京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

平安神宮神苑と左近の桜開花、梨木神社萩まつり

2016-09-20 05:27:39 | 花めぐり2016

昨日は平安神宮神苑が無料公開日でした。
開苑時間は8時半、私が着いたのはその少し前です。
前日は大雨警報の強い雨が降り続き、まだ濃い雨雲が残っています。






應天門から大極殿





南神苑の平安の庭は、平安時代の庭園の特色である、野筋(入り組んだ道筋)と鑓水(小川の流れ込み)があり、
日本人が古来より愛でてきた植物が植栽されています。

まず目に入ってきたのは、萩です。
『さ夜なかに 友よび渡る 雁がねに うたて吹きそふ 萩の上風』 ー源氏物語 乙女の巻ー
ですが今年は開花が遅れているうえに前日の大雨でかなり落花も見られます。










オミナエシ(女郎花)
『 女郎花 しをれぞまさる 朝露の いかに置きける 名残なるらん』 ー源氏物語寄木の巻ー





彼岸花です。





西と中の神苑池にはまだ睡蓮が咲いています。






















東神苑の泰平閣です。










尚美館です。










神苑をでます。





大極殿前には御所にならい左近の桜と右近の橘が植えられています。
何気なく左近の桜を見ると向かって右側に桜が開花しています。





品種はヤマザクラです。季節外れの開花です。
ですが見慣れている花より赤みが強いのです。
































神苑を歩いている途中から雨が降ってきました。
悪天候でしたが、思いもかけない桜が見れてラッキーでした。

平安神宮に行く前に梨木神社に寄ってきました。
萩まつり(9/17-19)が行われていたのですが、今年は萩の開花が遅れています。
本来は参道脇の萩に囲まれるのですが、花が少なく寂しいです。
それでも萩の枝には市民が詠んだ句が吊されています。





万葉の時代、男女とも髪に萩の花を飾り恋文を荻の花の小枝に結んで、贈りあっていたそうです。
古の都人は句を詠んで、愛しい人に思いを伝えたようです。
平安の昔も萩の花は、紫式部などにも愛されていました。
花言葉は、過去の思い出、 思案、物思いです。





本殿前

























私はいつも早い時間帯に行くので紹介できませんが、居合抜刀術、上方舞、京舞、舞楽、狂言、尺八、弓馬術などが披露されます。
また三日間とも抹茶席があります。

萩はいまひとつでしたが、ヤマブキが咲いていました。








嵐山渡月橋、北嵯峨野の稲刈りと彼岸花

2016-09-19 05:22:12 | 花めぐり2016

昨日は台風の影響でしょうか、一日中雨が降り続きました。
特に夜は集中豪雨のような強い雨で大雨洪水警報がでて、一部地域には避難指示がだされました。
台風は九州に上陸しそうな進路で心配です。

今日お届けするのは一昨日訪れた嵐山渡月橋と北嵯峨野です。


嵐山渡月橋、まだ初秋の山肌で色づきもほとんどありません。











渡月橋から先日稲刈りが始まった北嵯峨野に向かいます。
今回はコンバインで稲刈りしているのを撮影できました。










コンバインで刈り取ったお米を車に入れ替えています。






稲藁です。





彼岸花




















まだ稲刈り前の田んぼ





田んぼに彼岸花





コスモス










稲刈り後










パンパスグラス





シュウメイギク










最後に広沢池





今日から彼岸の入りです。そして彼岸花が見頃です。
台風が無事に過ぎ去り、早く秋の青空が見たいです。
















四季桜開花、彼岸花、秋の花

2016-09-18 05:27:35 | 花めぐり2016


秋咲きの桜がつぎつぎ開花しています。
アーコレード、コブクザクラに続いて四季桜も咲き始めました。










四季桜は豆桜と江戸彼岸の雑種です。





アーコレードやコブクザクラと比べ花は小さく一重です。

アーコレード




コブクザクラ





彼岸花が見頃です。














早咲きの白彼岸花(白曼珠沙華)も見頃続きです。










キツネノカミソリ(ヒガンバナ科)もまだ咲いています。





ヤブハギ





タムラソウ





ハギ









コムラサキ





ツリガネニンジン





南蛮ギセル









ワレモコウ










マツムラソウ





オトコエシ





季節はずれのツツジがさいていました。





ツリフネソウ










ナンテンハギ










カラマツソウ





ゲンノショウコ





カリガネソウまだまだ元気です。





昨日は大芝生で手づくり市が開催されていました。
私は開園直後の行ったのでお客さんはまだ少なかったです。

















『三浦景生』 京都市美術館

2016-09-17 17:53:30 | 美術・博物館

京都市美術館で「三浦景生の染め 白寿の軌跡」が開催(9/6ー9/18)されています。
三浦景生(1916ー2015)は京都に生まれ染色家を志します。
戦後1947年の日展と京展に初入選以来、その後も日展、工芸展などで受賞を重ねました。
戦後の芸術家として西洋の抽象絵画の影響を受けながら、晩年は野菜やくだものを主題に独自の世界を生み出しました。
今回の展示会は初期から晩年までの作品に加え、写生帳や下絵、陶器などの作品84点が展示されています。

三浦景生(1916ー2015)





展示会入口(会場内は撮影禁止)




牡丹之図 1979年





キャベツ畠の虹 1987年










祭祀頌 2000年





うどの大木 1991年










港賛歌 2000年





胡桃三態










末摘花 1972年





月夜の白菜 2012年





蓮文 1981年





写生、スケッチ


















































抽象絵画のようですが、野菜や花がモチーフに描かれて妙に惹き付けられます。
根菜類が主題の作品は、自然の根元的な生命の力強さが感じられて時間を忘れて見いっていました。









萩の寺 常林寺

2016-09-17 05:16:29 | 花めぐり2016

出町柳に萩の寺として知られる常林寺があります。
京都の春一足早く開花するオカメ桜で有名な長徳寺の隣です。
この寺院は幕末に勝海舟が海軍伝習生として、長崎や神戸に行く際の宿坊としていたことでも知られています。










狭い境内ですが一面の萩が咲いています。










白萩も多いです。















石畳の通路両脇が萩の花です。















萩とススキ、これでお月見ができればいいのですが。






























常林寺の萩は他所より開花が早く今が見頃です。
帰り道、同じく萩が有名な梨木神社に寄ってみましたが、こちらはまだちらほらでした。
今日から月曜日まで梨木神社で萩まつりが行われるのですが、肝心の萩が心配です。


コブクザクラ開花

2016-09-16 05:25:18 | 花めぐり2016

アーコレードに続き秋咲きの桜コブクザクラ(子福桜)が開花しました。
この桜は八重咲きで秋から冬に開花する品種です。




















みなさん秋に桜が咲くと思ってないのでしょう。スルーしています。










アーコレードもまだまだ見頃です。














秋の味覚のひとつ栗、大きくなっています。





柿も色づいています。





鳥の鳴き声がするので様子を見ているとメジロです。
動きが早くてきれいに撮影できませんでした。









最後に京都府の広報監「まゆまろ」です。
このまゆまろは京都の左官業組合が寄贈されたもので、伝統的な建築である左官の技能を活かし、漆喰塗りで作られています。











十五夜のお月見

2016-09-15 19:28:50 | 定年後生活

今日は予報では曇りでしたのでお月見はあきらめていました。
ですが、雲間からお月様が出てくれました。


撮影時間19時02分






撮影中、何かが横切りました。
一体何でしょうか。
飛行機のようにも見えますが、飛行機にしては小さいように思います。
虫でしょうか。






みなさまのお住まいの地域ではお月見できましたでしょうか。

🎑  🎑  🎑






一足早く法然院でお月見

2016-09-15 05:27:12 | 京都めぐり

今日は中秋のお月見ですが、天気予報は微妙なお天気でお月見は無理かもしれません。
昨日向かったのは法然院、もしかしたら白砂壇に月が出ているかもしれません。

期待を込めながら薄暗い参道を歩いていきます。





茅葺き山門





どうでしょうか。
お月様がでています。
水の流れに満月が映っています。





一足早くお月見をした気分です。
ここにススキとお団子があれば言うことなしです。
🎑 🎑 🎑
















まだまだ青苔がきれいです。





本堂前の参道









帰り安楽寺にも寄りました。





参考;昨年同時期の法然院白砂壇です。
同じようにお月様が描かれています。





白砂壇に描かれるのは必ず、水模様です。
水の砂壇の間を通ることで、心身を清める意味合いがあります。





こちらは、水の流れに浮かぶ月でしょうか。








白ヒガンバナ、季節の花

2016-09-14 05:17:26 | 花めぐり2016

赤いヒガンバナより一足早く白ヒガンバナ(白曼珠沙華)が見頃を迎えています。
植物園のあちこちに白い花が咲き、花数を増やしています。

























ヒガンバナと言えば赤をすぐに思い浮かべますが、白花もなかなか味わいがあります。





















季節の花もいくつか撮影しました。

オミナエシ、小さな花がわかりますでしょうか。





ヨツバハギが咲いていました。





ナンカイギボウシ、花期は9月から11月です。





白ツリフネソウ





ワレモコウ





キハギです。





ホトトギス










キブネギク





シオン





明日は中秋の名月です。
お月見🎑できるでしょうか。どうも微妙なようです。





秋咲き桜開花、コスモスにサギ

2016-09-13 05:23:00 | 花めぐり2016

今年も秋咲きの桜が開花しました。
秋桜と書いてコスモスではなく、正真正銘の桜です。
桜は春と思っている方が多いですが、秋咲きの品種もいくつかあります。

今回開花しているのはアーコレードという品種です。
この桜はイギリスで作られた品種で、ベニヤマザクラとコヒガンの交配種です。
イギリスでは秋は咲きませんが、日本では春と秋に咲くのです。










花はソメイヨシノなどよりは大きいです。




















花は10輪以上咲いています。















帰りに鴨川に寄りました。





五山の送り火のひとつ西賀茂の船形です。





今度は秋桜(コスモス)です。













賀茂川にはたくさんのサギがいました。
























これからまだ数品種秋の桜が開花すると思います。
桜好きの私には秋の桜探しも散策の楽しみです。








ツリフネソウ、季節の花

2016-09-12 05:19:30 | 花めぐり2016

初秋から秋に水辺などのやや湿った薄暗い場所に自生するツリフネソウが開花しています。
茎の先端部から赤紫色や白色の花が釣り下がるように咲きます。
花が帆掛け船を釣り下げたような形をしていることが名付けの理由のようです。
種子が熟すと、ホウセンカなどのように弾けて飛び散ります。










シロツリフネも咲いています。





ゲンノショウコ










ヘクソカズラ










カリガネソウ





フジバカマ





アカバナ





コバギボウシ






秋海棠(シュウカイドウ)開花が遅れています。





イモカタバミ





秋咲きのスノーフレーク
スノーフレークは春に多く見かけますが、秋咲きもあります。





オオオキンレイカ(オミナエシ科)
オミナエシと思ったのですが、福井県や京都の一部で咲く品種です。





ヤナギギク(菊科)
茎が長いのが特徴で、高知県の原産地





フジカンゾウ(マメ科)










最後にサワギキョウ














宝ヶ池散策

2016-09-11 17:26:58 | 京都めぐり

昨日北嵯峨野で稲刈りと彼岸花を楽しんだ後、青空がきれいだったので宝ヶ池に車で向かいました。
宝ヶ池の駐車場に着いたのは8時45分、いつもはガラガラな駐車場が満車近いのです。
めずらしいこともあるものだと思い、いつもと逆コースで散策を開始し始めて理由がわかりました。
京都リレーマラソンの会場になっていたのです。





マラソンの開始時間は10時だそうです。
フルマラソン、ハーフマラソン、家族マラソン、小学生駅伝もあるそうです。

コースにはノボリやカラーコーンが置かれています。










私はもっぱら池のまわりの景色を見ながらの散策です。
青空と池に映る景色は今回もきれいです。





野鳥の森の入口、前回この近くで野生の鹿に出会いました。










カモが泳いでいます。









しばらくは池の景色を楽しみます。
青空で風がない朝が一番きれいだと思います。



































住み着いているがーちゃんがいます。











一周1.5kmのゴール到着しました。





時間は9時半前、マラソン受付周辺にランナーが増えてきました。










明日からしばらく秋雨前線の影響で曇りや雨が続くようです。
残念ながらスカッとした青空は再来週になりそうです。










北嵯峨野の稲刈りと彼岸花

2016-09-11 05:24:52 | 花めぐり2016


一週間前、たわわに実のり稲穂が垂れ下がった北嵯峨野に出かけました。
まだ稲刈り前でしたが、いつでも稲刈りができそうな田んぼが目につきました。
昨日朝から青空広がっていたので、稲刈りが行われているのではと足を運びました。
車ででかけました。着いたのは7時前です。

すでに稲刈りが終わっている田んぼもあります。















ちょうど稲刈りをしている方を見つけました。
話をうかがうと、まだ朝早くて朝露が多いのでコンバインを入れられないのだそうです。
コンバインを入れる入口だけは早めに手で刈っているそうです。
明日から天気が崩れるので今日中には刈り取りたいと言っていました















田んぼの畦道に彼岸花が咲いています。
いつもはお彼岸の時期に開花するのですが、もうあちこちで咲いています。










稲刈りと彼岸花、秋そのものです。










あぜ道にサギがいました。
なんの餌を狙っているのでしょうか。





青空にキバナコスモス、きれいです。





ススキも立派な穂です。





また彼岸花です。










まだ稲刈り前の田んぼです。いつでも稲刈りできそうです。





ここにもサギがいました。





またまた彼岸花がたくさん咲いています。




















またススキです。





柿も色づいています。





咲き始めのコスモス





先日お届けした案山子です。





広沢の池





亀が甲羅を干しています。









彼岸花がこれほど咲いているとは思いもしませんでした。
またお彼岸の時期に訪れてみます。










重陽の神事、烏相撲

2016-09-10 05:19:04 | 京都めぐり


昨日重陽節句、私は重陽の神事が行われる上賀茂神社に行ってきました。
古来よりこの日は菊酒を飲んだり、菊花についた露で肌を拭ったりして災厄を祓ってきました。

本殿前




細殿前に立砂があり、この前で烏相撲が行われます。
この立砂は祭神である「賀茂別雷神」が天から地上に降臨した、神山(上賀茂神社の裏手にある山)を形どったものとされています。
この立砂は鬼門などにまく「お清めの砂」の起源ともいわれています。





10時神官を先頭に斎王代や烏相撲を行う子どもが舞殿に現れます。
第61代斎王代です。葵祭で主役つとめられました。











11時前地元小学生による烏相撲が行われます。
烏相撲は賀茂族の祖先が神武天皇の遠征を先導した八咫烏(やたがらす)だという故事に由来します。
相撲をとる子どもたちが土俵のまわりに座り、神官がお祓いなどが行われます。









刀祢(とね)と呼ばれる役が「カーカーカー」「コーコー」とカラスの鳴き真似で受け答えをするユーモラスな神事です。





左の方が「カーカーカー」と言うと右の方は「コーコーコー」と返ってきます。





禰宜方(ねぎかた)、祝方(ほうりかた)に分れ、子供の奉納相撲が行われます。
地元の小学生1年生から6年生の子どもが11組に分かれ試合をします。




















鳥居前からに行列ができています。
菊酒が無料でふるまわれます。私はパスです。





落ち着いたならの小川





かわいい茶店がでていました。
まるで時代劇のセットみたいです。





帰り道社家町に寄りました。
土塀に柿が実っていました。秋です。
画像に写っている山は比叡山です。







参考;今年の葵祭で撮影した斎王代です。














始皇帝と大兵馬俑

2016-09-09 05:21:29 | 美術・博物館

大阪の国立国際美術館で『始皇帝と大兵馬俑』(7/5ー10/2)開催されています。
早くに行きたかったのですが、人気の展示会でずいぶん混雑しているようです。
一段落したと思われる昨日の朝妻と行って来ました。
台風が和歌山沖で温帯低気圧になったとはいえ、朝は強い雨が残っていました。

昨日の国立国際美術館










約2200年前最初の皇帝を名乗り、中国大陸に統一王朝を打ち立てたのは秦の始皇帝です。
始皇帝の巨大な陵墓の近くに約8千体の「兵馬俑」が出土されたのは1974年、20世紀最大の考古学的発見のひとつと言われています。
今もなお、発掘調査は続いているといいます。
私はかねがね一度は見ておきたいと思っていたものです。
展示会では中国から運ばれた兵馬俑をはじめ、始皇帝や秦にまつわる文物約120件を展示されています。
兵馬俑のなかでも弓の準備をした「立射俑」と「跪射俑」、両手で手綱を操 る「御者俑」は日本初公開の作品です。
兵馬俑以外にも、壁画や石の甲冑など貴重 な文物が展示されています。


始皇帝肖像画





展示作品は撮影禁止ですが、出口付近に唯一撮影可能エリアがあります。
等身大の複製60体ですが、 兵馬俑の様子がわかると思います。














兵馬俑はほぼ等身大の作りで、ひとつずつ顔が違います。
実在した将兵をひとりずつモデルにしたと言われています。
また兵馬俑は粘土を焼いたやきもので、バラバラに割れた状態で出土し、それらをつないで現在の姿にしています。
当時は彩色されていたというのにも驚きました。




















横並びの 兵馬俑









実際の兵馬俑(画像)





始皇帝の馬車(画像)





チラシ










国立国際美術館の開館時間は10時と遅いです。
もう少し早いと良いのですが。