報道によれば自民党参院議員 鶴保康介氏(和歌山県)の政治資金収支報告書でまたもや他の自民党国会議員のようにキャバクラ、クラブ等への支出が政治資金として処理されていたことが判明した。(約25万円)これまでももう筆者も全部の数を思い出せないくらいの自民党国会議員が“不適正支出“で問題になり、今回の解散の一つの理由がそれらを紛らわせ、誤魔化すことであるとの事も言われている。
それらに公費である政党助成金は含まれていないのか、又仮に含まれていなくともこのような支出が陸続として報告される中、率直に言って“もう自民党はだめだね“という感想しか浮かびあがらない。
それとまさに対照をなすような内容が今日の 共○党機関紙 日刊あ○○た に載っていた。それは、“全国大学院生協議会“が大学院生の生活実態について行ったアンケート結果によるその実態を示すという内容のものであるが、とりわけ奨学金との関係を示す実態が浮かび上がっている。それによると、奨学金借入総額が
100万円未満 7.9%
200万円未満 22.9%
300万円未満 18.5%
400万円未満 12.1%
500万円未満 13.8%
700万円未満 12.4%
1000万円未満 9.3%
1000万円以上 3%
ということで実に300万円超が半数に及ぶと言う実態が明らかになったことだ。この中で
返済の不安で かなりある 43%、多少ある 31%
多くの院生が返済の不安を抱えていることがわかります。
又52.6%がアルバイトをしており、その9割は“生活費、学費の為“としており、その中で研究時間が十分でない の理由の第一はアルバイトに時間を取られる と回答しています。
収入不足の影響としては、研究の資料、書籍を購入出来ないが 42.6%もいます。
これを見て直接的に思い浮かぶのは日本はまず誰しもが知っている様に“無資源国“である、レアメタルもなければ、石油がとれるわけでもない。どうするかと言えばまずは教育立国を目指し、意欲ある人材であればどんな貧しい人間でも高等教育が受けられる体制を作るのがまずこの国の“百年の計“を考えたらやらねばならない事であろう。(こんな事は政治のプロではない誰でもが思いつく事である)
だとしたら酒まみれの与党国会議員の先生方は毎晩のように宴席を作る費用があればその分を奨学金の充実に回せないですか?というのが直接的疑問である。筆者が学生の頃は学費そのもが安く(年学費で大卒の初任給月額程度)、又奨学金も一部“返済免除“があった。ところが現在は聞くところでは一部免除どころか利子がつかないのが“優遇“で あとは利子付きであるという。
これでは人材は育たず、この国の将来は暗闇であろう。希望など持てるはずもない。これから選挙をやろうという方々はまずもってマクロ的なこの国の将来をこそ考えるべきであろう。