道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

居酒屋

2014年12月22日 | 旅・行楽
知らない土地に行き、一番楽しみなのは、土地の人達に愛されている居酒屋を見つけることだろう。其処には、その土地ならではの酒と肴がある。どこへ行っても旅先では、日が暮れると先ず居酒屋を探すのが習性となっている。旅人がその土地を知るには、酒場が手っ取り早い。

観光案内誌やグルメ番組、ネット情報などで紹介されている店は端から除外し、もっぱら足と眼と鼻で探す。

呑助には、蛇の道は蛇というか、それなりの勘ばたらきがあり、土地の人に愛されている店は外からなんとなくわかる。

かつて新潟県直江津を訪れたとき、ホテルの近くに2軒の居酒屋があった。迷ったので、気に入った店名の方に入った。土地の銘酒を頼み、肴に何か刺身をと云った。親方にどこから来たかと訊かれ「浜松から」と答えたら、ちょっと考えて「それなら」と奥の厨房に消えた。

出してくれたものは、オコゼの活造りだった。岩礁帯でしか獲れないオコゼの刺身は浜松では滅多に口にできない。これは嬉しかった。更に居合わせた常連客が、上越の酒と日本海の魚についてレクチュアしてくれた。つい酒が進み、地酒の飲み較べをしてしまった。

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