2011年3月11日、東日本大震災が起きた時、
まだマレーシアに来たばかりでネット環境もなかった私はまったく地震を知りませんでした。
夜に夫が会社から帰ってきて、「今日地震があったんだって?」と言われた時、
地震?無かったよ?と答えてしまったくらいです。
なんの情報もなかったのでそんなにひどい状況だとは思いもせず、
何日かあとに新聞の写真を見て言葉を失いました。
だからあの日日本にいなかったことがとても申し訳なく、ずっと後ろめたい気持ちがぬぐえません。
その前の年の夏に、まだ北関東自動車道も出来ていなかったので50号で大洗まで行き、
そこから海岸線を北上しながら相馬まで旅行した、まさにその辺りを、
これは日本に戻ったらもう一度訪ねてみたいと思っています。
いろいろと言う人もいますが、震災後すぐに「お金を落としてやらなきゃ!」と言って
福島に旅行に行ったわが友コナコナさんのことを私は誇りに思います。
さて、マレーシアは地震のない国と言われていますが、
2004年のスマトラ地震の時には、津波が押し寄せて大きな被害があったそうです。
その時の様子と津波に関することを伝えるために、津波のギャラリーができています。
津波は英語でも TSUNAMI =ツナミ です。
アロースターに行く途中でちょっと回り道して行きました。
外には船が積み上げられ、
津波で崩れた家がそのまま何軒か残してあります。
ギャラリーの入り口にノートがあるのでそこに名前などを記入して入ります。
入ってすぐのところのパネルは、涙無くしては見られない。
津波の起こる原因や、当時の状況などのパネルもあります。マレー語ですが。
道路を挟んですぐ海という場所で、前には2つ3つレストランがあり、
メニューの名前に「ツナミ」を付けているのはまぁちょっとご愛敬ですが、
こうして津波の怖さを伝えるのはとても大事なことだと思いました。
他に何もない静かな場所でしたが、家族連れや友達連れで来ている人がいたので、
少しでも津波の恐ろしさを伝えていってくれるといいと思いました。
ごめんなさい、あの場所にいなかったくせにこんなこと言って。
場所はこちらです。