KPMG Women's PGA Championship
Danielle Kang, the first mejor title
ダニエルカン メジャーを制す
またもや、韓国勢の躍進 ベスト10に7人
功を奏したレッドベターの指導とメジャーへの取り組み方
カンの母親は、最初から最後まで、娘のために、
フィールドを闊歩し激励、家族ぐるみの戦いで、勝利した。
藍と敏京、ともに36位で終了
ちなみに、韓国人は、23名出場し16人が、決勝へ進出した。
photo; Golf Channel.LPGA.WGPCA
韓国勢が10位までに7人も入る韓国オープンのような雰囲気であった。ダニエルカンの強みは、けれんみのないパッテイングであろうか、ここ一番の集中力は、日本の選手も参考にしたほうがいい。なぜ、韓国勢が強いのか、別の機会に検証しよう。
ダニエルは、アメリカ国籍を得ており、ミッセルウイ―^とも仲がいい。韓国系プレヤーは、リデイアコ他、多い。英語は堪能であり、競争心は、すこぶる旺盛である。この勢いは、パクセリが元祖だ。今、世界一のリュウソヨンやインビー朴やチェナヨンなど輩出したのは、パクセリのお陰だ。国際的には、アジア選手のメジャーは、樋口久子、である。そして、岡本綾子などに日本の選手のイメージができた。ただ違うのは、日本ツアーで、芸能化して、緊張感の薄い、仲間意識のゴルファーで飯が食えるから、そこで止まってしまった。女子プロは、日本では食えても、韓国は出稼ぎ以外に方法がなかったのである。
進歩への足掛かりを喪失した日本は、宮里藍が出てくるまで、長い時間がかかった。そのラインを受け継ぐ同化力のある選手の誕生がない。アメリカ組に入っても通用すると勘違いした上田桃子や有村智恵、上原彩子、横峯さくらなど、英語もできずに、もまれた環境についていけず、成績が出なかった。完全に、アメリカツアーと日本ツアーの力量の差があるのを、わかっていなかったのである。岡本綾子の弟子たちは、森田理香子をはじめ、岡本から鋭い話を聞いていたのでは、と記者は考える。賞金王になった森田理香子が、あれだけの飛距離を持っていても、渡米しなかったのは、岡本の見る目が弟子たちがアメリカでは通用しないとわかっていたのだと思う。
つまり、樋口久子や佐々木マサ子が、自炊しながらアメリカで10年も戦った精神的渇望が、今の日本の選手には、ない。つまり、甘いちやほやされて、闘争心が薄められているのが明白である。
だから、日本の味に染まったイボミなどは、アメリカでは通用しないと記者は考える。
藍が卒業すると、もう野村敏京しかいない。畑岡が死に物狂いで、実績を積むか積まないか、マイナーから出て行って、メジャーに入っていった現状は、はっきりと未来を読むことができない。
藍は、最後のPGA選手権を楽しんだと解釈する。
藍の後継者に鈴木愛が、名乗れるかどうか、勝負の時を迎える。唯一の楽しみでもある。