工房 十一椿(toi tsubaki)

久留米絣や 大島紬など 着物を使って洋服やバッグなどの製作・販売を行っています。

先駆者に学ぶこと

2012年03月12日 | 日記
先日 商工会議所主催で年に一回の講演があるというので

参加してきました。



講師は

“ABCクッキングスタジオ”の創立者

志村なるみさんでした。




ABCクッキングスタジオといえば

女性では知らないものはいない

全国展開の

憧れのお料理教室





偉業を成し遂げられたキャリアウーマンは

どんな強い女性?なのか・・?と思いきや

にっこり微笑まれるそのお顔は

とても穏やかで柔らか


でも・・・

話し方は 凛として

とても明確で要点がしっかりまとめられ

先を見通す目の鋭さと

信念の強さ 決断力は 

やはり・・(いい意味で)男前な感じがしました。


ABCクッキングスタジオには3500人の講師がいるそうですが

その中で トップになる講師の特徴の一つに



「女性に好かれる女性 男前な女性!」



っと例えられていましたが

まさに 

志村さん自身 男前 そのもの。




そんなクッキングスタジオの講師人に徹底して教育されていることは


どんなに腕が良くても

「決して 図にのらないこと!」


クッキングスタジオでは

各々が 切磋琢磨して自分磨きをするよう

講師指名制度を導入しているそうです。


料理教室といえども

サービス業。 

生徒さんあっての講師であり

指名の少ない講師は 必然的に辞めざるを得ない状況に・・。



そのため 講師自身も 生き残りをかけ必死・・

自然に 腕も 人間的にも磨かれ

キャンセル待ちがでるくらいの人気の講師になっていくそうです。





講師にもそれだけ厳しいものを求めていくスタジオですが

会社自身も決して自分たちを甘やかさない・・・



耳に痛いことは 誰しもなるべく聞きたくないところですが

アンケートや試食会を繰り返し

わざわざ

クレームばかりを集め

その意見をもとに 改善点を探ることを

繰り返し行うことも

厭わないその姿勢も

不景気といわれるこの時代に

右肩上がりの成長を続ける理由の一つかも・・しれませんね。



27年間の経営の中

経営の難しさにぶつかりながら

先を見越す決定を下し

その決断が 常に成功へと繋がってきた志村さん。



トップの仕事は

“決断をすること”

その決断次第で 会社を大きく左右する 

その責任を負うのが トップの仕事なのだと・・。




ある参加者から


「その決断力は どこからくるのですか?」


っときかれ


「他者の経営者との人脈を大事にし

 常に 情報交換をしています。

 自分より経営のうまい方との話しをすることで

 決定力が 養われてきたんだと思います。」





会社のトップの資質には

生まれながらにもっているカリスマ的なDNAの存在も大きい気がしますが

でも

それだけでは 会社を維持 飛躍していくことは

難しくなってきている現代




情報を得ること 

他社との協力を惜しまないこと

自分の意見を押し通すだけでなく

人の意見に耳を傾けること・・

どんどん取り入れ改善していくこと・・・

そして・・そのスピード。





そして その根底にあるのは 常に




“お客様(=生徒さん)をよろこばせること”




結果

居心地のいい空間ができ

自然と人が集まるクッキングスタジオになり

必然的に 全国に広まり 成功へとつながっていったとか・・・。




志村さんは 笑いながら


「どんな広告よりも お客様の“くちこみ”に優るものはありませんでした。」


っと・・。






どんな仕事も 生活も

すべては “人”と“人”



相手を思いやる心が 全ての成功の秘訣なのかも・・。



それは 仕事場だけでなく

家族・学校・ご近所づきあい・・

人生において

全てに関して言えることなのかもしれません。




大きいことはできませんが

いつか 

自分にとって“成功”といえる日がくるように

一つ一つを大切にしていかないといけない・・

それは 物作りであり 人とのつながりであり・・



そう感じたセミナーでした。



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