工房 十一椿(toi tsubaki)

久留米絣や 大島紬など 着物を使って洋服やバッグなどの製作・販売を行っています。

黒ニット×コットンでワンピース

2020年10月10日 | 二っと・化繊etc~~洋服

またもや・・わたくし用のアッパッパーワンピース

 

断捨離中、黒ニットのハギレが2m出てきたので

アッパッパーワンピースにすることに。

ただ・・2mしかないので袖も衿も取れない・・そこで!

どうせなら異素材の組み合わせで作ってみよう・・

・・っで こんな感じ。

 

 

 

 

素材は・・黒ニットと 伸びないコットン生地

 

 

 

胸元に アシンメトリーでタック。

 

ニットは 体になじみ過ぎる・・ので

体のラインが出やすい・・。

なので・・タックをちょこっと入れるだけでも 

ちょっとカバーできます。

 

 

襟は、ロールカラーですが 伸びない布帛生地なので

襟が立ち上がりすぎる・・

なので ところどころ・・タックをいれて 首になじませています。

 

 

袖は・・たっぷり ギャザー袖。

 

 

ふっくら可愛らしく?!

 

そして・・後ろは こんな感じ。

 

 

 

後ろに大きめのタック。

 

 

 

 

よしっ!完成~~!!

 

 

 

さぁ、今年は 自分のサイズ・好きなデザインで

秋冬を過ごしたいと思います。

 

次は・・ショートジャケット。

冬が来る前に作り上げねばっ!

 

*****************

 

昨日、久しぶりに付属屋さんにボタン注文の電話をしました。

「どうですか?コロナの影響あります?」

っと何気なく聞いてみたところ

やはり・・かなり影響が出ているらしく

 

店舗やデパートの小売店が売れない・・

アパレルメーカーさんも新しい製品を作らない・・

メーカーさんが製品を作らない・・と付属の注文がない・・。

 

負の連鎖が続いているらしい・・。

 

そして・・その連鎖の先・・さらに・・恐ろしい状況が・・。

 

ボタンの注文をしながら・・付属屋さんが 言いにくそうに

「じつは・・ボタンの○○メーカーさんが11月で廃業されることに。」

 

「えぇぇ~~~!!!!!¥::¥・>*」{‘‥(驚)」

 

ステキな貝ボタンをたくさん生産されている大手のボタンメーカーさんでした。

 

 

いつも頼んでいるあの釦が手に入らなくなる・・こ・・コマル。

大慌てで追加注文しました・・。

 

直接・・コロナの影響を感じたのは初めてでしたが

これが・・きっと 始まりなんでしょうか。

 

これから 連鎖倒産が始まるのかもしれない・・。

 

30年前 バブルがはじけた後

アパレルメーカーを直撃した連鎖倒産。

当時、まだ福岡のアパレルメーカーにいた時

隣りの大手メーカーが突然 破産。

同じようなアパレルメーカーが集まる卸団地に激震が走りました。

 

その頃から ダメージファッションが流行り

”チープこそカッコいい!”の流れに変わっていきました。

ボタンもつけない

ファスナーも裏地もつけない

スーツから チュニックが流行りだし

婦人服・スーツを主流とするアパレルメーカーが

どんどん倒産・廃業していきました。

 

そして・・ユニクロが流行り価格破壊が始まりました。

 

ようやく・・30年前にファッションがちょっと戻りはじめた矢先

 

また・・あの頃の不況に戻るのか・・。

今回の ボタン屋さんの廃業は 正直・・ショックでした。

 

 

 

サンプル帳から ボタンを数個とりだし

自分服に縫いつけながら

 

このボタン一個にも 

それに関わる人たちが何十人もいて

それが いきなりストップしてしまうことで

いったい・・どれだけの人に経済に影響が出るのだろう・・。

 

時代が 終わってしまう

時代が 変わってしまう・・

 

変わらないと乗り越えていけない時代が来る

 

じゃぁ・・何を身に着けておけば 乗り越えられるのか

どの方向に進んでいけば 生き残れるのか

 

コロナが収まれば 

また 今までの生活が戻ってくる・・というのは

ほんとに まぼろし なのかもしれない。

 

ボタン 一個一個 大切に使わせていただきます。

 

コメント