シマイサキの「トト」 は、いつもテーブル上の直径20cmのガラス鉢の中に居る。水の中からガラスと空気を隔て、私と50センチの距離で互いに見合っている。なんといっても「トト」が私に関心を示すのは食事時。私が晩酌を始めると動きが活発になり、給餌を要求してくる。
刺身の端を細かく2ミリ角ぐらいに刻んだものを10個ほどピンセットで与える。どちらかと言うと食は細い。満腹になると、餌にも私にも見向きしなくなる。
たまに海苔を小さく切って水中に入れるのは、ミネラル分の補給を思ってのこと。食べるのを見たことがない。昼時の餌は専用のホタテの貝柱だけだが、これは間違いなく大好物で、食い付きが好い。水が汚れにくいのも飼育には適している。
水換えは1日1回、日中に大型スポイトで排泄物や餌の残滓など浮遊物を吸い取り、減った分を汲み置きの水道水で充たす。
水域と空域、生存域を異にする生き物同士の交際は初めての体験。
シマイサキの生態を知らないので、試行錯誤で育てるしかない。淡水馴化、水槽不使用なればこその近接観察。観察しているのか観察されているのか。相手は魚眼、細大漏らさず周囲を見ている・・・。
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