令和2年6月8日、NHK第一放送「今日は何の日」を聞いていたら、その日は“太平洋戦争続行決定の日”であった。
太平洋戦争は脚注のとおりであるが、日本が7月26日に発表されたポツダム宣言をドイツのように受諾していれば、広島や長崎に原爆が落とされずにすんで、多くの尊い命を落とさなくて済んだであろう。歴史上の不運であったというしかない。
歴史は事実の積み重ねであるから、歴史に“もし”という言葉はない。ただ、原爆にしても新型コロナ禍にしても、人間は大きな出来事に遭遇しないと変わることが出来ないのだろうか。そのような意味では新型コロナ禍は、人間同士が殺し合う戦争でないから、まだ救われるのかもしれない。
アメリカで起こっている人種差別の抗議デモも大きな出来事であり、これによりアメリカは変わるだろう。そして、トランプ大統領も交代し世界が変わるだろう。
いつも思うのであるが、「人間は共生の大切さを気付かない愚かな生きものである」ということである。
「十勝の活性化を考える会」会長
注) ポツダム宣言
ポツダム宣言は、1945年(昭和20年)7月26日にイギリス首相、アメリカ合衆国大統領、中華民国主席の名において大日本帝国(日本)に対して発された、全13か条から成る宣言である。正式には日本への降伏要求の最終宣言。
他の枢軸国が降伏した後も交戦を続けていた日本は、1945年8月14日にこの宣言を受諾し、1945年9月2日に調印・即時発効(降伏文書)に至って第二次世界大戦(太平洋戦争)は終結した。
注) 太平洋戦争の年表
太平洋戦争の年表では、3年9ヶ月に及ぶ日本、満洲国、タイ王国とアメリカ合衆国、イギリス、オランダ、ソビエト連邦など連合国との戦争経過を示す。
[開戦までの経緯]
1937年(昭和12年)7月7日に始まった日中戦争(支那事変)によって、日本の満州事変以来の日本の中国進出を警戒する英米仏と、日中戦争の長期化は欧米の対中軍事支援によるとする日本の関係は急速に悪化、アメリカ合衆国が航空機用燃料・鉄鋼資源の対日輸出を制限するなど、日本の締め上げが図られた。それでも中国から撤退しない日本は、ヨーロッパにおいて第二次世界大戦を繰り広げるドイツ・イタリアと1940年に日独伊三国軍事同盟を締結し、ヴィシーフランスとの合意のもと仏領インドシナへ進駐し事態を打開しようとするが、アメリカは石油輸出全面禁止などの経済封鎖を以て、これに応えた。その後、数度にわたる日米交渉も難航し、アメリカは1941年(昭和16年)11月26日、ハル・ノートを日本側に提出した。これを最後通牒と受け止めた日本は、12月1日の御前会議で日米交渉の打ち切りと日米開戦を決定、択捉島単冠湾からハワイ真珠湾へ向けて出撃していた日本海軍機動部隊に12月8日の戦闘行動開始命令が伝達された。
[1941年(昭和16年)]
日本軍の真珠湾攻撃により炎上する戦艦
- 開戦の詔書が発せられる。
- 日本軍、英領マレー半島のコタバル、タイ南部のパタニとシンゴラ(ソンクラ)に上陸(マレー作戦の開始)。広東省から英領香港攻撃開始(香港の戦い)。
- ワード号事件
- 真珠湾攻撃
- 中華民国国民政府、日独伊に宣戦布告。
- 米領フィリピン上空で航空戦(フィリピンの戦いの開始)。
- アメリカ、対日無制限潜水艦作戦を宣言
- 12月10日 マレー沖海戦。グアムの戦い。日本軍、ルソン島北部(アパリ、ビガン)上陸。グアム、タラワ、マキン島占領。
- オランダ、日本に宣戦布告。
- ドイツとイタリアが対米宣戦布告
[1942年(昭和17年)]
[1943年(昭和18年)]
- 4月18日 山本五十六連合艦隊司令長官、ブーゲンビル島上空で戦死(海軍甲事件)。
- 5月 日本、学徒戦時動員体制の発表(学徒出陣)。
- 5月12日 米軍、アッツ島上陸(5月29日、日本軍全滅し「玉砕」の語の使用始まる)。
- 9月30日 御前会議で絶対国防圏構想を決定。
- 10月 日本軍、フィリピン独立を許可。
- 10月21日 東京・明治神宮外苑にて出陣学徒壮行式開催(学徒出陣のはじまり)。
- 10月24日 スバス・チャンドラ・ボースがシンガポールで自由インド仮政府の成立を宣言。
- 11月28日-12月1日 イラン・テヘランで英米ソ首脳会談(テヘラン会談)。
[1944年(昭和19年)]
マリアナ沖海戦で撃墜される日本軍機
コーンパイプを咥えるマッカーサー(1944年レイテ島にて)
B-29爆撃機
- 2月6日 クェゼリン島の日本軍玉砕。
- 2月22日 エニウェトク環礁(ブラウン環礁)の日本軍玉砕。
- 3月8日 日本軍、インパール作戦開始。
- 5月25日 日本軍、洛陽占領。
- 6月15日 米軍、サイパン上陸(サイパンの戦い。7月7日日本軍玉砕、在住日本人1万人死亡)。
- 6月16日 米軍、中国大陸から北九州へ初空襲。
- 6月19日 マリアナ沖海戦。日本軍は旗艦大鳳以下空母3隻と搭載機400機を失い、西太平洋の制海権と制空権を喪失。
- 7月4日 日本軍、インパール作戦を中止。
- 7月18日 東條英機内閣総辞職。
- 8月2日 テニアン島の日本軍玉砕。(テニアンの戦い)
- 8月11日 グアム島の日本軍玉砕。(グアムの戦い)
- 9月11日 米軍、ペリリュー島上陸。(ペリリューの戦い)
- 10月10日 米軍、沖縄、台湾を空襲(十・十空襲)。
- 10月12日 台湾沖航空戦
- 10月20日 米軍、フィリピン・レイテ島に上陸(レイテ島の戦い)。
- 10月23日 レイテ沖海戦始まる。
- 10月24日 戦艦武蔵沈没(シブヤン海)。
- 10月25日 空母瑞鶴を旗艦とする日本機動部隊が全滅。神風特別攻撃隊、レイテ沖海戦で初出撃。
- 11月24日 米軍の新型爆撃機B-29、マリアナ諸島より東京を初空襲。
- 12月7日 東南海地震が発生し、家屋倒壊と津波で1223名が死亡。情報統制によってほとんど報道されず。
1945年(昭和20年)[編集]
ヤルタ会談
硫黄島の戦いに向かう米海兵隊
沖縄戦 沖縄に上陸する米軍 (4/13)
長崎市への原爆投下によるキノコ雲
降伏文書調印時の日本側全権代表団
- 3月12日 名古屋大空襲
- 3月14日 大阪大空襲
- 3月16日 神戸空襲
- 3月25日 名古屋大空襲
- 4月1日 - 6月23日 沖縄戦
- 鈴木貫太郎内閣成立。
- 4月12日 アメリカ大統領のルーズベルト大統領急逝、後継に副大統領ハリー・S・トルーマンが就任。
- 4月30日 ドイツ総統ヒトラー自殺。
- 5月7日 ドイツ大統領カール・デーニッツ無条件降伏を受諾、ナチス・ドイツ滅亡。
- 7月14日 北海道空襲
- 7月16日 アメリカが原子爆弾の実験に成功し、マンハッタン計画完成
- 7月25日 米国、原爆使用を決定し投下命令を下す。
- 7月26日 ドイツのポツダムで英米ソ首脳が会談しポツダム宣言を発表。日本政府は、これを黙殺。
- 7月28日 米海軍、呉軍港爆撃(呉軍港空襲)
- 7月28日 青森大空襲(米軍、青森へ新型焼夷弾を投下)
- 8月6日 米軍、広島に史上初の原子爆弾を投下。
- 8月8日 日ソ中立条約を破棄し、ソ連対日宣戦布告、満州国と朝鮮半島に侵攻。(ソ連対日参戦)
- 8月9日 米軍、長崎に原爆投下。御前会議でポツダム宣言の受諾を決定。
- 8月10日 日本、連合国にポツダム宣言受諾を打電により通告。
- 8月14日 終戦の詔が出される。中立国にポツダム宣言
- 8月15日 日本国民へ玉音放送(終戦の詔)。
- 鈴木貫太郎内閣総辞職。
- 8月16日 ソ連軍、南樺太に侵攻開始(28日占領)。大本営、停戦命令を出す。
- 8月20日 樺太で真岡郵便電信局事件が起こる。
- 8月21日 占守島の日ソ両軍、停戦する。
- 8月30日 連合国軍最高司令官マッカーサー、厚木飛行場に到着。
- 9月1日 ソ連軍、千島列島の国後島・歯舞群島を占領。
- 9月2日 降伏文書調印が米戦艦ミズーリ号においてなされ、太平洋戦争が法的に終結。
(出典:『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋)
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