道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

エアロゾル感染

2020年08月13日 | 随想

新型コロナウイルスの感染経路は、3つに定まったようだ。

①接触感染
②飛沫感染
③エアロゾル感染

このうち①と②には、個人の装備と注意で感染の抑止に協力することができる。しかし、③の空気中を長く漂う超微細な飛沫粒子は、マスクを透過するとのことだから、個人に対応できる手立ては全く無い。

人が集まる場所の換気の良し悪しは、建物や乗物の構造と設備で決まる。オフィスや店舗、公共輸送機関などは、エアロゾル感染を防ぐ換気性の向上に取り組まなくてはならないだろう。

国はこれまで、個人の自主的な防疫意識の喚起に依存して感染拡大を防いできたが、これからは、政治の出番である。人の集まる場所の換気システムを改良するとなると、設備や工事で事業者は多大な資金が必要になる。売上げが減少して資金が不足する中での改良は難しい。国や自治体が資金を助成しなければ、国民を感染から護る適切な換気システムの普及は進まない。

個人のマスク着用や消毒・手洗いの励行だの、ステイホーム、営業自粛などに依存しているばかりでは、あまりに政治的に無策である。経済を回しながら感染拡大を防ぐには、全国の零細な店舗の換気環境を早急に改善しなければならない。その為の国や自治体の資金助成は、政治が敏速にリードしなければならないはずだ。

これは大変だ。結果はデータ(濃度)に表れる。政治家は予算確保に、専門家は装置開発に取り組まなければならない。

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