道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

釣果の恩恵

2022年06月26日 | 随想
急に暑くなったので、アサガオは快調です。今朝は全鉢揃い咲きしました。大好きな夏の到来。幾つになっても、嬉しいものです。そう言えば、孫がオニヤンマを採ったとか?


釣りの達人なのに、お酒を全く嗜まない畏友を持ったお陰で、釣果の殆どをいただいています。達人だから、夫婦ふたりだけでは食べきれないほどの数を毎回釣るので、帰途に立ち寄ってくれるのです。

かつて彼がマイボートを所有していたときは、浜名湖でのトローリングで釣ったカマスを賞味させてもらいました。外海で釣れるカマスと同じサイズのものです。小魚群を追って湖内に出入りしていると知りました。それまで浜名湖でカマスが釣れるとは、聞いことがなかったのです。

彼の釣り風物詩は、初夏のサビキ釣りのアジ・サバで始まります。小型とは言え、出漁すれば100尾以上も釣るので、我が家8人の家族全員が賞味にあずかっても、夕餉一回では食べきれません。素揚げ・唐揚げ・マリネは、魚離れ世代の孫たちにも好評です。

梅雨も半ばを過ぎ、蒸し暑さを感じるようになると、釣り物はテナガエビに変わります。河口で育ったエビが、遡上に備え餌を積極的に獲るようになるのでしょう。釣り期はひと月くらいと聴きました。

河口から上流へ100キロ以上も遡行し、再び河口に帰って海で産卵する生活史をもつこの川海老の煮付けは、老生の酒の肴の筆頭です。エビの長い旅路を想いながら日本酒を飲むと、旨さが倍増します。アユや鮭にも通じる思いでしょう。

天然のテナガエビは漁業の対象外で、当地では市場で流通することはありません。昔は網漁のものが魚屋さんにあったものですが・・・

何本もの短竿を手際よく捌き、微かなアタリを的確に取らないと、短時間でこれだけの釣果を挙げるのは、難しいでしょう。私には到底真似ができません。



川海老は、素揚げもビールには好いですが、醤油で煮付けたものが、日本酒にはよく合います。
彼は釣る人私食べる人。無為徒食という語が脳裏を掠め、忸怩たる思いを噛み締めながら、友情に感謝して美味しくいただいています。




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