天津ドーナツ

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ドーナツって何ですか?

2010-06-27 11:22:48 | 顧問・アドバイザーから
6月26日の会議で、私は「ドーナツ」を次のように説明しました。

「ド」は「どの大学にも、友達がいる」
「-(オ)」は「同じ目的」
「ナ」は「仲間」
「ツ」は「続ける」

ドーナツができる前は、スピーチコンテストに参加したり、見に行ったりしても、他の大学の人たちと友達になる人はほとんどいませんでした。ほとんどの人が、自分の大学の友達とだけ行動していたからです。

今は、違います。
昨日の会議でも、各大学から50人以上の学生が集まり、各部署に分かれて真剣に討論をしていました。

今はまだ友達ですけれど、同じ目的を持って、一緒に苦労をしたり、困難を乗り越えたり、時にはけんかもしたりする仲間が、きっとドーナツで見つかります。

そして、たくさんの失敗もすると思いますが、途中でやめなければ、それは成功への過程です。

分かるまで、できるまで、上手になるまで、自信がつくまで、最後まで、改善を積み重ねながら続けること、一人ではなく仲間を作って頑張ること、これがドーナツです。

だから、ドーナツに参加するときは、「どうやったらチームで仕事ができるか」ということを考えてみてください。

天津財経大学

2010-06-27 11:18:16 | ドーナツの宝
天津財経大学は、地下鉄の「天津財経大学」駅の近くにあります。(変な日本語ですね)

私と財経大学の出会いは、「出張 発音講座」です。
財経大学のドーナツメンバーである李さんが準備をしてくれて、学生のみならず、先生方まで聞きにきてくれました。

このような講座には学生だけが参加するのが通例ですが、当日来てくださった先生方も、本当に熱心に聞いてくださいました。教師と学生が一緒に教室に座っているのを見ると、この大学のすばらしさが分かります。

そして、5月30日、天津市で初めてのプレゼンテーション大会が、財経大学で行われました。この準備のために何回か財経大学に行った私は、今度は、学生たちの自主性・責任感・チームワーク・明るさにとても魅力を感じました。

天津市のコンテストの会場になるのは初めてなので、すべてが0からのスタートでした。
コンテストの概要の把握、必要な仕事の理解、スタッフの配置など、何度も会議を開き、進めていきました。

リハーサルも入念に繰り返し、司会を担当した1年生の李さん、出迎えと見送りのスタッフ、点数計算も含めて、当日の仕事ぶりは本当に初めてなのかと思うぐらいでした。

「小さい大会だけど、きちんと仕事をしよう。そして、会場に来てくれた人たちが、財経大学なら大丈夫、もっと大きいコンテストを任せようと思ってくれるように頑張ろう」と言ったことを実行してくれました。


その経験を生かしたのが、6月26日の第5回ドーナツ会議です。
その打ち合わせのために、前日の午後、スタッフが集まりました。

私の話を全員がメモを取りながら聞いているのを見て、私は「もう大丈夫だ、この会議は成功する」と思いました。人の話を聞くときにメモを取るのは、責任を持って仕事をする人の基本だからです。

当日、午後2時からの会議のために、午前10時から机や黒板の清掃、資料の準備、会場の設営と、チームワークの力を発揮し、わずか30分で、まったく違う教室を作ることができました。

おそらく、このようなことができるのは、現時点では財経大学のスタッフだけかもしれません。それは、私が何を言っても「はい」と気持ちよく返事をする学生がたくさんいるからです。準備の様子を見て安心した私は、自分のプレゼンの準備に集中することができました。

会議を見に来てくださった天津日本人会副会長、そして日本企業の部長クラスの方々も、「財経大学ってどんな大学?」と興味を持っていました。

小さなプレゼンコンテストに誠実に取り組み、ドーナツ会議を成功させた財経大学は、自分たちの力で大きなチャンスをつかみました。それは、来年の天津市1年生スピーチコンテストの会場校に立候補できたことです。

小さな仕事を大切に積み重ねる人には、必ず大きな仕事が回ってくる、それを自分たちで証明した財経大学は、ドーナツの宝です。