江若のキニ9をDCCにしました。 その時にいろいろなトラブルが生じました。
LokProgrammerでCV値を調整して、テストで走らせるのですが、すぐに接触不良で止まる。 DCCではほんの少しでも接触不良があるとデコーダーがリセット状態になり止まります。 線路を磨いても車輪を磨いて追いつかない。 超スローでの話です。
この車両は作った時から、集電シューをつけて全車輪、すなわち8輪で集電しているのに接触不良を起こす。
持ち上げたらネジが落ちてきて、どこのネジだろう?
ボルスターを止めているネジでした。 これを締めて。
車輪の集電子の燐青銅板を磨いて、これで集電不良はかなり改善され、快適な速度で走るのですが、今度はポイントでショートする。
必ず同じポイントでショートする。 ポイントが悪いんだろうか? それまでショートしていなかったのに何で?
車両を持ち上げたら、台車枠が外れた。 これでポイントでショートしたのだったが、プレーン軸なので車輪は外れていなかった。
台車の構造はネジで台車枠を止める方式。 緩まないようにしっかり締めました。
すると、車輪が平面になく、ガタガタする。 これでは絶対に脱線するし、3点支点になるように台車枠に遊びがなければいけない。
そこで、ネジを少し緩めて台車枠が少し動くようにして車輪が線路に追従するようにしました。
多分、作った時にネジを締めたら脱線するので、あまり締めていなかったので緩んでネジが抜けたのだろう。
そこで、ネジは緩めにして外れてこないようにボンドで止めました。 ロックタイトの方が良いのでしょうが軽く止めようと思って。
これで脱線と同時に集電も良くなるはず。 そうそう、自作の集電シューが見えますが、製作どきからつけたのものです。
さらにボルスターの上を丸く削って台車が左右に傾きやすいようにして線路への追従性をよくする。 集電不良対策です。
かくして、修理と集電不良対策をしましたが。
ペーパーボディーで鉛を乗せてはいますが、少し軽いのではないかと思って
木枠を作って鉛を流し込んで、補重を作っています。
車両の前と後ろに積む鉛です。
こちらは非動力側の台車の上です。 鉛が少し横にずれています。 これはボルスターを止めるネジを避けるための溝の位置が悪いからです。
ドレメルで溝を広げて修正。 これで正しい位置に鉛を置くことができるようになりました。
こちらは動力側の台車の上。 元々つけた鉛の上に今作った鉛を接着しました。
結果 54g 重くなりました。 これで集電も良くなるはず。 超スローでも止まりません。
私はディジタル車両のコントローラーにはメルクリンのセントラルステーション3(CS3)を使用しています。
この車両につけたESUのLokSoundデコーダー V5.0はESU製ですが、メルクリンのmfxをサポートしています。 ですから、車両を線路の上に乗せるだけでCS3が自動的に車両を検知して、コントローラー上にいろいろなファンクションの絵も含めて表示されます。
車両アドレス、CV値など入力する必要はありません。 車両の画像だけはパソコン経由で入れましたが、なにもDCCを知らない人でも、車両を線路に乗せるだけで走らせることができます。
こうやって、メルクリンのコントローラーで走らせているのですが、CS3の画面に気動車の運転室の画面が出ています。 そう、mfx対応ならこうやって運転室の画面を出せるのです。 これには蒸気機関車や電気機関車の画面もありますが、このデコーダーにはディーゼルのサウンドを入れてあるので、気動車の運転室の画面が出るのです。
この画面です。 左手(左のつまみ)で、アクセルコントロール、右手(右のつまみ)でブレーキをコントロールします。
もちろんタッチパネルなので、指で画面を操作しても構いません。
発車しようとベルを鳴らしてアクセルを上げると、エンジン音が大きくなります。 でも動かない。 ブレーキを緩めなければ動き出しません。 一方、走っている時にアクセルを緩めると徐々に減速してきます。 駅に近づくとブレーキをかけると、ぐぐっと減速して、うまく調整して停止位置に停車。 面白いよ。 動き出すと前面窓の外の絵も動くのです。
この画面は、ドイツの気動車の画面です。 日本の気動車の画面がないのは日本人がDCCをしないので買ってくれる人が少ないので、メーカーも作っていないのです。
ちなみに、左のボタンに上から粘着テープが貼ってありますが、何かわかるかな?
ヒント: ヨーロッパの電気機関車と気動車にあるボタンです。通常はテープを貼っていない。 テープは模型ならではの工夫です。
おわり