真ん中は杖?、左は顔です。





右側の像は野球のグローブをはめているのでしょうか。





それぞれ優しい像ですが、前列左の像は何を抱えているのでしょうか。
後列右端の像はエジプトのスフインクスに似ています。





前列左端の像が抱いているのは子供でしょうか。お孫さんでしょうか。
前列右から二番目は子供かお孫さんに本を読んであげています。





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後列左端の像は七三分けの髪です。





皆さん良い表情をされています。




















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凛々しい顔立ちです。





前列とても素敵な笑顔です。





メガネをかけて大笑いしている像です。
手に持っているのは何でしょうか。ウオークマンでしょうか。










「色即是空」の像





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後列真ん中の像は閻魔様に見えるのですが。





羅漢石仏まだまだあります。







愛宕念仏寺の石仏に会いに

2019-06-20 05:33:38 | 2019 新緑


久しぶりに愛宕念仏寺の石仏に会いに行ってきました。

先日宝厳院の120体あまりの嵐山羅漢像を紹介しました。
とてもリアルにできていた中国の五百羅漢像ですが、どこか気持ちが晴々しないのです。
「企業繁栄」は別として、故人を供養したい思いは私にもよく理解できます。
愛宕念仏寺には供養したいという思いをこめて、素人が自らの手で彫った石仏があります。

同寺の創建は奈良時代の770年頃と伝えられ、現在地に移されたのは比較的新しい1922年です。
本堂(重要文化財)は鎌倉時代中期の代表的遺構です。
ここには多くの羅漢石像がありますが、1981年から10年間1,200人の一般参拝者が自身の手で彫ったものです。
この羅漢石仏の発願は先代の住職の西村公朝(1915ー2003)さんによるものです。
西村公朝さんは僧侶であるとともに仏師としても有名です。
三十三間堂の千一体の仏像のうち600体、広隆寺の弥勒菩薩、東寺の焼け仏などの修復しました。
東京芸術大学の教授としても、多くの学生を指導された方です。

私が嵯峨野散策でよく行く鳥居本からさらに足をのばしたところあります。










緑がきれいです。





一般参拝者が彫られた羅漢石像が境内のあちこちに置かれています。






三宝の鐘





























本堂 本尊は厄除千手観音



































ふれ愛観音堂












三宝の鐘


























ここの羅漢石像は下は小学生上は90代の全員素人の方が彫られたものです。
荒寺だったこの寺の復興に共感された方々が主旨に賛同されて羅漢彫りを申し込まれたのです。
当初500体目標でしたが、申し込みが後を絶たず、境内に安置できる限界の1200体に達しました。
羅漢彫りを希望された多くは女性で、先だった夫や子供を供養したいという思いが多かったようです。
石仏彫刻に使用する道具はお寺が貸したそうですが、彫り方の指導はあえてしなかったそうです。
本来羅漢さんは出家している僧侶ですが、彫られた方々は自由な発想と強い思いで羅漢石像を作られたのです。
ですから1,200体全てが仏さんなのです。
嵐山羅漢像よりこちらの石仏が好きです。

現在は羅漢奉納はやっていないのですが、やっていたら私もチャレンジしたいと強く思っています。
供養したいのは働き盛りで亡くなった父親と癌で亡くなった母親です。
勿論お墓はあるのですが、私の感謝の思いがこもった羅漢石仏を、自分の手で彫って奉納したいです。

次回は羅漢石仏のいくつかを紹介します。