ゴルフタイムスの世界   Eagle Eye

ゴルフタイムス編集の古賀のイーグルアイは、焦点を外さないのが自慢です。面白くて、実践的で参考になる記事を提供したい。

石川遼とUSツアー 13   環境と感性

2013-05-08 | 危うい日本のゴルフの世界

遼のジレンマ

ウエールズファーゴ選手権、NC, シャーロッテ

一人だけに、雨が降っているわけではない。

 ピートダイのクエールホローは、90%ミケルソンの優勝かと思われた展開だった

新鋭番外からの出場で22歳のデレクエルンストが、プレオフでデビッドリンを破り、初優勝を挙げた。

遼は、雨と寒さで思うようにゴルフが出来ず、成果はでなかった。なぜか、投げやりに見えたのは、記者だけか。闇の中のゴルフは、迷い道のクロドサックで。脱出が難しい。遼は、完全に今、ブラックホールに落ち込んだ状態といえる。一日、いいスコアが出ても、後の3日が思うようなスコアにならない。

ただし、驚くことは、英会話がうまくなっていることだ。インタビューで、英語で答える姿は、今までにない選手の横顔を感じさせた。アメリカ留学から始まった今田とは、違って英語の一から始まった遼は、短期間で会話に不自由がなくなってきている。

これなら、環境になじめるので、生活に問題は起きない。ゴルフの感性と世間に順応のする能力も並み以上と判断した。あとは、自信と技術向上で、5年間でトップへのし上がることだ。その後、2年のうちに、一勝は出来るだろう。ただし。親父が引っ込んでいれば、の話だ。スポンサーも遼から英樹に移りつつある。英樹は、彼自身、遼は眼中になくライバル意識は持っていない。もっと、高い所に標準を合わせて余念がないのだ。英樹が今年の賞金王になるだろうから、来年のマスターズが、トップに躍り出るチャンスでもある。それまでに、英樹は、2勝は国内で、海外での勝ちも引き寄せるだろう。

遼は、どこへ行くか。5年後の遼は、世界で活躍しているか、否か。アメリカンになった遼は、果して、実績を残せるか。希望は膨らむ。田中秀道の弐の前にならぬよう、体を鍛えねばならない。とにかく、体がマクロイと変わらないが、中身の骨が違う。柔軟の体の中に、芯を鍛えなければならないのだ。

すでに、海外の記者は、遼がスターダムに上がるのは、時間がかかると記者と同じ意見だ。遼は、いま、ただ一人、日本代表であるから、応援をしなければ、後に続くものがいない。松山英樹は、壱年後の話だ。一億円の貯金を、アメリカ活動資金として、心配なアメリカツアーに参戦すれば、遼より、早く勝利を得ることになろう。

ザ。プレヤーヅ選手権、またもや、ピートダイのTPCソーグラスだ。遼が、どこまで出来るか、試練のフィールドである。ここで、20位までに進めれば、後が楽しくなる。しかし、予選落ちとなると、その後の期待が薄れるのはいなめない。遼には、日の丸が重荷になっているのだろう。

いま、しばし、温かい眼で、遼に声援を送ってほしいものだ。あるスポーツ紙では、すでに遼から、離れ、遼担当はいなくなったと聞く。世間の変化は、早い。

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日本とオリンピック      猪瀬直樹知事と東京都民のコンセンサス

2013-05-01 | 危うい日本のゴルフの世界

2020年、オリンピックは、日本には来ない!!

 

猪瀬知事の発言がオリンンピックの世界を騒がしている。猪瀬を知事に第一番に推薦したのは、このコラムかも知れない。石原後の都政を担える人物は、この人物しかいないと啖呵をきった手前、やりきれない思いもある。金権に関係ないまっすぐな男と見込んで都知事に推したのだ。公明党は、すぐさま、反応し、次期は、猪瀬で行きましょうと、都知事選に自信を深めた。

短気のところも欠点であり、もちろん、最大のマイナス点は、世界を知らない文章屋であり、政治が務まるかという不安は、誰しももった知事選前の評価である。それでも、都の安全と改造をしがらみなく出来る男は、猪瀬と判断し、決断に入ったのだ。心配したのは、人の意見を吟味せず、すぐに、責任をとれるのか、と高飛車な発言が誤解されることだ。右翼や稼業一家の公演に出かけ、一点、強いところも見せた。そのようなパーフォーマンスも意外と受けていたのだ。

残念なのは、自分の周りに、情報収集と分析出来る才覚の右腕左腕をおかず、なんでも自分がやらないと安心できない小心者である傾向に走ることだ。こともあろうに、ニューヨークで、オリンピックの話を頂点に置いたことだ。危機管理を十分せずに、胸の内を吐露してしまった。禁断の実に触れてしまったのだ。スパイは、周りに、腐るほど、いたと考えたほうがいい。ニューヨークタイムズに、宗教的、国家的発言をしたことで、失言で済まされないミスを犯してしまった。さらに、悪いことは、謝った事実だ。頭を下げて済むような問題ではない。毅然として、謝ってはならないのだ。謝った事実は、失言が本物と受け止められるのだ。情報局から、もしあれば、この事実について、論じ避けねばならない言質であったと記者は考える。周りの、取り巻きのいい加減さと能力不足に、腹がたつのとあきれ返る外交戦力だ。

謝ったことで、事件を大きくしてしまった。ニューヨークタイムス紙への応答は、朝日か毎日かジャパンタイムスに、させるべき事案であったと記者は、外国特派員クラブで記者連と結論に達していた。猪瀬の一人相撲は、日本外交戦略が、いかに、幼稚で単純なものか、世界の笑い物になってしまった。都知事の勇み足で、活路がふさがれた。

欧米式では、謝ることは、行為を悪いと認めたことになる。確信犯とはんこを押される。謝罪する野と、申し開きをするのは、雲泥の差があるのだ。謝っても、ペナルテイは逃れられないのだ。

東京オリンピックは、20年、残念だが、開催されないほうへ羅針盤は動いた。おそらく、トルコで開催されるだろう。イスラム国家として、最初のオリンピックである。世界を席巻し風靡したオスマントルコの威勢は、まだ、トルコに脈々と残っていたのだ。

わなにはまる猪瀬も、全く、世界音痴で世界に目が届かず、善人すぎるきらいがある。まんまと、わなにはまった猪瀬、都知事の運命が危ない。もう少し、大人になれなかったか。一歩下がって、世のなかを観察できなかったのか。

身から出た錆は、そう簡単に、錆落としを使っても、消えない。謙虚な人間になれるか、どうか。いままでが、ラッキーだったのだ。

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