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十勝の活性化を考える会

     
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日本への警告

2019-11-13 05:00:00 | 投稿

                  

先日、ジム・ロジャーズ著「日本への警告」の本に、興味深いことが書かれていたので、紹介したい。

 

「日本の問題は言うまでもなく人口構成に端を発する。出生率が世界で最も低い国の一つであり、国民年齢の中央値が最も高い国の一つである。人口動態からすれば、二十一世紀を待たずして日本の人口が半分になるのは明らかだ。

 後ほど詳しく触れるが、日本は長年にわたって巨額の赤字を抱えている。その一方で税金や社会保障費を負担する人の数は減少し続けているのだ。財政赤字が減るどころか増え続ける一方の日本において、人口減少は致命的なリスクになっている。

 現在の日本の人口を維持するためには、女性ひとりあたり二.一人の子どもを生む必要があるとされている。つまり二人以上だ。それができないのであれば、外国から移民を受け入れるしかない。それもひとつの方法だろう。

ところが日本人はどういうわけか外国人が好きでない人が多いため、なかなか移民を増やすことが出来ないでいる。

 子を生まず、移民を受け入れることが嫌なのであれば、生活水準の低下を受け入れるしかない。それも一つの方法だろう。ところが、高度経済成長の成功体験を持つ日本人は、現状を維持したいと思っている。誰だって自分たちのライフスタイルを保ちたいと思うものだ。そのためにお金を借りて生活水準を維持しているのが、日本の姿だ。最も、日本の企業は内部留保を溜め込んでおり、社員の給料に還元していないため、すでにジワジワと生活水準は下がっているのだが。

 こうした現状を放置した結果、いずれ間違いなく起きる現実を日本人は直視していない。日本の子供たち、つまり将来世代の破滅という現実を。日本の子供たちには、気の毒にも大人たちのツケを払わされる未来が待っている。

 私が日本に住む10歳の子どもであれば、一刻も早く日本を飛び出すことを考えるだろう。中国や韓国に移住したほうが、よほど豊かに生活できるのだから。将来、日本の多くの家庭で、「お母さん、私たちはどうして外国に住まないの?」といった会話がなされる未来が私には見える。そのとき、日本人の親たちはどのように答えるのだろう。

 人口減少に、そして借金に対して何か手を打たなくては、日本は衰退を続けるほかない。勘違いしてほしくないのだが、これは私の意見ではない。意見に対しては異論が成り立つが、この問題は算数ができれば誰でもあきらかにできるものだから。したがって、これから起きる破綻は、日本人が自身で決めたことにほかならない。

しかし、本当にそうした未来を望んでいるのだろうか?日本人が経済成長する、もしくは現状の生活水準を維持したいと望むのであれば、今すぐに人口を増やすべきだ。 (後略)」

 

「十勝の活性化を考える会」会長

 

注) ジム・ロジャーズ

 ジム・ロジャーズは、アメリカ合衆国投資家クォンタム・ファンドの共同設立者。ロジャーズ・ホールディングスの会長ウォーレン・バフェットジョージ・ソロスと並び「世界三大投資家」と自称している。アラバマ州出身。

ヘッジファンドは、金融派生商品など複数の金融商品に分散化させて、高い運用収益を得ようとする代替投資の一つ。危機のときにはシャドー・バンキング・システムとして研究対象となったが、同じくシャドー・バンキング・システムの代表であるマネー・マーケット・ファンド(MMF)とは対照的に、ヘッジファンドは厳格な規制を免れている。機関投資家らが1990年代に高い運用成績を残したが、近年では世界金融危機後の不振が目立つ。

[経歴]

[投資]

投資手法は保守的な"BUY AND HOLD"ではなく、利益が出る状況に応じてロング(買い持ち)とショート(売り持ち)のどちらでもポジションをとり、投資対象も株式だけでなく通貨商品と幅広く、また現物取引だけでなく先物取引オプション取引も行う等、ジョージ・ソロスともに1970年代におけるヘッジファンドの先駆者であった。

国際情勢、マクロ経済、金融政策、社会のトレンドなどによる需給の変化を徹底的に調査して、そこから価格の大きな上昇または下落を予想してポジションをとる、後にグローバル・マクロと呼ばれたスタイルの走りでもあった。

ただし、いつもポジションをとるのが早過ぎるとして、下手なトレーダーを自称している。クォンタム・ファンドを2人で始めたときは、ジム・ロジャーズがアナリスト的な役割で、ジョージ・ソロスがトレーダー的な役割だったと、ジャック・D・シュワッガーの著書「マーケットの魔術師」で答えている。また、ジョージ・ソロスも自著"Soros on Soros"の中で、クォンタム・ファンド運営ではジム・ロジャーズがアナリストだったと述べている。

(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋)


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