昭和20年代半ばまでは、親に連れられ巷に出ると、玩具店の店内や店頭で、オモチャをねだって地上にひっくり返り、泣き喚く幼児(男児)がいたものだった。要求が通らないと暴れて(遠州弁では「あたけて」)母親を手こずらせる幼児の姿は、駅や電車内、百貨店でも日常的に見られた。それに対する母親たちの対応は、ひたすら宥めるか、憤ってその場に置いて行くかだった。後者は効果抜群、小さな暴君は仰天し、泣きながら必死で母 . . . 本文を読む
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