北朝鮮は、確実な方法で、ICBM 完成したと実験を持って、世界に示唆した。北の核武装は、世界が許さない状況におちいり、北の反発係数は、極限に達したとも伺われ、アメリカは脅威を取り除くために、武力行使も視野に入れると喧伝して、ロシア、中国も北の説得に答えが出ないまま、不安を感じている。
さて、今日、思考の原点を第二次世界大戦に至った大東亜戦争の歴史に触れたい。ときのルーズベルト大統領は、黄色人種の日本をつぶすべく戦争したくてたまらず、日本を窮地に追い込んでいく流れは、日本に戦争せざるを得ない状況を演出させた張本人でもある事実をその後の大統領フーバーが詳しく説明をしている。トルーマンとの戦争は、トルーマンが田舎の村長さんみたいな存在の大統領で、チャーチルやスターリンに甘く見られていたので、原爆を日本に見舞って、力の誇示をフル活用した姿があった。トルーマンは、原子爆弾が、自国のアメリカにある事実さえ、大統領になるまで知らなかったのである。日本は、戦争させられた好戦国となったが、仲間がいた。それは、ドイツとイタリアである。ヒットラーとムッソリニである。だから、孤独ではなかったはずだ。
ところが、北朝鮮は、仲間がいない。仲間と決め込んでいた中国、ロシアが一歩、退いて、仲間仁義をそそのかし、北朝鮮の破滅後、どう北に張り込むか、シュミレーションを始めた今日である。北にとっては、一歩も引けぬ立場に追い込まれている。取りまく世界に仲間はもういない。
どの国も、もちろん中国やロシアにしても、自国第一主義であり、平和論者の旗頭のような顔をしていても、未来志向は、すべて自国の立場が、有利になる以外に、眼中にないのである。中国とロシアが一致団結することはない。利益が重複し害しあう、両国は、歴史観点からも、異体同心にはなれないのだ。ただ、アメリカの暴走や第一主義には、両国とも反論して見せる余裕を持ち合わせて妙である。
北朝鮮は,ボーダーラインを超えた。超えてはならないハザードを、文句なしに超えたのである。北朝鮮は、黙って、破滅するとは思えない。日本は、その有事の時のシュミレーションを超党派でテーブルにのせ、しかっり、国民をリードする知性を持ってもらいたい。
今は、日本も危機一髪なのだ。
日本時事新聞社 論説委員 古賀剛大