道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

老人は仙人を目指す

2022年07月23日 | 随想
前の記事で仙人に触れたので、仙人についてもう少し書かせていただく。

老人(男性)は須く仙人を目指すべきと思っている。大いにハッタリをかまし、カリスマ性を発揮することで、為政者が望むあるべき老人像、後期高齢者にならないことだ。

この国は、古代に中国の思想に毒されたまま現在に至っている。修行の末に人は神や仙人に成れるという根拠のない神仙思想も、私たちに染み付いている。どうせ毒されたなら、デトックスは難しいから、ドップリ浸かるのが好い。

専ら言動で若い者を煙に巻き、行動は神出鬼没。妙なものを飲み、異なものを食べる。身体を鍛えなければならないのは勿論だ。肥満は禁物である。「痩せたソクラテス」という言葉があるとおり、脂ぎった哲人など、古今東西を問わず居た験しはない。を食べていると広言して、人々が納得するようでなければならない。

私が理想とする仙人のイメージは、かつてテレビ放映された鳥山明の漫画【ドラゴンボール】の「亀仙人」。好色でファンキーなキャラクタが大好きだった。当時子どもたちと共に観ていて、心底から憧れていた。末はあのようになりたいと・・・

老生は見かけと違って、中身にファンキーなものを潜在させているのは薄々承知していた。母親譲りなのである。外見は父親に似て謹厳なのだが・・・?

異質なものに惹かれ合う生物学的法則は、子孫の内面・外面に影響を及ぼす。だから人間は、世代を累ねる従い、複雑な生き物に進化する。



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