十勝の活性化を考える会

     
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食料戦争

2021-02-18 05:00:00 | 投稿

 

先日、NHK総合テレビのNHKスペシャル水食糧クライシスを放映していた。いまコロナ禍という人類とウイルスの戦争が行なわれているが、すでにこのテレビ放映の前に食料戦争が始まっていたことを知らなかった。

このテレビでは、アメリカのトウモロコシ畑が水不足で作物が枯れ、アフリカではバッタの異常発生で作物を食べつくし、世界各地で火災が頻発していることを報じていた。これらについて世界保健機関(WHO)では警告を発しているが、自然が相手だけにどうすることもできないらしい。そして、これらの全て人間が作った地球温暖化が原因であることも報じていた。環境活動家 グレタ・トゥーンベリさんが怒るのも無理ないが、人類の自業自得と言わざるをえない。

 

私たちは、コロナ禍のように目の前に起こっていることには敏感であるが、地球温暖化のように徐々に進んでいくことには茹でカエルのように鈍感であるが、戦争はすでに始まっているのである。茹でカエルとは、冷たい水の中では元気であるが、徐々に水温を上げていくといい気持ちで死んでいくカエルのことである。

地球温暖化については、ただ指をくわえていても仕方ないので、遅ればせながらエスディーズ(SDGS)に取り組まなければならないと思っている。

 

テレビでは、まだ食べられる食料廃棄のことも報じていた。国連が行なっている食糧援助の3倍の量が、日本では捨てられているそうである。201910月に食料ロス削減推進法が施行されたが、世界には食べ物がなくて苦しんでいる人が8億人もいるのである。

またテレビでは、レバノンの食料事情を放映していた。レバノンの食料自給率は40%で、食料は日本と同じ輸入に頼っており、このところ通貨安で食料価格が3倍にも跳ね上がり、貧富の拡大でデモが頻発している。

レバノンは、外貨不足を背景に通貨価値は、201910月以降に半分以下に下落し、インフレの進行と失業の増大に招いて、20203月には国債がデフォルトに陥っている。一方、私の住んでいる十勝(日本の7番目の岐阜県と同じ広さ)の食料自給率(カロリーベース)は約1,200%で心配ないが、日本の食料自給率は38%なのでとても心配である。

地球温暖化のことであるが、半世紀前、私の高校時代の時の冬の最低気温は、マイナス20度以下が1週間ぐらい続いたが、今はマイナス15度ぐらいで、このことからも、いかに地球温暖化が進んでいることが分かる。なお、年間平均気温は東京が15.4度、札幌が8.9度、仙台が12.4度である。(1981年~2010年の統計)

「十勝の活性化を考える会」会長

注) 食料自給率

日本の農林水産省が推計した、1965年から2015年までの主要国の食料自給率は以下の通りである。

 

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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ZIP)
2021-02-18 12:17:48
農業関係者であれば、農水省の食料自給率を真に受ける人は殆どいないはずです。
そうでなければわざわざ農産物のブランド化などするわけがありません。
今から既に10年以上も前の、間違った思い込みに基づく記事を書くことが十勝の活性化に繋がるとは思えません。
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食料自給率 (ヒグマ)
2021-02-19 00:10:37
zipさん、コメントありがとうございます。私は最も懸念しているのは、作物を多く収穫するために使用される”農薬”で、人体に害があると思っています。もちろん、十勝の畑でも使用されています。
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Unknown (ZIP)
2021-02-19 00:37:24
人体に害を与える目的で農薬が使われている訳ではないと思いますが。
食料自給率と何の関係があるのでしょうか?
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農薬 (ヒグマ)
2021-02-20 02:32:37
zipさん、コメントありがとうございます。びっくりしたのですが、十勝のある農業を営む方は、農薬を控えた自分のハウスで作った作物を食べているそうです。東京から観光に来た友人が草が生えていない畑をみてびっくりしていました。人間の体が変わっていく理由の一つだと思っています。


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Unknown (ZIP)
2021-02-20 11:33:02
農薬が人の体を変えてゆく、とは具体的にどの様な状態をいうのでしょうか?
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こんにちは、 (戦略士の随想)
2021-02-21 01:30:20
私はこのブログサイトの新規ユーザーです。どうぞおいでください, 目新でおもしろい記事が見つかるといいのですが。

あなたとたくさん交流して助言と霊感を得たい。

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Unknown (ZIP)
2021-02-21 14:26:41
答えられないのは当然です。
そもそも農薬は人の体を変えることを目的として使われるのではなく、収穫する農作物の育成を阻害する要因を取り除き、その農作物の育成に適した状況を作り出す為に使われるからです。

仮に除草剤を撒いて雑草が生えない状況を作り出せたとしても、その効果は一時的なものに過ぎないことは、農業に従事する人なら知っていて当たり前です。
除草剤を使わずに、雑草を生やさない様にする為には雑草を引く必要がありますが、圃場が広ければ広いほど手作業では当然限界があります。
どうしても草刈機に頼る必要があるわけですがそれとてほんの一時的な状況に過ぎないわけです。
根が残っていてはそれこそ除草剤を使うより一時的な効果はうんと低いわけです。

雑草を駆除することで土中の養分を効果的に農作物に集中させること。
虫が住みやすい雑草を取り除くことで、その虫から媒介される病気を事前に予防すること。
つまり、雑草の無い畑は農家にとっては至極当たり前のことです。
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コメント (ヒグマ)
2021-02-22 05:27:15
戦略士の随想さん、コメントありがとうございます。ブログを読んでいただいているそうで、改めてお礼申し上げます。誤字や脱字に気をつけます。
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 (ヒグマ)
2021-02-22 13:09:25
zipさん、コメントありがとうございます。私は農業のことを詳しく分かりませんでした。ありがとうございました。おかげで、農業について詳しいい友人にお聞きして、遺伝子組み換え、有機栽培、無農薬野菜のことが分かりました。
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Unknown (ZIP)
2021-02-22 15:34:09
ハウス栽培は、その最も合理的且つ効果的な手段であることに間違いはないのですが、圃場の規模を考えると一概にはいきません。

小豆はなんといっても十勝産に限ります。
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