もう1回やってみよう・・・

身近なことを勉強中です。

顕微鏡観察 その2・・ウニ・カニ編

2023-03-05 08:30:40 | 

まずは、一般的にウニらしい形の、サンショウウニの殻・・

 

頂上部を、ウニハンドブックに照らし合わせてみると・・

①真ん中の色が違う円状の部分が肛門か・・いったいどんなふうに開閉するのだろうか・・?

②肛門の周りに小さな丸い孔が開いた5つの板の一番大きい手前側が、多孔板と水孔で、残りは生殖板と生殖孔か・・?

③生殖板の間の5つ(1つは欠損)が終板か・・?

岩手県水産技術センターのHPによると、「ウニの年齢 ウニの年齢は、肛門の周りの殻板にできる成長の跡を実体顕微鏡を使って数えます。」

とあり、いろいろと見てみたけど、線らしいものを見つけることはできなかった。

今年生まれか、それとも伊勢湾の水温では成長線はできないのか・・?(謎が増えるのも楽しい・・笑)

研究機関が、このような解説をHPに掲載してくれるのは、大変にありがたい!!

 

少し棘が残っている個体の頂上部・・・さすがに管足は残っていないので、終板孔にあると書かれていた最も古い管足も不明。。

多孔板は右上の少し大きなのか・・?

サンショウウニの棘にもまだら模様があるのも、今まで気が付かなかった・・

 

口・・ランタン(アリストテレスの提灯)の、5枚の歯のようなもの(1枚は取り外し)。。

5種類、40個の骨片からなるらしい・・先端の爪のような部分と土台部分は別部位なのかなぁ・・

 

側面には、細かく規則的な線状の凸凹があった・・・

海藻を食べるためには、先端の爪のような部位で刈り取り、この凸凹部ですり潰すのか?

トリケラトプスの口に似ているように感じる。

 

続いて、ハスノハカシパン・・・

一般的には、このタイプを、「ウニだ」とわかる方は、少数派のような気がするけど・・・

 

裏面を拡大すると、小さな棘のようなものがビッシリとあった。

溝は、食溝というらしく、ヒトデの歩帯溝と同じように、中に管足のようなものがあるようにも感じたけど・・詳細不明。。

 

底の裏側(体内側)・・・口の周りの突起を耳状骨というらしく、これが1対か2対かで種分けがされているらしい・・

耳状骨は1対で、食溝は分岐して、透かし孔は無いので、ハスノハカシパン。と、識別表にはあった。

 

もっとも進化系のウニと言われるブンブク類の、ヒラタブンブク・・そもそも外形が、円や5角形じゃない。。

 

口・・(外側)。。これも円ではなく、まるで人が口を少し開けて笑っているところみたいだ・・

 

裏側・・・細かな殻板が微妙に動いて開口部が広がったりするのだろうか・・? (見てみたいなぁ・・)

 

頂上部・・カシパン類同様、水孔はあるけど、肛門は体の後方端。

 

体の後方端・・・大きな円状の窪みだけど、肛門は上部に下向きで(数枚の殻で)開口している小さな丸い箇所。

この大きな開口部には何の意味があるのだろうか・・?

更に、密生している毛のようなモノは・・・? 実に謎が多い形状だ。。

 

棘は、サンショウウニのような一般的なウニでは、疣状の突起の上に載っているような感じなのに、隙間の多い枠の中にある。隙間には稼働させるための筋肉が入っているのか・・?

 

棘枠の内側・・・深い。こんな形状は、他のウニには見たことがないぞ・・

何より、このヒラタブンブクは、殻が鶏卵の殻よりも柔らかいというところが不思議だ。軽量化ゆえの高速化というやつか・・?

 

すでに・・どうでもいい系のネタで、見ている方は、嫌気が増している頃とは思いますが・・・続いてカニ編。。

カニの甲羅は、室内に保存していても、数年でボロボロになってしまうけど・・きれいなのを見つけると拾ってしまう(笑)

 

まずは、カクベンケイガニと思われるこちらから・・

打ち上げ乾燥死体だけど・・・正面から見ると、実に水の抵抗を受けないような形状に感じる。

 

海辺のエビ・ヤドカリ・カニハンドブックによると、「ハサミ肢可動指上部の顆粒の数で識別できる」とあり、15個ほどなので、10数個のカクベンケイガニかなぁ・・という程度の識別。。

(この識別表には3種しかないけど、外来種を含めて似たようなのが数十種くらいいるような気がする・・)

それはそうと、ハサミの周りの粒々は、大きさや配置が実に不思議だ。水流・水の抵抗・付着物対策・強度化等々、いろんな意味があるような気がする。。

 

甲羅の上部前側 (眼の間、額のようなところ・・)

ここも、不思議な溝に、多数の小さな突起がある。正面からの抵抗を減らすことと、横移動時の抵抗削減に役立っているのか・・?

 

脚には棘状の毛がある・・・

 

続いて、キンセンガニ・・

 

こちらは、アミメキンセンガニ・・・と思われる。。甲羅の模様で種別されるらしい。

 

大きくはないけど、二枚貝を砕くという、ハサミは強力そうだ・・こいつは小さな粒状の突起よりも孔が多く感じた。

 

棘・・・滑らかに感じるけど、小さな粒状の突起に覆われている。

 

甲羅の形状も緩やかな凹凸で、やはり粒状の突起の高さは低くて尖っていないように感じる。。

 

こちらは、イシガニの甲羅・・・線状の突起がいくつかある。強度を上げるための他にも役割があるような気がする・・?

 

最後に、タイワンガザミ・・・(流石に、ここらでやめておきます(笑))

ちなみにこれ・・10cm超もあり、変な臭いではないものの、高級エビせんべいのようなにおいがする。

 

ハサミ・・中の歯状の突起が結構噛み合っていることを知る。

大きなハマグリやホンビノスガイ等の堅牢な二枚貝も砕くと言われるだけのことはあるか・・・?

 

甲羅の棘付近・・・イシガニ同様、線状の粒突起で、補強されているように感じる。

 

ハサミ肢の上部に、実に小さなフジツボが付着していた・・・

かのダーウィンが観察したと言われる、タテジマフジツボの仲間かなぁ・・?

それにしても、曲面状で粒々の突起があるのに、どうやって付着しているのだろうか・・?

随分前に、水中でも強力に付着するフジツボ類の付着成分を実用化するとの記事を見た気がするけど、未だにそんな接着剤が発売されたと聞かない・・

 

バカげた環境政策よりも、海の生物の研究が進むことに期待したい。。

カニは、口やエラをはじめ、他にも見どころ満載だけど・・・すべてが「よくわからない」箇所なので、この辺にしておきます。

以上、本日もご覧いただき、ありがとうございました。

コメント
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