昨日は平安神宮神苑が無料公開日でした。
開苑時間は8時半、私が着いたのはその少し前です。
前日は大雨警報の強い雨が降り続き、まだ濃い雨雲が残っています。
應天門から大極殿
南神苑の平安の庭は、平安時代の庭園の特色である、野筋(入り組んだ道筋)と鑓水(小川の流れ込み)があり、
日本人が古来より愛でてきた植物が植栽されています。
まず目に入ってきたのは、萩です。
『さ夜なかに 友よび渡る 雁がねに うたて吹きそふ 萩の上風』 ー源氏物語 乙女の巻ー
ですが今年は開花が遅れているうえに前日の大雨でかなり落花も見られます。
オミナエシ(女郎花)
『 女郎花 しをれぞまさる 朝露の いかに置きける 名残なるらん』 ー源氏物語寄木の巻ー
彼岸花です。
西と中の神苑池にはまだ睡蓮が咲いています。
東神苑の泰平閣です。
尚美館です。
神苑をでます。
大極殿前には御所にならい左近の桜と右近の橘が植えられています。
何気なく左近の桜を見ると向かって右側に桜が開花しています。
品種はヤマザクラです。季節外れの開花です。
ですが見慣れている花より赤みが強いのです。
神苑を歩いている途中から雨が降ってきました。
悪天候でしたが、思いもかけない桜が見れてラッキーでした。
平安神宮に行く前に梨木神社に寄ってきました。
萩まつり(9/17-19)が行われていたのですが、今年は萩の開花が遅れています。
本来は参道脇の萩に囲まれるのですが、花が少なく寂しいです。
それでも萩の枝には市民が詠んだ句が吊されています。
万葉の時代、男女とも髪に萩の花を飾り恋文を荻の花の小枝に結んで、贈りあっていたそうです。
古の都人は句を詠んで、愛しい人に思いを伝えたようです。
平安の昔も萩の花は、紫式部などにも愛されていました。
花言葉は、過去の思い出、 思案、物思いです。
本殿前
私はいつも早い時間帯に行くので紹介できませんが、居合抜刀術、上方舞、京舞、舞楽、狂言、尺八、弓馬術などが披露されます。
また三日間とも抹茶席があります。
萩はいまひとつでしたが、ヤマブキが咲いていました。