T.N.T.-SHOW

メカデザイナー山本薫のBlogです~2006・11・30 お仕事募集中 sp2q6z79@polka.ocn.ne.jp

 近況54 戦車砲塔の本の増刷に関して

2022-11-03 21:55:05 | 同人誌
   

 昨日、印刷所に行って戦車砲塔の本Ⅲの増刷をしました。メロンブックさんでの在庫が
なくなり、頃合いとしても初版の訂正ができていたので入稿する事にしたのです。一方、
虎の穴さんでの売れ行きは今ひとつで9・10月の間はほとんど売れていませんでした。
これは店舗の事情が絡んでいると思われ、例のAI作画の本も影響があったのではないかと
思います。メロンブックスさんでは書泉と提携して在庫の移動も行っており、実質的に3
店舗での売れ行きがあるので差が出た訳です。
 印刷所の日光企画御茶ノ水支店は27日で閉店し、池袋へ移転したことが直前に分かっ
たので、当日は久しぶりに池袋に行って入稿を済ませました。池袋は若いころから下済み
時代とゲームデザインの仕事で通った所なので良く知った土地です。しかし行ってみると
市庁舎周辺は再開発ですっかり変わっていて、アニメ関連の店舗も増えていました。駅そ
ばを食べたのも久しぶりです。
 その後、神保町の古本市へ行って一回りして帰途につきました。古本市は今日が最終日
で、それほど人も多くなく、古い戦車関連の本などを三冊ほど買うことができました。同
人誌の関連で技術史を調べる機会が増え、ミリタリー関連と言うより本物の技術・科学の
文献を見てばかりいます。分からない内容も多いのですが、そこは勉強する気構えで根気
強く回っています。

   

 メロンブックスさんでの在庫は現在ありませんが、18日に納品となり予約を受け付け
ているはずです。書泉グランデも見てきましたがそちらのⅢの在庫は4冊ありました。
 戦車砲塔の本Ⅰに関しては今回は増刷を見送ることにしました。これは9・10月の他
の売れ行きが今ひとつで在庫が残っている事と、Ⅱ・Ⅲと並べて観ると内容が合わない様
に思えたからです。Ⅰが主に創成期~二次大戦までなのに対し、Ⅱ・Ⅲは戦後戦車が中心
なのですから無理もありませんが、このまま欠番にするのは無責任と言う物です。何らか
の形でフォローしたいと考えています。

    

  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 AI絵やTwitterに関する進展が毎日のように更新されています。いずれも同人誌の今後に
影響があると思える動きですが、私の方では直近で別の事を進めなければならないので暫く
静観する事になりそうです。しかしTwitterに関しては改革が進むことが期待できる状況に
なったので、早ければ今年中にもアクションを取れるかもしれません。

      

 自転車のU字ロックが壊れてしまいました。とりあえず100均のダイヤルロックで代用して
いますが、こういう物は長期間使えるものではありません。U字ロックは価格の割に安全性
が高いので次の物を探しています。あと後輪のタイヤを買いましたが、以前使っていたハー
フスリックタイヤが見つからず、他の物を付ける事になりました。前後で違う物になります
が、前輪もすり減っているので来年は前後そろう事になりそうです。
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 AI作画について 2 著作権の観点から

2022-10-20 19:16:29 | 同人誌


 著作を書いた瞬間にそれに付与される権利、それが著作権です。言わば人間における人権の
ようなもので、作者の死語70年後に消滅します。大抵の人は著作を作ることができませんでした
が、そうした人々に著作を提供することで生計を立てる作家の為に、その権利を保護する目的で
作られました。著作権はその国の法律で保護される事により法的な効力を持ち、裁判等で作家
が自分の権利を主張することができます。

   

 前回の記事から10日が経ちましたが、いくつかの進展があり議論も各所で進んでいるようです。
AI絵には著作権がなく、それは生成される過程でオペレーターが手を加える所がないためですが、
どこまで手を加えれば著作権が発生するかという点と、AI使用の明示の有無が議論の元になっ
ているのです。作家の立場からすれば、著作権のない画像がネット内で発表され人気を博す
(Twitterではフォロワー数の多さで示される)ということは、自分存在意義にもかかわってきます。
そればかりでなく実際の収入にも影響するわけですら、AI絵を手書きであるかのように発表する
のは詐欺と言えるのです。
 しかし、この同じ現象をAI絵を作る人の側から見ると、別の側面が見えてきます。つまり元々作
画能力がない人のほうが作家より多く、それはネット内でも変わらないわけですから、自分にも絵
が描けた(生成できた)という軽い気持ちで発表したところ、絵で収益を得ているプロから苦言を
呈されたということになるかも知れないです。

 背景にある様々な事情に鑑みて、これからは単純にAIで生成された画像、あるいは手で描かれ
た画像には明示がエチケットになるのではないかと思えます。しばらくの間は、そのパーセンテー
ジやどのような表示とするのか等の試行錯誤の時期となるでしょう。分かりやすくいえば、食品表
示のように内容やその割合が絵の品質表示となるのです。牛乳は乳脂肪分何%以上でそれ以
下は加工乳であるという線引きが絵の世界に入ってくるのは違和感がありますが、AI絵ショック
が起きた以上は対応する必要があると思います。

   

 作家たちの間では、これらの状況を座して静観せず自らAI作画を道具として活用する動きが始
まっています。部分的に自分以外の作画を導入するという行為は珍しくなく、むしろかなり古くか
らある分業体制の一つとさえ言えます。漫画ではアシスタントに背景やモブキャラの作画を発注
して作家本人は主人公を描くといった作業は昭和のころからの伝統で、現在では版権フリーの背
景画やペイントソフトによる効果線、またネットを使った外注アシスタントによる作画の使用がなけ
れば連載漫画は作れないのです。
 そういった状況にAI作画が入ってゆく事は、技術的には何ら問題がないといえます。使う側の体
制や受け手の感情が影響を受けるかもしれませんが、それはやがて折り合いがつくレベルの問
題だと思えます。

     

 しかし、ここで別の厄介な問題が出てきました。それは日本以外の海外での動きです。
 ネット内には国境線がなく、あるとすれば言語の壁ですが、それも機械翻訳の高度化によって
次第になくなりつつあります。日本のアニメ・漫画文化も海外に雄飛して半世紀は経っており、そ
の支持層は日本本国を超えつつあります。そこで、AI作画に関しても海外に波及していると考え
られます。 AIソフトに指示を出す言語が英語である関係で英語圏の人々はより手軽にAI作画に
興じているのではないかと考えられます。
 外国の人の絵の嗜好が日本と少し違うといっても、その量的多さは圧倒的であり、ネット内の画
像検索をも圧迫しているといいます。これらの氾濫するAI絵によって、逆にAI画像生成のための
元となる検索画像が影響を受けると予見する人もいます。つまりありふれた絵柄が大多数を占め
れば、AI絵自体も影響を受けてありふれた傾向の絵になびいてしまうと言うのです。
 これに関して絵描きの側からは、今まで自分たちが積み重ねていった手描き絵の土壌をAI作画
が勝手に使っていると言う考え方が示されています。もし実際にそうなればネットを
自分たちの宣伝の場としていた絵描き達が何らかのダメージを受ける事はあり得ます。つまり、
自分の絵が画像検索にかかりにくくなることで宣伝の効用がなくなるという事です。
 また、絵を描けない人たちが対価を払って作家の作品を買っていた今までの体制が縮小するこ
とは目に見えています。欲しければ自分だけの画像をAIに描かせればいいのですから、一部の
需要は確実に消滅することでしょう。

 これを防ぐために、特定の手描き絵を素材にAIに作画させるという方法があり、実際に作家自
身が自分の絵をAIに学習させて自分の絵を生成させる試みがなされているそうです。これは絵が
描けない人の側からもできることで、特定作家の絵を素材に描かせることで、著作権のない絵を
生成することが可能です。作家の側では、そのAI絵に自らが加筆することで著作権を与えること
が可能ですが、その絵を発表する時に配慮が必要だと思います。
なぜなら、100%オリジナルでないと認めないという人や、半分以上は描いてほしいと言う意見
等は必ずあるからです。

    

 この他、私が懸念しているのはイデオロギーの問題です。AI絵が受け入れられた背景には即物
的なものでも受け入れてしまう若者の捉え方があります。その物の由来とか作られた過程とかは
関係なく、その物が存在するのだから受け入れるという過去にとらわれない考え方です。「実存は
本質に先立つ」とサルトルは言いましたが、そういう実存主義的な考え方を支持する人々が世界
には少なからず存在します。それは‎共産主義の人々です。
 アニメや漫画の広がりが世界的であることは前述しましたが、隣国の中国もご多分に漏れず国
策で推進しているお国柄です。かの国の著作権に関する考え方がどうなのか良く分かりません
が、AI作画に関して並々ならぬ力を入れていることは想像できます。それは共産主義のイデオロ
ギーと良く合致するからです。かの国の人口は日本の10倍以上あり、経済的にも上を行ってい
て日本の作家達が抗しても叶わぬ質量をもって驀進しています。
 この大きなうねりが日本へ到達した時、日本の作家が積み上げてきた土壌はどうなってしまう
のか。それが懸念されるのです。

  

 ここまで考えた時、私は自分の過去を想起しました。
 私は著作で収益を得て自活する事に成功しませんでしたが、その理由の一つがアイディアを作
り出すことの方が得意だったことがあります。アイディアには著作権がなく、多くの作家は知って
か知らずか私のアイディアをこぞっ使っています。そうした背景に着目して私の私生活から直接
情報を抽出するストーカー行為も横行しました。先だってネット内での中傷に関する法律が改正さ
れ裁判手続きが簡素化され、私の人生に明るい兆しが見えてきましたが、今度は大多数の作家
が自分の著作物が同様の危険にさらされる状況になったように思えたのです。
 私のアイディアには著作権がなく、作家の方々の著作物には著作権があります。また、私のア
イディアや個人的な情報の中には発表してない情報がありますが、作家達はネット内で発表して
検索にかかる画像がAI画像生成に使われています。そういう差がありますが、AI作画は元から著
作権を考えていない人たちによって推進されています。そしてその人たちは元々著作物にお金を
払って購入していた人たちです。そこにあるから使ってしまうという方法が横行することで損害を
受けている事は私も作家たちも同じであるように思えたのです。
 私自身はこういう境遇にすでに30年近く置かれていて、全貌が何となく見えていますが、作家
の方々は混乱状態を起こしているのではないかと思います。あせって失敗せぬよう、まずはお気
をつけ下さい。結局は作る側に主導権があると信じることをお奨めします。

P..S  PixivではAI作品の表示・フィルタリングのサービスを始るとの告知がありました。
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 近況53 自転車の整備 前輪の交換

2022-10-17 21:19:17 | 日記・エッセイ・コラム
  
  新車輪のハブ  旧車輪(事故の前)
 
 14日に前輪を交換しました。天候がいつ回復するか分からなかったので、旧前輪を外して
室内に持ち込み夜中にタイヤとチューブを移植したのです。新車輪はワンタッチで装着でき
る物だったので大きなスパナも必要ありません。事故の時曲がった車輪のクランプがまだ使
えたので流用し、装着そのものはうまく行きました。
 旧車輪はこの自転車に最初についていた車輪で、何度かぶつけて歪んだので万力で挟みハ
ンマーで叩いて矯正してありましたが、完全には直せず歪んでいました。そこで新しい前輪
を購入して交換して予備として取ってありましたが、事故で再登場となったものです。歪ん
だ車輪でも転がす分には支障がなく、問題だったのはブレーキです。リムをブレーキシュー
で挟んで止める構造だったので、ブレーキを広く広げておかないとリムに接触します。その
ため、ブレーキレバーを握りこむ長さがひどく長く、力の入り方も中途半端でした。
 ブレーキは一応使えたので法には触れませんが、安全上は良い物ではありません。しかし
私は前ブレーキはロックすると危険だと考えていたので気にしていませんでした。後ブレー
キの方がメインのブレーキで、長いブレーキシューを使って整備も万全でしたので良く止ま
りました。今回の前輪の交換でリム部のブレはほぼなくなって、ブレーキのセッティングは
購入時の状態に戻りました。ブレーキレバーを1cmほど握ると即座に効くのは気持ちがい
いものです。ただし、前述の理由から私は前ブレーキのシューは短い既成の長さの物を付け
ていて、ロックしない様にしています。

     

 1年前でしたか、後輪のブレーキワイヤーを交換したのですが、今回その時のワイヤーをリ
サイクルして前ブレーキに使いました。ブレーキワイヤーの疲労と言うのは大抵の場合は、
ブレーキへの固定部分で起きます。ネジで締めてワイヤーを固定するのですが、その時ワイ
ヤーがつぶれてほぐれるので、経年でその部分から切れたりまとまりが無くなったりするの
です。しかし、チューブの中のワイヤーには影響がなく、私は長い後ブレーキ用ワイヤーを
切って短い前ブレーキ用にリサイクルしたのでした。ブレーキワイヤーのストックはいくつ
もあったのですが、今回はそれで済ませました。ブレーキレバーも前の物は交換しましたが、
後はそのまま旧レバーです。ブレーキ本体を中古品で手に入れたのでその内一緒に交換する
予定でいます。

   
 軸とボールとゴムパッキン グリースで貼り付けたボール

 新車輪を手に入れるまで事故から丁度2年かかりました。手に入れた車輪自体は結構古い
時代の物で1000円程で買えましたが状態は良い物です。全体が黒塗りでリム幅など後輪と統
一できたので見た目がようやくまともになった感じです。整備の為にハブを分解してみると、
グリースがタールの様になっていました。ベアリングのボールはバラバラの仕様で、スペー
サーで一体化した昨今の物とは明らかに違います。とりあえずライターオイルとブレーキク
リーナーで洗浄した後、ウレアグリスを塗りこみボールをワンに貼り付けて組み立てました。
 その昔はこういうやり方が普通だったそうですが、今の競技用自転車等はどうなっている
のでしょうね。

    

 後輪のタイヤがかなりすり減っていてトレッドが見えなくなってきたので、できれば今季
のうちに交換したいと思います。前タイヤは来年になると思いますが、同時にフォークの交
換も考えています。条件に合うフォークをずっと探しているのですが、なかなか難しく、場
合によっては違う形式のブレーキと交換する必要があります。現在使っているブイブレーキ
と一般的なブレーキでは取り付け部分の形が異なり、ブイブレーキ用のフォークはなかなか
見つからないのです。いずれにしても前ブレーキも交換時期を過ぎているので、同時に交換
ということになりそうです。

    
久しぶりに秋葉原の歩行者天国に行きました
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 AI作画について

2022-10-12 19:50:28 | 同人誌
    

 ここ1週間ほど、ネット上の各所をAIによるキャラクターの作画が賑わせています。
このムーブメントは今までの創作界隈に深刻な影響を与えるのではないかと思われたので
取り上げることにしました。
 問題を醸しているAI作画はアプリの一種で、本当の意味での画像の創出ではありません。
ディープラーニングというネット上での自動情報収集(この場合は画像検索)と組み合わ
せて、オペレーターの指示した文言に合わせた合成画像を作成するソフトです。それ故、
この画像には著作権はなく、その画像が存在すると言う一点が意味を持ちます。また、自
分の望む画像を描かせるには多少のノウハウが必要で、ここでオペレーションの優劣が生
まれています。

    

 私がこの手のAI作画に出会ったのは数年前で、その時は動画でした。草むらの中を歩ん
で行く動画でしたが、次第に目のような模様が浮き出してきて気味の悪い異世界に変貌す
るという物でした。この動画には他にもバリエーションがあって、いずれもホラーな感じ
の風景動画でしたが、明らかに人間技では不可能で、この先の発展を感じさせたのです。
 スマートフォンなどでは二人の顔写真を無段階につないで変形させるアプリ等がありま
したから、この手の作業がAIによってできることは誰もが知っていたと思います。

    
 
 その後、今から数カ月前には前述のAI作画のベータ版とも言えるソフトが出回りました。
出来上がった画像はお世辞にも良い物とは言えず、デッサンが狂っていたり、この世の物
とは思えない生物の絵が出来上がるので、一部の人以外には話題のネタ程度の受け取られ
方をしました。しかし、これらのソフトは有志の手によって日々改良を重ねており、遂に
人が修正を指示する事によって、まともな画像を作り出す事が可能になったのです。
 一旦、実用に耐えるまともな画像が作れると分かれば、その拡散は爆発的でした。AI作
画による画集を作り販売する者も表れ、今やデータ販売による同人誌書店を埋め尽くす勢
いです。絵が描けない人でもAIに指示を出せばそれなりの画像が『描ける』時代になった
のですから、皆こぞってやり始めたのも無理はありません。

    

 問題は、その後にあります。
 一部の掲示板ではAI絵の添付を禁止したと言います。ともかくその物量がすごいので、
情報の容量がパンクする事態となった訳ですが、かように手軽に作画が出来る上に今まで
受けてだった人が手軽に画像を作り出せるわけですから、そのうっぷんを晴らすがごとく
の勢いがあります。冗談抜きで絵描きの人数が1000倍になったと考えても差し支えない状
態になったと言えます。
 また、今まで手作業で作画していた本当の意味での絵描きの中には、自分の画像がこれ
らの合成画像に使われることに不快感を表明している人がいます。画像検索に引っかかっ
た自分の画像がAIの手で他の画像と合成されるわけで、顔だけすげ変わった状態だったり
するのです。しかも誰かの手でその画像がオリジナルの絵を描いた人に送り付けられると
言う笑えない事態になっています。本人が止めてくれと言ったところで、画像検索に自分
の絵がかからない様にする以外に根本的解決法はないのです。
 これらのAI絵には前述の通り著作権がなく、その画集を販売して小銭を稼ごうとする輩
の動きも問題になっています。どこかにAIによる作画であると明示して置けば、それと知
ったうえで買うのですから問題はないかもしれませんが、これはオリジナルの絵の著作権
とも関わってくる問題と言えます。

 これらのムーブメントは今後数カ月で急速にピークを迎えた後、実際に著作物に関わる
規制や法整備が打ち出されて安定期に入ると見られますが、それまでの間の混乱は避けら
れないと私は考えています。同人誌イベントも対応に追われるのではないかと考えられま
す。排斥とか区別とかAI作画の明示とか、様々な規制は必須だと思います。
 ここ数日の動きを見て、私個人は70年代から80年代における同人誌ムーブメントを思い
出しています。当時はプロの商業活動だった漫画やアニメや特撮といったメディアを、同
人の名の元に非商業的な創作として一般に広げて行ったオタクの第一・第二世代の活動と
現在の流れが近似しているように感じるのです。その後、同人誌販売は一つの産業と化し
た流れがあり、著作権との折り合いは現在まで続く問題となっています。やはりAI作画も
そう言った問題をはらんでいると言わざるを得ないと思うのです。
 同人市場では、そこからプロへ行く作家を輩出したり、新しいムーブメントを生み出す
土壌となって世界的な広がりを作って行きました。AI作画に関してもそうした波を作る可
能性が十分にあり、決して無視できない動きであることは確かです。一つ言えることは、
それはやはり道具に過ぎないのではないかと言う点です。結局はそれをよりよく使う者が
本道として生き残って行き、違法不法な使い方をする物はその周辺に一定数残るのです。

    

 場合によっては僕もこのAI作画について、試してみたいと思っています。しかし、自身
が絵を描けるのですから、その使い方も試行錯誤して上手く使えるまで発表は差し控える
事になるでしょう。それはAI作画が著作権との関わりを無視しては成り立たない手法だか
らです。
 AIと人間との共存は今後急速に発展して、直ぐにシンギュラリティ-が控えています。
AIが人間を上回ったらどうしたらよいのか?それが同人界隈以外でも直近の課題となると
思えます。

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 先週、自転車の前輪を手に入れることが出来たので整備を始めています。しかし天候が
思わしくなく、もう少し安定してから交換という事になりそうです。入手できたのは車輪
のみなので、旧タイヤとチューブを移植する必要があります。
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 近況52  自転車の整備 秋の整備

2022-10-02 21:36:29 | 日記・エッセイ・コラム
   

 月末まで何かと用事があったのですが、それも片付き天候も穏やかになったので自転車
の整備をしました。やる事はボトムブラケットの分解整備とブレーキレバー・シフターの
交換です。二つのパーツはあらかじめ入手済みで、できればフォークの交換と同時にハン
ドルごと換えるつもりでしたが、ボトムブラケットを開けるのと重なったので部分的な交
換にとどめました。これに先立ち大まかな洗浄をしましたが、ギアとチェーンの分解清掃
は次の機会にする事にします。

  
  
旧シフター リボルビング式  左旧 右新 ブレーキレバー

 手早くやって1日で済ますつもりでいましたが、シフターの組み立てが分からず日没とな
ったので翌日に持ち越し、今日調整を済ませました。ブレーキレバーは以前の物とほぼ同じ
形で材質も金属なので問題はありませんでしたが、シフターは以前のリボルビング式とは
異なってレバータイプのものです。型を変えた理由は、以前のシフターはギアチェンジの
たびにカチカチと音が出るからですが、操作性そのものは良い物でした。
 リボルビング式はハンドルから手を離さずバイクのアクセルの様にギアチェンジできる
のでMTBの直感的な操作に向いていると思います。一方でハンドルに力を入れた時、勝手に
チェンジする時があるので注意が必要でした。今回のレバー式では親指で押し込む操作が
ほとんどで、シフトアップの時もボタン操作をします。つまり、ローギアへ入れる時はレ
バーを押し込み、トップギアへ戻す時はバネの力で一段ずつボタン操作で戻す訳です。
 初日はこの操作に慣れず、思わずレバーを手動で戻そうとしてしまいましたが、こういう
誤操作に力を入れるとシフターを破損する恐れがあります。しかし操作その物は軽く、今後
も使い続けるのに問題はないと思えました。また、以前はシフターが場所を取った関係で
左右ブレーキレバーの位置が非対称でしたが、今回の改変で対象になりました。ちょっと
違和感があるのですが、そのうち慣れるでしょう。

    

 整備はうまく行きましたが、ボトムブラケットの音は消えませんでした。これはペダル側
のベアリングが原因かもしれません。他にシフターの固定ネジがなぜか径の小さい物が入っ
ていて、自分のストックから合う物を使いましたが、長さが違うため少し飛び出しています。
この二点は今年中に解決しておきたいと思います。
  
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 プロバイダ責任制限法の施行

2022-09-25 23:07:24 | 日記・エッセイ・コラム

   

 来たる2022年10月よりプロバイダ責任制限法が施行されます。かねてよりこの法律に関
してはネット内で広く喧伝されており、ネット内での誹謗中傷に関してその加害者の情報
開示請求を早急に完了する事を目的に法整備が進められてきました。また同時に刑法面で
の改正もあり、加害者に課せられる刑罰を重くすることによる抑止を狙った効果が期待さ
れています。
 施行を1週間前に控えて早くもネット内では動きがあったようで、誹謗中傷に該当する
と見られるアカウントの停止等の処置が始まっています。それらは管理者側の行動なのか
加害者自身の手によるものなのかは不透明ですが、今もって誹謗中傷自体は収まっていま
せん。理由は、今すぐに効果が表れる法改正ではないためであると考えられます。
 施行後ただちに告発が行われたとしても、その効果が出るのは来年になってからであり、
その時点でようやく加害者が身に迫る危機から行動の抑制が行われるケースが多いのでは
ないかと考えられます。普通の人間なら半年前の時点で止めておこうと考えるものですが、
大体においてこういう誹謗中傷に依存する人間は精神的な問題からこうした行動をとるの
であって、言っても聞かないのであれば法律でとなる典型でありましょう。
 結局のところ、こうした人間に一般人が人生を狂わされるのは、ネットの外の現実世界
の事情とそう変わらないと言う事例の証明となるはずです。

   

 私の場合に関しても事情は同じで、様々な戦術を使われて加害を受けてきたわけですが、
そういう人間は別件で別な人へ似たような加害をしていると予想できますから、法施行後
の彼らの跳梁は下火となると期待が持てます。特に同じ考えを持つ人間がネット内で集い
サークルを形成して多数意見を持つかに見せかける行為は決定的な打撃を受けるはずです。
 様々なネット内のSNS・掲示板等で抑制策があり、既にその影響を散聞します。今後は
更にその傾向が進むことが期待され、それは私の創作活動への助力となる事でしょう。

   

 おそらくこれを機に誹謗中傷から足を洗う人間が多いのではないかと思えますが、深入
りしている者は知恵を使って他人にやらせて自分はリスク回避する方法を取ると考えられ
ます。要は手下人の育成を試みるということですが、こういう世代交代劇は以前から見ら
れていました。様々な情報を伝達して自分は管理職に収まると言うまるで会社組織の様な
体裁を作るわけです。会社ならば給与が支払われるわけですが、こういう組織ではどうい
う利得がこの組織を保っているのでしょうか。
 いわずもがなですが、それは誹謗中傷と言うイベントその物でしょう。イベントを開く
にはその為のノウハウが必要ですがそういう情報を取り仕切り、リスク回避の方法を伝授
する事でリーダー的な存在となるのではないかと考えられるのです。
 詳しくは書きませんが、そこにも不正・不法な行為は介在しているはずで、法を恐れず
刺激を求める若くて精神に障害を持った者が集うと思われます。そういう危険なグループ
の抑止になるのが今回の法改正となると期待されているのです。

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 自転車のシフターが壊れてしまって、ギアがトップギア固定になってしまいました。
幸い、代わりのシフターを新古品で手に入れていたので秋の整備で交換する予定です。
思えば5年前にシフターは一度壊れていて、交換品を都心まで買いに行った時にコミケに
一般参加して、次回より出店に成功したのが今の同人誌販売の本格的始動となったのです。
それまではコミティアに漫画本を出店して細々と活動していましたが、戦車のメカ本への
転換で大幅な売り上げの伸びを経験したのです。自分にそういう才能があった事の再確認
となったきっかけが自転車のシフターだったのですが、そのシフターも壊れる時はあっけ
なく、パキッっと言ってそれきりでした。しかし、酷使に耐えて良く働いてくれたと思い
ます。
 昨年の秋の整備は大変上手く行って、1年間それほど手を入れることなく乗ってこれまし
たが、最近ボトムブラケットから音が出始めたので、また分解整備が必要です。ついでに
ハンドル周りのパーツ交換で一新をする予定でしたが、ほとんどすべての部品を交換する
となると1日掛かりになってしまいます。出来れば少しずつ数回に分けてやりたい所です
が、秋の間やる事が増え始めたのでこれも優先順位を付ける必要が出てきました。
 自転車は他に後輪のタイヤがすり減ってきているので交換し、できれば前輪も手を入れ
たいのですが、例の曲がったフォークはいまだにそのままです。幸い折れるようなそぶり
はないのですが、この自転車自体がすでに耐用年数を超えているので思案のしどころでは
あります。

   

 最近PCの具合が悪くなってきて、買い替えを視野に入れています。故障個所と言うほど
の物ではなく、コーティングのゴムが劣化してきたとか増加バッテリー寿命が来て満充電
しても持たなくなったと言うくらいだったのですが、今日USB端子の接続が出来なくなって
いて、さすがにこれはまずいという状況です。
 既に買い替え候補を探していていくつか機種を絞っていますが、昨今の状況なのか中古
PCでも割高になっているので躊躇しています。
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コミックマーケット100に参加しました

2022-08-13 21:55:43 | 同人誌
   

 本日はコミックマーケット100一日目が開催され、私も新刊を作って参加しました。
今回の新刊は難産で完成が危ぶまれましたが、なんとか発売まで漕ぎつけました。後書き
にも書きましたが、5月の刊行の予定が親族の関係で延期となり、6月ごろまで身動きが
取れなかったのです。しかし、資料の関係は大方整っていましたし、日程以外の不安材料
はなかったので、2カ月余りの製作期間でしたが踏み切ったのです。

   

 当日が近づくにつれ、東京地方ではコロナ感染の第七波が始まり、直前になって台風の
接近が伝えられました。しかしコロナ関してはピークアウトしたとか、経済的にこれ以上
の自粛は難しいという観点から、各地方でイベントを開催する動きが見られました。コミ
ックマーケットにしても不安要素がない訳ではありませんが、見渡した限りではそれほど
の危機感はありません。台風に関しても来る途中に小雨が降ったくらいで東京への到着は
夕方にずれ込んでいました。
 お客さんの話では、始まったころ激しい雨が降っていたそうですが12時ごろには雨が
上がって、客足も伸びてきました。台風が接近してきて帰り道は雨に降られるという懸念
があって、手荷物を最小限にしたいところでしたが、今回のイベントには在庫分を見込ん
で多めに搬入したので厳しくなってしまいました。雨が降らないうちに速めに撤収するブ
ースもいくらか見受けられ、一般参加者の間でも同じ気持ちが支配していたようです。
 閉館時間の4時まで粘って本を出来るだけ減らしたいと言う気持ちはありましたが、そ
れほど期待できないのでいつも通りの撤収時間を考えていました。

  
 
 結局売り上げとしては、前回の冬コミより少し多い程度で、その代わり通販分へまわす
数が何割増しかになって時代の変化を感じることになりました。今回初めて、メロンブッ
クスさんのブースから発注分を引き取ってもらう事になり、箱に貼るインデックスをダウ
ンロードしました。この送料は無料なので助かります。
 事前発注分と言うのはタイミングを計らないと成立しないので難しいです。新刊だと書
店側も欲しがる傾向がありますが、既刊では何かの偶然でもないと発注されないのです。
しかし戦車砲塔の本のようにシリーズ化しているとまとめて全部買う方が結構いて、今回
はⅠが欠品でお断りすることが何度かありました。Ⅰに関しては様子を見て再版するか、
シリーズをまとめた戦車砲塔百科(仮)に進むか考えねばなりません。しかし、次回には
戦車砲塔の本Ⅳを予定していて、これを最終巻にするかどうかと言ったところです。
 つまりⅠに関してはもう一回再版する可能性があるのですが、本の種類が増えると在庫
管理の手間が結構かかってしまうので困っています。

  

 以前の共信印刷さんから日光企画さんへ変わって1年近くが経ちました。慣れると結構
使い勝手の良い印刷所で、立地も秋葉原と神保町の中間あたりの御茶ノ水で、歩く分には
良い所です。日光企画さんは再版割引などはない代わりに、出来上がりまでの日数に余裕
があると値引きしてくれるので、結果的に再版は値引きになるのです。(新刊だと〆切が
ギリギリのケースが多い)イベントへの搬入が有料である代わりに、現金払いは値引きに
なり、その辺で相殺できるので助かります。事前に予約とかが不要なのに行くと大抵直ぐ
対応してくれます。ただし、臨時休業とかがあるのでHPで日程のチェックは必要です。

  

 帰り際、某出版社の方が来られて何か発展があるかも知れません。ただ、私の絵の仕事
は長らくご無沙汰で、仕事が来ても応えられるかどうかといった問題があります。プロの
仕事は気持ちだけではだめで、実力がないのに引き受けてしまえば次はないのです。

 

 夜の7時ごろ自宅近くの駅にたどり着き、丁度台風も東京付近へやってきたようです。
そういった部分以外はこれと言ったミスもなく、ぼく的にはあっさりとしたコミケでした。
 明日は台風一過のコミケ2日目になるのでしょうね。
  
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 近況51 冷蔵庫

2022-07-17 22:03:47 | 日記・エッセイ・コラム
  
 旧冷蔵庫 やっつけの合成

 6月23日に冷蔵庫を新調しました。以前の冷蔵庫はここでも書いた通り1年以上前に壊
れていて、その間ずっと不便な生活をしていたのです。古い冷蔵庫は35年も前の製造で、
姉から譲り受けた物でしたから姉が使った期間を引いても大体25年位は使い続けていた事
になります。この25年の間に僕もいろんな経験をして、苦楽を共にした家族が亡くなった
思いで見送りましたが、性能的にも限界がきてどうにもならなかったのも事実です。
 リサイクル料金と輸送費が合わせて1万円かかってしまい、自分でアパートの階段を運
べたらいくらか安くついたと思えたのですが、無理をして何か起きて後悔するより無難な
方を選ぶことにしました。何より、こういったサービスが店側で細かく異なっており、自
分に必要な配送サービスをしてくれる店を探す時点で苦労があったのです。

  
 新冷蔵庫の背面 非常にフラットで放熱器など無し
 木の台がちょっと見えます

 今度の型は最近の製造でちょっと高い国内メーカーの物です。冷蔵庫の中古品は5年を
経過すると引き取り価格が付かないと言われているそうですが、昨今の半導体供給の低迷
によって多少値段が上がっていると言います。しかし何度も買い替えるものではないので、
この際少し奮発して良い物を買うことにしたのです。
 しかし、今回の冷蔵庫選びの最初にはサイズの問題がありました。アパートの冷蔵庫置
き場に当たる部分は幅の制限があり、以前から木材を置いて床の幅を広げていたのです。
幅の拡大が誤差の範囲を超えると、この木の台を作り直す必要があります。小型に見える
物でもサイズをチェックしてみると幅が10cmも広いものがあって気軽に買うことが出
来ませんでした。
 新冷蔵庫は幅で1㎝強・奥行で数㎝・高さは30㎝大きく、許容範囲内で容量のアップ
を図れました。また技術の進歩からか壁の厚さも薄く、それでいて断熱性の高さをうたっ
ていました。国内産を選んだのはこういう部分に加えて作動音の小ささが期待できたから
でもあります。実際に音はどうだったかと言うと、非常に静かで数m離れていると聞こえ
ないくらいでした。おそらく省エネも進んでいるはずですが、冷蔵庫の一番の効果は食品
のロスが減らせることでしょう。

   

 関東地方は6月末には熱波に見舞われ、タッチの差で冷蔵庫が間に合いました。直前ま
で親族の関係で書類の取得や提出が大変だったのと、冷蔵庫の出し入れを手製の台車で行
うのがぶっつけ本番だった事で多少肝を冷やしました。搬入の翌日に隣室に入居する方が
いて、知らされていなかったのでギリギリのクロスプレイになりましたが、かち合うこと
もなく平穏に事は運べました。
 それからはもう、ルイボスティーを水出しして毎日飲んだり、アイスやスイカやその他
食品を買いだして入れたり、氷を作って喜んだりしています。

   
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 ネット上の誹謗中傷に関する法改正

2022-06-28 22:09:08 | 日記・エッセイ・コラム
   

 先ごろ国会で改正法案が可決され、誹謗中傷に関する罪状が厳罰化されました。同時に
罰則の懲役刑と禁固刑の中間にあたる拘禁刑と言う物が定められ、受刑者は矯正を受ける
ことになりました。こうした変化は、ネットにおける誹謗中傷の原因が精神の病理に帰す
るという認識がある事を指していると思えます。
 秋以降の施行という事で、それまでの間ネット内は慌ただしくなると思います。数日前
にNHKでネット内での成りすまし犯の番組をやっていましたが、大体において的を得た内容
だと感じました。それは犯行の動機が愉快犯であり、法による摘発を声明したところ、大
部分の同調者は謝罪したと言う内容にリアリティーを感じたのでそう思うのです。厳罰化
された法律が施行されれば、この動向はさらに加速すると考えられます。

   

 Twitterの買収騒動に関して、偽アカウントの数がはっきりしないので停止しているとの
情報から進展がありません。改革が進まないのであれば結局は以前の混乱状態と違いはない
と思えるので、僕もTwitterの使用に関しては凍結したままです。この手のネット上の巨大
組織は超国家的な存在なので、日本一国の法律改正が影響を及ぼすとは考えにくいのですが、
一方でイーロン・マスク氏のによる買収は効果が大きいと言う資本主義ぶりです。
 結局のところTwitterも巨大企業であって、その宿命からは逃れられないのでしょう。し
かし、誹謗中傷の恐るべき破壊力から分かる通り、世の中を動かし得る実効力を一私企業が
行使してよい物だろうかという疑問も感じます。

 Twitterに関しては他に話題があって、シャドウバンという罰則があると聞いています。
どういうものかと言うと、ある規定に違反した加入者のTwitterを一定期間非公開にすると
いうものです。本人がその事に気が付かないように実行されるので、自分が何に違反したの
かも分からない不気味な部分があります。非公開の期間は一か月と短期間ですがアカウント
停止になる場合もあるので、その適用は違反項目によるのだと思います。
 上記の日本での法改正や、偽アカウントの特定などの諸条件によってか、最近はシャドウ
バンが増えていると言います。これらはTwitterの管理側の事情によるものなので、明確な
アナウンスがなく、(運営側はシャドウバンを公式に否定している)本当の所は一体どうな
っているのか分からないと言う不明瞭な不気味さもあります。
 しかし、こうした管理側による規制が無ければ無法地帯になる事は目に見えていて、実際
に過去の事例は枚挙にいとまがないはずです。手探り状態のネット内の規制は、表現の自由
を守ると言う理想との板挟みから来るのであって、意味もない混乱とは違いますが、果して
いつまで続くのかという使う側の疲労も感じられます。
 シャドウバンに関しては、ネットの素人である私には第三者のハッキングと区別が付かない
のでこれ以上のコメントは控えますが、管理側のコントロールがあると願いたいものです。

   

 ネット内では他にロボットによる監視が少し取りだたされていて、思わせぶりなコメント
を書くとそれが規制に引っかかって警告を受ける等と言う珍事も起きています。AIが稚拙な
のでまだこういうことが起きる訳ですが、いずれはビッグデータの蓄積によって、確度の高い
規制が実現する事でしょう。現在の所、こういう規制に関して様々なケースをAIに教育する
アルバイトがあると言います。人間がAIに対して様々な要点をケースごとに教え込む分けです
が、果してどれくらいの時間がかかるのか、私には想像もつきません。
 今の所はそういう「災難」に対して、誤解を受けないように気を付けるしかないようです。

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 毎年、6月の末ごろリセットがあり、同様の事が7月末と5月末にもあると、このブログで
警告してきたのですが、上記の事情が影響したのか今年に限っては複雑な動きを見せています。
 5月20日ごろリセットのような動きがあり、6月10日ごろにも同様な動きがありました。
これは各々10日ずつ前倒ししたように思えたので、このペースで行くと例年の7月末のリセ
ットが6月末に前倒されると考えられました。しかし、こんな事が可能なのは人為的に行われ
ているからであって、今まで30年近く継続していた6月末のリセットとは異質なものを感じ
ます。
 思うに、現在の情報の流通は30年前より格段に進歩していて、個人のインフルエンサーが
それと同程度の情報拡散をSNS等で行うのも難しくなく、6月末のリセットを模倣していた可能
性が高いのです。
 それで考えると、たくさんの人が信頼を寄せてきた情報筋がある日突然消え失せて、責任の
所在があやふやになってアイデンティティの過失から路頭に迷うという事が、今後は珍しくな
くなると思えます。ネット上のそうした人間関係とかヒエラルキー構造は、非常に脆い物と言
う実感を誰もが持つことになるのでしょう。
 上の予想から7月末のリセットは前倒しされた結果無くなるのかもしれないと考える事もで
きますが、状況はかなり流動的で何とも言えません。言い換えると当事者の考え方次第で何と
でも出来るようになってしまったと言えます。しかし、当然のことながら今後は法改正によっ
て告訴され罰を受ける確率が高くなっているのは確かで、巧妙化によってかいくぐる傾向へ進
むように思えます。
 しかし、基本的にこういう目まぐるしい動きは人間の精神的な障害から来ているのであって、
普通の安定した精神生活を送る分には関係のない事でしょう。僕としてはそうした落ち着いた
ライフワークを確立する事が最も有効な対策としてお奨めできるものです。 
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 COMITIA140

2022-05-05 22:42:52 | 同人誌
   

 本日はCOMITIA140が開催され、私は2年ぶりにサークル参加しました。
規制が解除されたGWの上に天気も上々で、多くの来客が期待されました。コミティアで
は今回、開場時間を短縮するなどの対策と人の間隔を開ける等のおなじみの会場設立をし
ていて、売り上げは期待できませんでしたが、このイベントは作家同志の交流の場として
の意味があり、以前から時間外での配布等に力点を置いていました。
 コロナ禍は依然として継続中ですが、人々の間には慣れや医療的な対策からくる余裕が
見られ、今後のイベント展開は明るい物があります。しかし、この2年のうちに売り上げ
と言う面からはネット販売の方に重点が移っていて、昨年末のコミケに関してはその後の
ネット販売が2倍の売り上げを見せ、(例年ですとほぼ同数)逆転が見られます。

  

 ただし、書店の事情は厳しいらしく、イベントやネット販売等とは少し事情が異なる様
です。いつもお世話になっている書泉さんから「今後の本の仕入れはメロンブックス様を
通して行うので、直接取引はこれで終了します。」と言う旨の通達を受けました。理由と
しては省力化と手続きの簡素化を図るということでしたが、その辺りの内部事情は察する
に余りあります。書泉さんではそうした事情からか欠品の補充に消極的で、私の担当者が
変わってからはほとんど補充が進んでいませんでした。
 確かに、補充する時は納品書を書き、売り上げ金に関しては請求書を書いて送ると言う
旧態依然とした取引はネット販売から見ると大変な労苦を伴いました。数年をかけてその
手続きは簡素化されて行きましたが、コロナ禍で一挙に進める必要があったという事かも
しれません。懸念されるのは、店側の要望次第でこちらからの取引は切られてしまう恐れ
があるという事でしょう。実際今年の前半の消極的な対応は、あちらのマンパワーの不足
を想像させました。今後の書店での取り扱いについては不透明になってしまいますが、こ
れも致し方ないことで申し訳なく思っています。

  

 会場でカタログを購入してチェックしてみましたが、ミリタリー関係のサークルがほと
んどなく、コミティアに関する限りそういうブームは去った様に思えます。開場前に昔の
知り合いの方や小林源文先生に挨拶に行きました。久しぶりに会ったお二人は少し変わっ
ていましたが、感性の方に衰えはないようで安心しました。
 源文先生はサスペンションの本の最初の本を作った時に飛び込みで本を渡しに行った時
以来でしたから、もう5年以上前になります。あれからいろんな事があったらしく、本を
渡そうとすると、普通は断っていると言っておりました。それから様々な人から誘いがあ
ったことや戦車砲の照準器の関係で試射に呼ばれた事、行かなかった事等話して下さりま
した。私にはそういう人間関係は皆無ですし、人から入ってくる情報が有ると無いとでは
資料としての価値に大いに違いが出ると思えたのです。
 気軽に本を渡しに行ったつもりでしたが、先生の評価次第で今後の僕の作家生命が決ま
ってしまうかもしれない、と考え込んでしまいました。小林さんの本はどのページを見て
も実用性がありますが、私の本は独自の推測とか分析があってその正誤はともかく検証に
時間がかかります。つまり実用的な資料と言う意味では評価できない「読み物」なのです。

  

 会場の様子自体は、確かに間隔は開いていましたが、人はそれなりにたくさんいて創作
の世界に何の変りもない事が実感できます。日ごろからつまらない人間関係とか、ネット
のセンセーショナリズムとかばかりに触れていると、こういう落ち着いた創作の世界の事
を忘れてしまいがちになります。しかし、やはり自分がいるべき場所はここなのでしょう。 

  
 
 本の売り上げ自体はコミティアとしてはまあまあで、予想した範囲内に収まりました。
予想の3割程多目に持って行って大体その冊数が余りました。帰りに書泉さんへ寄って本の
在庫を見てみましたが完売していました。しかし、メールでの追加の話は来ず、メロンブ
ックスさんと話し合う必要が出てきました。折角本が売れる季節になったのに、肝心の書
店に置いてなければ販売の機会が失われます。
 今回のイベントでは何人かのお客人と話をする機会があり、Twitterを探したが見つから
ないというご指摘を受けました。やはり多くの人はSNSでの予告にアンテナを張ってはいて
もブログまでは来ないという現実も分かってしまいました。
 今回の事を参考に今後の展開を考える必要があります。ただし、私個人の親族との関係
も考え合わせての事になるので、早期の決断は難しそうです。 
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