石川遼のスイング改造と未来
5年間、日本の第一人者、スターとして、君臨させたわれわれ、マスコミには、これから、遼をどう扱っていくのであろうか。遼について、風聞を流すだけで、責任を感じないマスコミも多いので、忘れられれば、あっという間に、話題は消えていくだろう。遼は、別の角度から見ると、被害者になりかねないのだ。スポーツのスランプは、簡単には、抜け出さない。地獄からの脱出生還に似て、命がけの自分の改造にあるのだ。
今にも、アメリカに行けば、勝利の美酒を掲げれるような錯覚をする遼ではあるまい。だから、中島常幸は、ベテランであり、海外も経験しているから、今の遼の実力では、アメリカツアーには、口には言わないが、難しいことを念頭に置いて、日本ツアーで技術を磨いてからでも遅くないと忠告したのではないか。これは、あくまでも、記者の判断の範疇だから、正しくはないかもしれない。
すでに、松山英樹を昨年のマスターズで、破ったカントレーは、プロの世界で、実績を残しつつある。試合のボードを飾るようになったからだ。現在、遼がスイング改造しているニュースが極秘で掴みどころがないが、腰に負担がきているので、未来を見つめて、左軸が逃げないように、安定したレベルターンに変えているのだろう。左軸がゆがむと、ボールが安定せず、フェアーウエイをキープできない。
ただ、マンぶりのドライバーを70%で、300ヤード以上、飛距離を求めると、中島の弐の前になる。世界一のスインガーとグレッグノーマンをうならせた中島は、満足せず、距離を求めるスイング改造に取り組んだ。400ヤードまでもいけるスイングに目標をおいたのかもしれない。ただし、中島は、徹底的アスリートとして、肉体の限界まで、自分を痛めつけた。日本一では飽き足らず、世界一へのステップとして、世界のトミーへ脱皮しようと挑戦したのだ。中島と遼の相違は、体が違うということだ。中島は、ジャンボや青木と同じように大きいし、基礎体力を鍛えている。それが、シニアになっても、太平洋マスターズを制した事実を見れば、わかる。遼は、残念ながら、体のスケールが、アメリカの190センチの大男と五分で戦うには、貧弱である。つまり、リュークドナルドやグレームマクドエルのように、アイアンとアプローチ、パッテイングで抜きんでて勝負する方法しかない。日本ツアーでは、今の体と技術で、生活ができるかもしれないが、アメリカでは、通用するかどうか、心配であり、疑問である。
タイガーを見て育った若者が、著しく表舞台に出て来た今、余裕はない。時間が限られている。昔、ボビークランペットという20代直前の新人プロがいて、あれや、これや、言っている間に、全英オープンを三日間、トップで走って、世界を興奮させた例がある。しかシ、その後、ツアー生活で栄冠を手にしていない。瞬間的英雄になっただけである。優勝していたら、いまだに、ツアーボードに名前があるだろう。
神の子、ガルシアも32歳になった。全英オープン、おしくもハリントンに負けて、ランキング230位まで落ちて、地獄を見た。見事なカムバックで、いま、ライダーカップの選手でもある。
遼が、ツアーで、たとえ、失敗しても、ガルシアのように復活すればいいことであって、目的を以て、標準を合わせて行けば、30歳までに、世界ランキング舞台から消えることはないだろう。未来が、開けるか、いなか、だれにもわからない。記者が、気に入らないのが、けじめ、をつけない、つけさせない親父が、出しゃばり、遼の世界を狭くするすることだ。まだ、父離れができないか。記者だったら、大学に行かせるのだが。それも、アメリカの。
日本のマスコミも、一時的発奮材料で、遼を、いま、取材の中心においても、あっけなく捨て去る時は、容赦などしない。スポンサーも、素っ気なく、さようならと断を下す。新聞や世間などは、まだ、2年もたたない3.11大震災さえ、忘れようとしているのだ。まさに、無常の世界でないか。
全国消費者国民運動連絡協議会
全国オンブズマン連絡会議
全国メデイア報道384社連絡会議
日本時事新聞社
全国ゴルフ会員の権利を守る弁護士団シンポジューム
太平洋クラブ被害者の会