デパートの今昔
デパートが受難の時代を迎えている。北海道であるのは、札幌市と帯広市だけである。昔は、旭川・函館・小樽・釧路・苫小牧・北見にあったが、現在はない。全国でも同様であろう。
なぜ無くなったのだろう。我々の子供の頃は憧れの場所であった。需要環境の変化もあろうが、地盤沈下はデパートだけに留まらない。大型スーパーやコンビニも、競争激化などにより受難の時代を迎えている。また、卸売業や建設業など、あらゆる業種にも押し寄せている。
その原因は、言うまでもなく少子、高齢化に伴う需要減少である。そして将来はさらに人口減少が進むから、なお一層需要減少は進んでいくだろう。そのために個々の企業では、生き残り策を考え始めているが、現状に追われて良い方策があまり浮かばないのが現実ではないだろうか。国難ともいえる課題である。環境問題も含め、本当に気がついた時には手遅れかもしれない。
「三人寄れば文殊の知恵」ではないが、「十勝の活性化を考える会」の仲間は、二年前には全く面識が無かった人たちも含む不思議な会である。
だから、みんなで自由に何でも言える雰囲気があり、良い考えなどが浮かぶ可能性があると思っている。
ただ指をくわえているだけで、「何もしなければ、何も生まれない」が私の持論である。
「十勝の活性化を考える会」会長