連休が明け、通常の時刻に起きてみると、賑やかなシジュウカラの鳴き交わす声が家の周りに充ちていた。今年も近くで雛の巣立ちがあったのだろう。 シジュウカラの雛は例年GWの頃に巣立ちする。昨年は我が家に3個の巣箱を設置し、そのひとつに営巣を見た。ある日、常より賑やかなシジュウカラの鳴き声で目覚め外に出てみると、いつも見かける2羽が5羽になっていた。
今年は、こちらの都合で巣箱を他所に設置したが、案に相違して、巣箱はシジュウカラに利用してもらえなかった。
私はシジュウカラのシックでいながらよく目立つ羽毛の色合いが好きで、目に留まれば必ず観察する。この時期に吹き荒れる大風のため、巣から落ちて道端に吹き寄せられていた雛を保護し、翔べるようになるまで親鳥に代わって餌を与え育てたこともあった。雛から幼鳥まで、毎日小鳥を観察する機会は滅多にあることではない。それ以来、シジュウカラに親しみを覚え鳴き声にも敏感になった。
シジュウカラの鳴き声で目覚める朝も長くは続かない。この鳥は暑くなると、もっと涼しい山地に移動してしまう。こちらが彼らを追って山のいで湯へでも出かけなければ、快適な朝の目覚めは満喫できない。
加齢による人の耳の難聴は高音から始まるという。柔軟性を失った鼓膜が高い周波数の震動についていけなくなり、高い音から聴き取り難くなるのだろう。平生、野鳥の囀りに耳を峙てていれば、ある程度は自分の聴力の変化に気付くことができるのかもしれない。
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