天津ドーナツ

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日本料理のマナー

2010-06-23 10:06:22 | 日本の文化・歴史・習慣など
日本料理の種類

① 本膳料理

 西洋料理のフルコースに相当するもので、日本料理のもっとも本格的な供応の形式です。日本料理のマナーの基本になるものです。古くから冠婚葬祭などの際に用いられてきましたが、近ごろでは正式の本膳料理はあまり見られません。

 

② 会席料理

 本膳料理が簡素化されたもので、宴会や結婚披露宴などでお目にかかるのがこれです。本膳料理のようにはじめから全部並べて出される場合と、懐石料理のように順番に出される場合とがあります。



③ 懐石料理

 茶席の料理で、茶を出す前に出す簡単な料理のことで、一品ずつ順に出されます。「懐石」というのは、禅院で温石(おんじゃく)で腹を温めて空腹をしのいだことから出た言葉です。

   

箸のタブーな使い方

 次のような箸の使い方はタブーとされます。無意識のうちにやってしまうこともあるので、お気をつけて!

① 刺し箸

 煮物などを箸で刺して食べること。

② そら箸

 一度箸をつけた料理を取らずにいること。

③ ねぶり箸

 箸を口でなめたり吸ったりすること。

④ 振り上げ箸

 会話が弾んだときなどによく見られる仕草。ついつい箸を指揮棒のように振り上げてしまうこと。

⑤ 迷い箸

 「どれを食べようか」と、料理の前で箸先をあちこち動かすこと。

⑥ 寄せ箸

 箸を使って器を引き寄せること。

⑦ もぎ箸

 箸にご飯粒がくっついているのを口でもぎ取ること。

⑧さぐり箸

 盛られた料理を箸でかき回し、下からさぐり出して好きなものを食べること。

 また、割り箸が出されたときの注意点を申し上げます。

 みっともなさがいちばんあらわれやすいのが、最初に「割る」ときです。箸を縦にもって左右に割るのは縁起が悪いとされます。両手で水平に持ち、上下に割るのが上品なしぐさです。

 また、割ったあとに、両方の箸をしごき合わせるのは失礼にあたります。「ササクレができるような質の悪い割り箸だ」と言っているようなものだからです。

  

おしぼりのタブーな使い方  

 おしぼりで顔やメガネ、さらには首筋などを拭くのは論外、とくにオヤジ!(私もオヤジだが) おしぼりは手を拭くものです。卓上を拭いてもいけません。卓上が汚れたら、布巾をもらって拭き取りましょう。 

 

吸い物のいただき方  

 お椀のふたは、左手を添えて右手でふたの糸底をもって取り、裏返してお膳の右側に置きます。吸い物にかぎらず、ふた物はすべて最初にふたを取ります。その際、右側のものはお膳の右側に、左側のものは左に裏返しておき、食事が終わったら元に戻します。 

 

刺身の食べ方

 ふつうは、小皿のしょう油にわさびを溶かして、これに刺身をつけて食べますが、正式には刺身に少量のわさびをつけ、それをはさむように二つ折りにしてしょう油をつけて食べます。

  

焼き魚の食べ方

 頭に近いところから食べ始め、上身を食べたらひっくり返さず、骨を外してそのまま下身を食べます。骨を外すとき、箸だけでは無理なら、左手を使ってもオーケーです。

  

ごはんの食べ方

 口をお茶碗にくっつけて箸でかき込むような食べ方をしてはいけません。おかずをごはんの上に乗っけて食べたり、出たお茶で勝手にお茶漬けにしたりするのもマナー違反です。

 おかわりをするのに遠慮はいりません。お茶碗の底に一口分だけ残しておかわりをお願いするようにします。

  

寿司の食べ方

 箸を使わずに手で食べるのがお寿司です。桶(おけ)に盛られたものは箸を使いますが、カウンターで握ってもらう場合は直接手でいただきます。

 できればひと口でパクッと食べます。上品ぶって半分だけをかじるのはかえって見苦しいものです。ただし、大口あけて放り込むのでは品がありません。まず半分近くを口に入れ、残りをそっと押し込むようにして食べれば優雅です。



一度、日本料理店で「日本料理のマナー教室」を開きたいですね。
楽しく、そしておいしい勉強ができそうです。

新能力試験ガイドブック

2010-06-23 02:21:48 | 能力試験対策
国際交流基金からのお知らせです。


新しい日本語能力試験ガイドブック、概要版、問題例集が掲載されました。
http://www.jlpt.jp/j/about/new-jlpt.html

以下、簡単にまとめて6点紹介します。


改定のポイントは、4つ
1.課題遂行のための言語コミュニケーション能力を測ります
知識だけではなく、運用能力(何ができるか)も測ります

2.レベルを4段階から5段階に増やします
現行試験の2級と3級の間のレベルが新設されます

3.「得点等化」を行います
同じレベルの試験であれば、いつの試験を受けても得点を比べることができます

4.「日本語能力試験Can-do リスト」(仮称)を提供します
合格者本人やまわりの人々が、試験の結果をより具体的に理解できるようになること
を目指します
(ガイドブック1.2 改定のポイントより)

あと大事なポイントは、
5.聴解試験が400点中100点(4分の1)から180点中60点(3分の1)になります
(ガイドブック4.2 試験結果の表示より)

6.合否判定が、総合得点と各得点区分の基準点の二つになります
基準点とは、各得点区分で少なくともこれ以上が必要という得点。得点区分の得点が
一つでも基準点に達していない場合は、総合得点がどんなに高くても不合格になりま

(ガイドブック4.3 合否の判定より)

詳細はガイドブック、概要版、問題例集をご参照ください。
http://www.jlpt.jp/j/about/new-jlpt.html


天津師範大学

2010-06-23 01:33:38 | ドーナツの宝
天津師範大学は、市内の校舎と、郊外の校舎の2つに別れています。

日本語科はすでに郊外の校舎に引越しをしており、工業大学と隣り合わせという勉強にふさわしい環境で生活しています。

今年、師範大学ではドーナツのはじめてのカラオケコンテストが行われました。
準備はすべて学生たちに任せていたのですが、やる気満々で、なんと音楽ホールを借りて行おうと計画をしていました。

実際にはスポンサーとの折り合いが悪く、ホールを借りることは断念せざるを得ませんでしたが、大会を見た私は、すぐに「来年は音楽ホールでやろう」とスタッフに言いました。

それは、前日のリハーサルのときの選手への気配り、当日の午前中からの準備の真剣さ、こまやかさ、スタッフ同士の仲のよさなど、大会を自分たちで作っていこうという気持ちがあちこちで見られたからです。

音楽ホールを借りることができなくなったときには、多少がっかりしたと思うのですが、それでも司会の4人が衣装を2種類ずつ用意したり、無線マイクを借りるために車で1時間以上もかかるところまで奔走したりして、最後まで責任を持って取り組みました。

その気持ちが伝わったのでしょう、学生会会長と選手のお父さんが飛び入りで歌を披露してくださいました。私は、このような、「見に来た人が参加したくなるコンテスト」が大好きです。
こういうコンテストが実施できるというのは、師範大学の学生たちが普段から目的を持って真剣に取り組んでいるからだと私は知っています。

来年度のカラオケコンテストは、ぜひ音楽ホールで実施し、師範大学のすばらしさを天津の皆さんに紹介してください。



天津商業大学宝徳学院

2010-06-23 01:13:07 | ドーナツの宝
天津商業大学宝徳学院は、天津市内からちょっと離れたところにある、それほど大きくない大学です。

名前は以前から聞いていましたが、4月23日のアフレココンテストではじめてお邪魔しました。途中で地下鉄の工事による渋滞につかまり、予定より30分ほど遅く着いたのですが、校門に着いたときに「あ、この大会は大丈夫だ」と思いました。

それは、まだ午前中なのに、午後からの大会に備えてすでに案内が立っていたということだけではありません。その案内の学生たちがみんな笑顔で「川端先生ですか?わざわざありがとうございます。ご案内しますので、こちらへどうぞ」と、声をかけてくれたからです。

つまり、午前10時の時点で、スタッフ一人ひとりが自分の仕事の意義を理解し、このコンテストを成功させるという意欲を持ってリハーサルに臨んでいたからです。


会場に入った私は、すぐに北京で初めて見たKODAMAのアフレコ大会を思い出しました。そこで働いているスタッフ全員が自分の仕事を理解し、精一杯取り組んでいる真剣な顔が同じだったからです。

私がドーナツを始めたのは、普段の教室では見られない顔を見るためなのですが、もうその一つの夢が宝徳学院でかないました。

司会のコンテストが定期的に行われ、そこで選抜されたという2人の司会の真剣さ、私は、その顔がとても美しいと思いました。

また、英語科の学生によるPCの操作も、途中で故障があったにもかかわらず最後まで予定通りに進めることができた冷静さや責任感も含めて、完璧でした。
いや、完璧以上の感動を、私は覚えました。

どんな仕事でも取り組み方によって尊いものになる、私は以前からそのように聞いていましたが、宝徳学院でそれが本当であることを、自分の目で確かめることができました。

最後の一人が帰るまで、仕事をしている人間の顔をしていた責任者の陳エイさんをはじめ、その日のスタッフ全員のひたむきさは、宝徳学院のこれからを十分に期待させるものでした。

来学期、宝徳学院が天津の人たちにどんなすばらしいチャレンジを見せてくれるのか、今から期待で胸が膨らんでいます。