鉄道模型のある生活ブログ

鉄道模型にかぎらす、なんでも書いてしまいます。

DCCについて  その7 DCCの欠点

2024年03月09日 | 模型車両

DCCについて良いことばかり? 書いてきましたが、欠点を書きます。

まず

1. お金がかかる。

デコーダーの価格がESU(少し高い)なら、サウンド付きは、ほぼ2万円するようになりました。 サウンドなしが7000円ぐらいでしょうか、はっきりは分かりませんが、これぐらいします。

これだけの価格を出して、車両に入れるか?

初めからDCC内蔵の車両を買う方がお得かもしれません。 私は最近はサウンドDCC内蔵を買うようにしています。 高いですが、調整その他自分で後付けで入れるのは、多機能の今、無理ですので、きっちり完成したものを買う。 だからお金がかかる。

 

これしきではとてもサウンドの機関車は買えません。

では、どうしたら良いか? それは各自で考えてください。 基本的にお金を何に使うかです。

カメラは今や30万円時代です。 それに交換レンズを足して行くと、 模型もそれなりにかかるのでは?

 

2. 壊れる

 やはり、複雑になればなるほど壊れる可能性は増えます。 壊れたデコーダーが何個もあります。

一番壊す原因は自分で取り付ける時です、ちゃんと配線する前に、テストでミノムシクリップなどで繋いで、電気を流している時に、少しでもクリップがどこかに触ると瞬間に壊れる。  あっと思っても後の祭り。 数万円までゆかないけれど、かなりの金額がパーです。

サウンド内蔵完成機関車のデコーダーが壊れることは滅多にないけれど、たまには走行中に壊れることもあります。 もう一度言いますが、これは滅多にないです。 

一方、自分でつけたのもは壊れる確率が高い。 これも滅多にないのですが壊れたことがあります。

カトーのC56につけて、快調に走っていたのですが、何かの原因で動かなくなった、 分解するとサウンドデコーダーが焼けていた。

もう、買う気力が無いので、DCに戻しました。

 

3. 機関車のアドレスを入れるのが面倒だ。

DCなら線路の載せてスロットルを回せばそのまま走るのですが、DCCでは機関車のアドレスを入れなければ走らない。

DCCをし始めた頃にはこれが面倒だと感じました。 でもね、これは複数の機関車を同じ線路の上に乗せられるので仕方がないことなんです。

ある本の説明では、自分がその機関車に乗り込んでゆくのと同じだと書いてありました。 なるほど、自分がその機関車の運転士になるには乗り込まなければならない。 これも慣れればさほど面倒だとは思わなくなりますが、機関車が増えるとアドレス番号を思い出せない。

そこで、大事なのがコントローラーになります。 メルクリンCS2、3やロコのZ21では機関車の絵を選択するだけで、アドレス番号を入れる必要がありません。 

 

4. ドラフト音や汽笛や、ベルの音などのファンクション番号を入れるのが面倒だ。

 ファンクション番号のボタンを押して、それぞれの音を出すコントローラーもありますが、これらの番号は機関車によって異なるのでとても覚えられません。

こういうコントローラーでは、車両名とファンクション番号の一覧表を作って横に置いておくのが使いやすい。

 

一覧表の例です。 

 

ロコのZ21の画面です。 下に機関車の画像ができるので、走らせたい機関車をタッチすれば、上のコントロール画面にその機関車の情報が出て走らせられます。 しかし、左にあるライトやタイフォンなどのファンクションボタンはあらかじめ自分で設定する必要があります。 それなりに面倒ですが、一度設定しておけば後はアイコンをタッチするだけでタイフォンが鳴ったりするので便利です。

 

なお、メルクリンのCS2や3で、mfx対応のデコーダであれば、線路に機関車を乗せるだけで、これらのアイコンも含めた情報が機関車からコントローラーに伝達され、このようなアイコンの絵も自動的に表示されます。 そして、それが記憶されるので、とても便利です。

 

5. 集電不良に弱い

 模型の機関車は線路から車輪を通して電気を供給していますが、それぞれ汚れたりして接触不良を起こします。 DCであれば多少の接触不良でも通過するのですが、DCCではデコーダーに電気が来ない瞬間に、停止状態にリセットされます。 だから機関車が止まってしまいます。 接触不良部分を通過して電気が供給されると、改めて停止から加速率に合わせてだんだん速度が上がるということになり、わずかな接触不良でも止まるという状況が起きます。

これには線路を磨くのはもちろんですが、車両側の集電対策が大事です。 いい加減な集電機構の車両ではお話になりません。

一方、デコーダー側にも、接触不良対策をしたものが発売されています。 コンデンサが付けられるタイプです。 2軸の機関車など接触不良が起きそうな車両に使うのに有効なのですが、そういう機関車は小型なので、コンデンサを積む場所がないかもしれません。

 

6. いろいろなことができるので、その知識を得るのが大変

 音のデータを探したり、信号の自動化や、複数の列車を同時に運転したり、自動運転や、街の照明や教会の鐘や遊園地の遊具などを動かしたりすることも制御できます。 夜になると、街の家々の照明があちこちと、だんだんに点灯して行く。その他いろいろなことの制御もコントローラーからできるものもありますが、こういうものに凝り出すとその知識を得るのに勉強しなければなりません。 もう、何の趣味になったのかわからなくなるほどですが、欠点というか利点というか、人によって違うでしょうが、見る人にとってはとても楽しいことが出来ます。

でも、日本語の資料がないほど日本は遅れているので英語やドイツ語の資料を調べるのは大変です。

 

 

DCCのまとめ

 はじめにこんな写真を出しました。 ここでDCCが無いと書きましたが、それは必要がないからだと思います。

ここでは、列車は止まりません。 エンドレス上を一定の速度で走り続けています。 DCCの良いところは停止状態からの加速や減速です。 サウンドもそういう時に効果が現れますが、駅もないし止まらないのでDCCの必要性がないのです。 そして、エンドレスが何本もあって、複数の列車を同じ線路の上に置く必要が無いこともあります。

しかもあちこちでたくさんの列車が走っていますから、それが全部サウンドの機関車であれば、喧しいし、それぞれの機関車の音を聴き分けにくくなります。 まして、煙を吐いたら、施設から怒られそうです。

ですから、複雑なことをするよりもDCのままで、シンプルに走らせっぱなしにしているのでしょう。

 

一方

HNモジュールでは

これは2014年、今から10年前のHNモジュール運転会に集まったディジタルコントローラーです。 何の打ち合わせもなく偶然に皆さんがコントローラーを持ってきました。 メルクリンCS2(まだCS3は出ていなかった)が3台と、ESUのイーコスが一台の計4台も当時最新のディジタルコントローラーが持ち込まれたのです。

店にだってこんなには置いていないほど。

これらのうち、HNモジュールの運転に必要なのは一台だけですが、皆さん何らかの理由があってこれほどのコントローラーが集まりました。

我がクラブは、10年前にはディジタルを取り入れていたのです。

そして、最近はコントローラーにZ21を使ってwifiで飛ばして、スマホで運転しています。 手にはダイヤも一緒に持って時刻表に沿ったダイヤ運転です。 当然、駅があってそこを定刻で発車する。 ディーゼルはエンジン音をたてながら速度を上げ、蒸気機関車は煙を吐いてドラフトを響かせながら走る。 そこには、実物の世界の縮小版があります。

 

HNモジュールは景色があるので、サウンド機は特によく似合う。 電気機関車もモーター音を唸らせて!

 

これは私のメリーゴーランドモジュールです。 メリーゴーランドが自動的に動いたり止まったり、それに合わせて音楽も変わります。 マイクを持って説明しているところです。

 

このメリーゴーランドの制御はCS3です。 ここに入れたプログラムで動いて、音楽は後ろに差したUSBのデータを、プログラに合わせて内臓のスピーカーから流しています。

 

とうようなことですが、実はDCCで大事なことは、コントローラーです。 これは後日改めて書くつもりです。

 

明日10日は、枚方市文化芸術センターで、HNモジュールの運転会があります。

見にきてください。 大歓迎? します。

 

 

 

 

 

 

コメント (2)
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