流れのままに。

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原田芳雄、逝く。

2011-07-19 17:47:33 | Weblog

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原田芳雄さんが亡くなってしまった。

病気で闘病していることは報道等で知っていたけど

先日主演映画の舞台挨拶に登場した姿は、痛々しくもあった。

あの状態で姿を現したことにショックを受けつつも、俳優としての執念を感じた。


原田芳雄って俳優は、強面で男っぽい役柄が多かったけれど

役を演じていない部分では、殊の外親しみやすいキャラクターだった。

僕は『タモリ倶楽部』で見せた、熱狂的な鉄道ファン振りに親しみを感じた。

あの強面で嬉々として鉄道を語る姿は、どこかコミカルでさえあった。


実を言うと好きな役者でありながら、代表作と言われて思い浮かぶ作品は無い。

それが却って彼を名優として育てたのではないかと思っている。

結局映画もドラマも、作品の質というのが脇役で決まるのは疑いようのない事実で

そう言う意味では常に作品の中心にいた俳優だったと思う。


主役がだれであれ、出演者に原田芳雄の名前を見つけると

「観てみようかな?」という気にさせる数少ない役者の1人だった。

昨今これほどの存在感を持つ役者は珍しくなった。

そういう意味でも惜しい役者がまた1人消えてしまったと思う。


幸いだったのは、自身が惚れ込み企画した映画が完成を見て遺作となったことだろう。

何か最後の仕事をやり終えて去っていくところは

男としてのカッコ良ささえ感じさせてくれる。

役者として最後まで現役であったことは、幸せだったことだろう。


最後の作品に縁の役者達が多く出演したのも、何か運命的なものを感じる。

映画という最高の舞台で、親しい人たちに「さよなら」を言ったようでもある。

とするならば『大鹿村騒動記』という遺作は、まるで自身の生前葬でもあったようだ。

公開して3日後に亡くなるというタイミングにも、そう思わされる。


人生として紆余曲折は少なからずあっただろうが

俳優・原田芳雄という名前は常に役者の中心にあり、存在感を放っていた。

最後まで全うしてこの世を去ったカッコ良さには、嫉妬さえ覚えてしまう。

またいつか、名優として地上に降り立つことだろう。


その日まで、しばしのさよならを贈りたい。

















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