十勝の活性化を考える会

     
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言 霊

2021-10-17 05:00:00 | 投稿

言霊”とは、日本において言葉に宿ると信じられた霊的な力のことである。日本は、言魂の力によって幸せがもたらされる国「言霊の幸ふ国」とされた。作家 三島由紀夫氏は、約1,000人の東大全共闘を前にして「言葉は、言霊を持って語れ!」と言った。すなわち、心の言葉で語れということである。

 ウソがまん延している世の中なので、心で語る言葉は日本にはあまりない。彼は、“自利他利が大切であるとも言った。自利利他とは、自利は自らの悟りのために修行し悟りを開くこと、利他とは、他人のために尽くすことである。すなわち、自らの努力により得たものを他人にも還元、他人の為に動くことで自分も成長することである。

彼は憂国して割腹自殺で人生を終えたが、小説の世界だけではなく現実の世界を地で行ったのである。人生には、大義が無ければいけないのである。大義とは、これから実現しようとする未来に向けて、その行動の源となる正当な動機である。

 作家 瀬戸内寂聴氏が、彼の眼を見て「こんな目を持っている人はみたことがない」と言ったが、作家 川端康成氏も同じような目をしていたと思う。二人とも自利利他であったから自殺したのではないかと思っている。三島由紀夫氏が言っていた武士道は、何処にいったのだろう。

 私は短歌や俳句はやらないが、この二つは日本の文化であるから言霊があると思う。以下の俳句や短歌は、友人二人の親の作品である。

俳句:「叱られし 孫に手をそえ 月をみる」 

短歌:「住む町に 自然災害 なき幸いを 庭のコスモス 眺めて思ふ」

以上の俳句と短歌は、いずれも自然を詠んでいることが分かる。日本人は、自然を詠む心を持っているので、このような俳句や短歌が書けるのだろう。

最近、俳句が外国人にもブームになっているらしいので、環境活動家グレタ・ツゥーンベリさんだけに任せず、大人も地球温暖化に反対するデモに参加すべきである。近い将来、デモに参加する人が日本にも多くなっていくと思う。なぜなら、日本人は自然の大切さを知っているからである。    

「十勝の活性化を考える会」会員

注) 三島由紀夫

31歳(1956年)

誕生

平岡 公威(ひらおか きみたけ)
1925年1月14日
 

死没

(1970-11-25) 1970年11月25日(45歳没)

 

 

三島 由紀夫は、日本小説家劇作家随筆家評論家政治活動家皇国主義者。血液型はA型。戦後の日本文学界を代表する作家の一人であると同時に、ノーベル文学賞候補になるなど、日本語の枠を超え、海外においても広く認められた作家である。

代表作は小説に『仮面の告白』『潮騒』『金閣寺』『鏡子の家』『憂国』『豊饒の海』など、戯曲に『近代能楽集』『鹿鳴館』『サド侯爵夫人』などがある。修辞に富んだ絢爛豪華で詩的な文体古典劇を基調にした人工性・構築性にあふれる唯美的な作風が特徴。

晩年は政治的な傾向を強め、自衛隊に体験入隊し、民兵組織楯の会」を結成。1970年(昭和45年)11月25日、楯の会隊員4名と共に自衛隊市ヶ谷駐屯地(現・防衛省本省)を訪れ東部方面総監を監禁バルコニークーデターを促す演説をしたのち、割腹自殺を遂げた。この一件は世間に大きな衝撃を与え、新右翼が生まれるなど、国内の政治運動や文学界に大きな影響を及ぼした。

(出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)より抜粋』)