今年も残りわずかとなってきました。
先週 今年の締めくくり 黒髪山登山に行ってきました。
今回は 乳待坊展望台からの出発です。
乳待坊ルートを上るには、
下のキャンプ場から歩いて
この展望台まで約20分の山道を登るコースと
ここまで、車で登ってきて ここからスタートするコースと
二通りあります。
展望台公園には、御大師さま(弘法大師)が祀られています。
登山前に 山の安全を無事を祈願して いざっ出発!
登山口までは 車道を進みます。
まだ 紅葉が残ってました。
先月の終わりくらい(11月末)が見頃だったそうです。
黒髪山は 修業の山。
岩陰に 仏様が祀られています。
黒髪山は 霊験あらたかな修業の山でもありますが
固有種の植物が多く生息する植物の宝庫でもあります。
冬枯れのこの時期にも まだ 青々とした下草。
その中に 赤い実をつける植物 発見!
なんだろう・・?
今は、ネットで何でも探せる時代ですが
調べ方が悪いのか この植物の名前を見つけることはできませんでした‥残念。
・・っで 同じように赤い実をつけるこの植物は
”マムシグサ”
花の時には
水芭蕉やカラーに似た形をしているようです。
花の開花は 4月~6月。
来年、忘れずに花を探してみたいと思います。
展望台から10分程度で 登山口に到着。
ここからが登山のスタートです。
山道にはいると 空気がひんやり。
マイナスイオン~~!!
緑も増え・・さっそく
”龍の髭(リュウノヒゲ)”発見!
リュウノヒゲは 公園などでよく見かけます。
よく見てみると・・・
丸い 青い実がなっています。
よく見かける植物ではありますが
こんなにきれいな青色の実がなるとは
しりませんでした・・。
よく似た植物に ノシランというのもあるそうです。
同じように 青い実がなるそうですが
ノシランは 実が楕円形をしているそうです。
山は まだまだ続きます。
よそ見ばかりしていたら 置いて行かれます・・。
山に入ると この石積みをよく見かけます。
”ケルン”というそうです。
分かれ道など分かりにくい場所に
目印や道しるべのために積まれているそうです。
他、遭難者の慰霊碑もこめたものもあるそうです。
茶色の土壌に 青々とした木が生えてきています。
よく見ると・・
小さな小さな 白い蕾??
”ルリミノキ”??
この時期(11月~12月)になると
瑠璃色の実を実らせることがこの名前の由来になっているとのこと。
花は 5~6月に咲くらしいのですが
・・今、小さな蕾がついているような???
??違う植物なのかなぁ??
でも 別の場所で ”ルリミノキ”の立て看板があったので
この地域に生息しているのは間違いないっと思われます。
今度 来た時に また見つけることができたら
もっとよく観察してみようと思います。
この植物は”ツワブキ”
花の時期は 10月~11月。
黄色い花を咲かせます。
今は・・
白い綿毛になってました。
適度な湿度と 豊かな土壌。
岩の上にも 様々な植物が息づいています。
この写真の中だけでも
4種類の植物が。
環境がいいと 植物も生き生きしてます。
30分くらいで 第一休憩ポイント。
見返り峠に到着。
ここにも 仏様が祀られています。
山と山との分岐点。
登山者を
静かに見守ってくださっているようです。
セイラ山・有田ダム・・っとルートは分かれますが
私たちは 山頂 天童岩へ進みます。
道は 険しくなっていきます。
岩をのぼり・・
沢を超えていきます。
雨が降れば ここが川になるんでしょうね・・。
水の勢いに押し流された倒木。
転がり落ちる石ころ・・。
自然の破壊力がしのばれます。
そんな自然界の中で生き抜いていくために・・
急斜面を這うように伸びる木の根っ子。
嵐の夜も雪の寒さにも耐え抜く根っこは
私たちが 乗っても 歩いても ビクともしません。
自然の中で生きるって
すごいなぁ・・。
杉木立の下 群生する”カネコシダ”
黒髪山の固有種。
大きな葉が 一面を覆う神秘的な空間です。
急斜面を登り切ると
御大師様が佇んでいらっしゃいました。
信徒さんの手作りでしょうか?
赤い帽子をかぶっていらっしゃいます。
お水とお賽銭。
そして お塩とお米もお供えしてありました。
優しいお顔に癒され 先に進みます。
そして・・天童岩登り口に到着です。
さて・・これから この岩場を登ります。
岩のくぼみを足場に
鎖を伝って登っていきます。
鎖の次は 鉄のハシゴです。
このハシゴが 結構・・こわい。
油断すると 踏み外しそうになります・・。
そして・・これを登り切れば・・
到着!!
黒髪山、518m。
山頂からの眺めは こんな感じ。
いつもは 少し ガスがかかったようになっていましたが
この時期は 空気が澄んでいるせいか
今まで登った中で一番 眺めがよく
遠くの山まで見渡すことができました。
この日は 風もなく 暖かかった(12度)こともあり
山頂は 多くの登山者で賑わってました。
恒例のおにぎり・おやつタイム。
やっぱり 山で食べるおにぎりは 格別です。
・っで30分ほど休憩の後
先ほどのハシゴ・鎖を降りていき
来た道と同じルートを下ります。
そして・・今回は、 途中で もう一つ立ち寄る場所が・・。
”雌岩(メイワ)”
それは・・
断崖絶壁の岩の上。
展望台から見えていた あの大岩の上です。
岩の上から身を乗り出すと
遠くにキャンプ場が見えます。
この大岩の上にも見守ってくださる仏様がいらっしゃいました。
立ち上がることもままならないような岩の上。
怖いこわい・・っといいながら
怖いモノ見たさでのぞき込む・・下界。
ちょっと 童心に帰ったようで楽しかったです。
帰りは 行きと違い 足も軽やか。
緑の中にところどころに残る紅葉を楽しみながら無事下山。
途中
登りでは気が付かなかった仏様のお姿も・。
横に生えている黄色い葉っぱの木が・・
”バイカアマチャ(梅花甘茶)”
6~7月に 梅の花に似た白い花をつけるようです。
その時期に忘れずに来よう!
まだまだ 奥の深い黒髪山に
ますます魅了された一日になりました。
今回は、 植物に焦点を絞って登ったので
下山後も
”あの花は何だろう?あの実は何だろう?””っと
調べること、知ること が
とても面白く
新しい山の楽しみ方を覚えた気がします。
季節ごとに変わる植物を追っかけ?
来年も 山に登りたいと思います。
下山後 この日の温泉は 武雄温泉にいきました。
赤い楼門が目印。
熱めのお湯が気持ちいい~!
登山後、温泉 やめられません。
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今年は
ちょうど去年の今頃 思わぬことで体調を崩し
健康の有難さに気づかされた一年のはじまりでした。
まだ大丈夫 まだいける・・体の悲鳴を無視しつづけ
危うく大変なことになる一歩手前で
命拾い。
生かされた命と肝に銘じ
健康に気を付け
来年も
仕事も山登りも 楽しみたいと思います。