道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

蔓なしアサガオ

2021年08月31日 | 飼育・栽培
アサガオは江戸時代に渡って来た外来の植物らしい。万葉の時代は、キキョウをアサガオと呼んでいたという。

かつて近所の園芸好きな人に、アサガオの〈平づくり〉を指導してもらったが、いっこうに技は進歩していない。それでも、毎年作っては、人様の迷惑を顧みず進呈している。

本来蔓性の一年生草本であるアサガオの、蔓の芯を止め矮化栽培すると、成長が阻害され開花は遅れ気味になる。9月中花を楽しむには、この方法が適しているように思う。

私のつくり方は大雑把で、
①6号鉢に5〜7個の種を蒔く
②本葉が出始めたら、3枚残してその先を摘み、以後これを繰り返す。新蔓を摘み、蔓の下部の葉の脇から出る新芽をできるだけ増やす
③徒長して鉢外へ伸びた葉や大きくなり過ぎた葉は摘みとる
④花芽を着けるようになったら花芽を2、3残して蔓の芯を止める
⑤花ガラは夕に摘み取り、結実させない
⑥成る可く、茎や葉が鉢内に収まるよう摘み取る
⑦肥料は市販化学肥料を数粒撒いておくだけ
ざっとこんなラフな作り方だが、毎日花芽を着け続けてくれる。

アサガオの仕立て方は〈行燈仕立て〉が、江戸の植木職人の粋が感じられ極上のものと思う。プロの植木屋さんの鉢は、朝顔市で購入するほかはない。

蔓を紐やネットに導いて日除けにしたり、垣根に這わす〈平面仕立て〉は、葉も茂りいちどきに沢山の花を見られるが、個々の花の風情を愛でるには些か物足りない。それと花が終わった後の絡んだ蔓の処分が面倒だ。これでアサガオ栽培を止めてしまった人も多い。


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