テアトル新宿にて本日から公開の映画「止められるか、俺たちを」を観てきました。69年~71年頃の日本を舞台に、映画監督若松孝二を中心とする若松プロを描いた映画です。「日本で一番悪い奴ら」や「彼女がその名を知らない鳥たち」など力作を監督している白石和彌監督作品とあって、とても注目していました。約2時間、一度も姿勢を崩すことなく鑑賞終了。それぐらい作品に引き込まれました。性と暴力を使って社会的な映画を作り続けた若松監督の人間臭さと大真面目に映画を作っているその姿勢が、時にどこか面白くそして自由なところがいいなぁと感じてしまう。そして門脇麦演じる助監督の目線と、映画業界の人たちとのやりとりも時代を感じて良かったです。こういう映画を観て今の時代に失われたものを見つけるのも良いかもしれませんね。