毎年「海藻が減った・・」と言っている気がする。
今年は、海藻があまりにも少ないせいか、アメフラシまで小さくなったように感じた・・
ムラサキウニが目立つ・・
海藻が少ないので、付着生物に目が行く。
カンザシゴカイ類の棲管が、イソギンチャクの場所だけ空いている。
イソギンチャクが先で後からカンザシゴカイなのか、カンザシゴカイ群にイソギンチャクが侵入したのか・・?それとも同時か?・・そもそもその前に付着していたのは何か?・・謎しかない。。
カンザシゴカイ類ゾーンを拡大・・・棲管の内側はキレイな水色だった。
群体性のホヤ・・図鑑と見比べると、ミナミシモフリボヤに似ているけど、茶色の濃い部分など、イタボヤの仲間にとどめるべきか悩む。
こちらも群体性で、薄く岩の表面を覆う。微妙な立体感があり、図鑑の絵合わせでは、マンジュウボヤに似るけど・・・???
拡大。釣りえさのアオイソメに着色して高密度にしたような感じだけど・・個虫の並びからはイタボヤの仲間か?
ナミイソカイメン・・カイメンと群体性ホヤの見分けは、カイメンの方が表面が乾いたように見え、イタボヤ系はぬめっとしたように見えると聞く。
クロイソカイメン・・表面の感じでは、カイメン類の方が凸凹な立体感も感じる。
ダイダイイソカイメン・・大きなクロフジツボの群生を埋めていた。確かに立体感が凄い。。
ちなみにカイメンに覆われていないクロフジツボ・・・高さは3~4cmくらいある。これを埋める立体感は、液体を垂らしたようなイタボヤ類には無いなぁ~
こちらは、真ん中の縦の棒のような(頭が下)ワレカラ類を接写したもの。
ワレカラ類の識別ができないだけでなく、ヒザラガイのような上に稚ウニのような極小なトゲトゲ系粒状生物や、イソギンチャク等、拡大してしまったために、小さなワンダーワールドが広がってしまった。。
ちなみに付着されていないヒザラガイ・・・付着されない為や海流の影響を軽減する為等、表面には複雑な凸凹がある。
マツバガイの群生・・強く付着していたので生きていると思われる大きな貝殻に、フジツボが群生していた。
フジツボがこのサイズのままならいいけど、このフジツボ、大きくなるクロフジツボのように感じる。。
この限られた貝殻の上でどうやって大きくなるのだろうか?
共食いのように隣のフジツボを駆逐して自分の付着エリアを広げるのだろうか?
気になる。。。
不思議な色のカニにも出会った。
捕まえてみたところ、イワガニの甲羅にマガキ稚貝が付着して成長しているみたいで、片目は貝殻に覆われて出せなくなっていた。
イワガニの甲羅表面の顕微鏡画像を探し出せなかったけど、カニの甲羅の表面の凸凹に付着して成長するマガキの付着力のすごさを再認識した。
ミドリイソギンチャクも激減していた。でも、露出した岩の表面は縮んだイソギンチャク(ヨロイかベリルあたり?)だらけなので、本当に減っているのか、色が変わっただけなのかは不明。。。
ミドリイソギンチャクとウメボシイソギンチャクが少ないのは、個人的に悲しい。。。
クロシタナシウミウシの産卵のための集結も見られた。
クロシタナシウミウシと思われる卵塊
イトマキヒトデ・・見つけると必ず写真に撮る。。
拡大・・皮鰓(ひさい)が出ている姿に惹かれる。
ムラサキウニ・・・これもきれいに撮れた覚えがない。。
ミル・・緑色の海藻ではこれくらいしか目につかなかった。岩に打ち付けられた錆だらけのノリ養殖用のポールを覆っていた。鉄分のおかげか?
ウノアシ?・・・煮えてもおかしくないような小さなお湯?溜りにいた。付着場所や微妙な形の違いなど、この貝も不思議だらけだ。。
鉄の筒の中にオオギガニの仲間がいた。おなかのオレンジ色はフクロムシの寄生か?
メジナの稚魚・・
捕まえてみた・・
イソギンポか・・?
キヌカジカだと思う。
第一背びれの切れ込みと、第一と第二背びれの鰭幕の途切れ感から近縁のサラサカジカとは違う気がする。
それにしても、生き物の名前を調べるのは難しい。
オウギガニ類・・・
イソガニ・・・100均の観察ケースに入れて見ると、随分と形が違う。
ヒライソガニ・・カラフルな色合いに癒される。
いゃぁ・・・磯の観察は、実に分からないことだけ。帰ってから名前を調べるのにも時間がかかる。。(←しかも、殆どが調べきれなかったり、間違ってたりなんだよなぁ・・・)
以上、本日もご覧いただき、ありがとうございました。