先日、“男女共同参画講座”が、帯広市の主催により十勝プラザで開催された。オンライン参加を含めて参加者は約40名であった。
講師の方は、総務省が実施した社会生活基本調査の共働き世帯の「家事・育児の分担率ランキング」を示していた。最も分担率の良かった県は、島根県・山形県・秋田県で、最も悪かったのは大阪府であった。高率の県でも分担率は約2割で、いかに日本男性の家事・育児分担率が低いことが分かった。
最も注目したのは、女性の社会進出である。この約30年間に、女性の働く割合が約2倍に増えている。社会進出といえば聞こえが良いが、非正規の女性の進出が増えたことが主な理由だろう。
2022年の内閣府のデータによれば、国会の衆議院の約10%が女性で、参議院とあわせても14%、地方議会では15%が女性となっている。この衆議院の女性議員の割合を世界比較すれば、190カ国中で168位と下位になっており、これはいかに日本が遅れた社会であることを如実に現わしている。
フランシス・フクヤマ著『歴史の終わり』の本によれば、男性が権力を独占している“家父長社会”が日本社会の独特の制度で、それが武士道を特徴とする日本文化を作っている源だという。
なお、私が属している町内会の会長は女性がなっており、女性の目で町内会を見ており、大変に住み良い町内会だと思っている。日本が変わるためには、議員数をはじめとして女性の社会進出を増やさなくてはいけないと思っている。何でもそうであるが、三現主義で任せることが大切だと思っている。
ところで、内閣府男女共同参画局ホームページによると、4組のうち1組が離婚しているそうで、アメリカでは、2組のうち1組が離婚している。国別では、ロシア・アメリカ・韓国の順となっており、ロシアが高いのは、①失業率、②アルコール依存度が考えられているそうである。離婚率が先進国で高くなっているのは、個人主義が浸透しているのが理由だろう。
「十勝の活性化を考える会」会員