十勝の活性化を考える会

     
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地球温暖化説はSF小説だった

2021-02-13 05:00:00 | 投稿

先日一緒に歴史の講習を受けている漁業の友人に、今年の漁模様を聞いてみた。
「さっぱりだね~。イカはいないしサンマもいない、鮭も駄目なうえ頼みの養殖貝は都会の居酒屋がコロナのせいで店を開けていない。獲れるのはブリだけさ。」
一向に収まらないコロナ災害のせいで、あらゆる業種が打撃を受けていることをまざまざと思い知らされた。
その時はCO2排出による地球温暖化・海水温上昇の影響で魚種交代が起きているのだと思った。
しかし、歴史の講習の中で思わぬことを教えられた。
江戸時代、松前藩が場所請負制でアイヌと交易し、江戸に送り出していた海産物の中に「鮭」と並んで「鰤(ブリ)」が相当数入っていたという。
江戸時代からCO2による地球温暖化が進んでいた訳がない。
そう思い立ち、いろいろ文献を漁っていたらこの本に巡り合った。
これまでテレビやマスコミで散々刷り込まれてきた「温暖化」とは何だったのか、深く考えさせられたので紹介しよう。

§

広瀬隆著 『地球温暖化説はSF小説だった』

■まえがき
 多くの人たちが、こう言っている。「二酸化炭素CO2による温暖化が進んだ結果、人類を破滅させる気候危機が到来した」と。そしてテレビと新聞がその温暖化危機説を大声で唱えている。
日々テレビと新聞のニュースに接する普通の人びとは、彼らの言葉が本当だと信じて、地球の事態は深刻そうだと思い始めている。(中略)

 そして人類がとるべき災害防止の方法は「二酸化炭素対策」ではなく、違う方法に頭を使わなければならないことを知って、新しい行動をとるはずである。テレビと新聞の報道界が道を間違えると、世の中がどれほど危険であるかを、急いで認識していただくための緊急出版の書が、このブックレットである。

■地球の温暖化が止まらないって、誰が決めたのか?
 日本の電力は、原発も自然エネルギーもなしで足りている
まず最初に、二酸化炭素温暖化説がSF小説であることを、私がみなさんに伝えなければならない第一の理由から説明しよう。それは、原発反対運動をしている人たちの多くが、石炭火力発電を”悪”だと決めつけている間違いにある。
 2011年の東日本大震災後の日本の正確な電力事情を記述して、その問題の理解をしていただくことから始めよう。3・11大震災で凄惨な福島原発事故が起こったため、2年半後の2013年9月15日に、福井県の大飯原発が運転をストップしたことによって、日本国内のすべての原子力発電が運転を停止した。この原発ナシの状態は、2015年8月11日に鹿児島県の川内原発が、国民の圧倒的な反対を押し切って強引に再稼働されるまで、ほぼ丸々2年間、真夏の猛暑期も、真冬の酷寒期も、「完全に原発ゼロ時代」を達成したのが日本であった。その間、この表に示されるように、2014年度の原発はゼロ%で、自然エネルギーもゼロに等しいたった3・2%であった。つまりクリーンなガスと石炭と、少々の水力発電で日本全土のほとんどの電力をまかなった。そのため原子力も自然エネルギーもなしに、読者の家庭でも産業界でもオフィスでも、電力不足にならずにすんだのである。石油火力が9%ほど使われているが、これは工業界が輸入した原油を、自動車用ガソリンやプラスチックなど石油化学製品に使ったあと、残りの重油を火力に使った廃物利用のようなものだから、実質的にはゼロ%とみなしてよい。
 しかしほとんどの読者は、たったいま私が「クリーンな石炭」という言葉を使ったことに驚いているはずである。つまり現在の日本と世界のテレビ・新聞の報道を見聞きしている人間であれば、「地球の温暖化は、このままでは止まらず、近い将来には人類に大きな災厄がふりかかる。もうすでに地球の異常気象が大災害を起こしている」というストーリーを信じて、「二酸化炭素を出す石炭火力は犯罪である」という心理に陥っていることは間違いないからである。しかし石炭火力を拒否すれば、電気が足りなくなって、日本政府は再び原子力発電を求めるようになるよ。それでもいいのですか?

■20世紀に気温上昇が顕著になったというホッケースティックは捏造だった
 偽造データが山のようにバレてしまった。それがクライメイトゲート事件である。最大の捏造は、「IPCCの評価書で合意が付られている」と主張してきた科学的根拠-「過去1000年の地球気温は、1900年代(20世紀)に入ってから突然に上昇が顕著になった。だから、気温上昇の原因はCO2だ」というグラフであった。
このグラフは、ホッケーのスティックのような形で。スティックの先端か20世紀の急激な気温上昇を示しているので、地球温暖化のシンボルとして”ホッケースティック”と呼ばれてきた。これほど奇怪な気温変化のグラフは、考古学にくわしい私も見たことがない。なぜなら過去1000年間の正しい気温の変化は下の図のグラフのように、ホッケースティックとまるで違い、大きく波打っている。中世は現在よりはるかに気温が高かったことが常識で分っているし、気温上昇は20世紀から始まったのではない。イギリスで1700年代後半に産業革命が起こって石炭火力を使い始めるより前、1600年代半ばの小氷期(Little Ice Age)が終ってから地球の気温上昇が始まっていたので、C02は無関係なのである。文化人類学的にはヨーロッパで飢饉に苦しんだひどく寒い時期が、西ヨーロッパを中心にペスト(黒死病)の猛威が人々を苦しめ、ロンドンでテームズ川が凍った時代と一致して、小氷期があったことが明らかになっている。
IPCCがCO2による温暖化を強調するために「第3次評価報告書(2001年1月)」に明示し、全世界を欺いてきた有名な「ホッケースティックの図」(IPCCが主張してきたグラフの青線→で示される地球の温度変化)は、実際にあった“中世の温暖期”もその後の“小氷期”も抜けている「誤りだらけのデータ」であることが暴露されて、IPCC第4次評価報告書(2007年11月17日)から削除されてしまった。つまり「1900年代の20世紀に入って、工業界のCO2放出量が急増したので、地球が急激に温暖化した」と主張していたIPCCは、「ホッケースティックの図」が真っ赤な嘘だと認めたのである。


■「繩文海進」のように、温暖化および寒冷化は昔から起こっている

 日本で有名な歴史的事実を挙げれば、誰でも分る。考古学で[縄文海進]として知られるように、人間が石油も石炭も使わなかったほぼ6000年前の縄文時代に、下の図のように、東京湾の海が栃木県あたりまで広がるほど海面水位が高く、現在よりはるかに温暖化していたことは、関東地方各地の縄文人の”海の貝”の貝塚の遺跡の分布から明らかになっている。


 数千年前には、今よりはるかに地球が温暖化して、海面水位は5メートルも高かったのだ。したがって、このような「地球の気候変動」と「工業化によるCO2排出」を関連づけることが科学的に間違いであることは、昔からはっきりしている。全米の物理学者、地球物理学者、気候学者、海洋学者、環境学者、実に3万人以上が主張した通り、温暖化および寒冷化は、地球上で太古の昔からたびたびくりかえされてきた自然現象であって、CO2とは無関係である。IPCCの「CO2地球温暖化」という”CO2原因説”は間違っているから、21世紀の温暖化や寒冷化という気候変動に見当違いの対策をとれば、あべこべに被害が拡大する、と私は警告しているのだ。マスメディアは分っていない。

 冷静な人間であれば、江戸時代1780年代の天明の大飢饉、1830年代の天保の大飢饉のすさまじい歴史を思い起こし、現代に起こっている天変地異は、地球上で何度もくり返されてきた出来事であると知っている。昔から悲惨な自然災害は起こってきたし、勿論これからも起こる。現地を歩いて調べない自称「エコロジスト」たち都会の「CO2温暖化教」狂信者が、天変地異をまったく罪のないC02になすりつけている。


■C02温暖化説が犯罪の領域に入ってきた
 一方、まともな科学者たちで、C02温暖化説が科学的にまったく根拠のない仮説だと知っている人は非常に多いが、彼らも「石油・ガス・石炭の過剰な使用を抑制する」ことが資源保護のためになるならと、この誤った仮説を黙って見過ごすことがここ20年ほどの慣例になってきた。私白身も、ドイツ大の自然保護運動に対して、彼らが「C02批判」と同時に「原発反対運動」をおこなっていたので、誤ったC02温暖化説を黙認してきた。しかし現在では、C02温暖化教の政治的な活動が狂信的になって、「危険な原発推進論」の復活と、無理な「自然エネルギー拡大利用論」にまで誇張され、挙げ句の果てに、「地球温暖化対策を急いでとらなければならない。COPだ。白然エネルギー普及だ」と叫んで、メガソーラーと風力発電で森林伐採の自然破壊に熱中し、野生動物を棲息できないように追いつめるところまで逆走しているので、自然破壊者たちを黙認できない。特にC02対策として、大量の電力消費をもたらす電気自動車を掲げる愚か者が増大している。それと同時に、AI(人工知能を使うロボット化)による電化普及論が、”電力の消費量”を激増させようとしている今、彼らの暴走は、見過ごしてはならない犯罪行為である。これらエネルギー問題の解決策は、『二酸化炭素温暖化説の崩壊』に、①毒物を排出しないこと、②無駄な熱を排出しないこと、③機械的な自然破壊行為をしないこと、を三原則として、具体的に提言してあるので、本ブックレットではこれ以上の重複は避けることにする。

■むすび
 このブックレットで私が結論として言いたいのは、地球温暖化という「科学者が馬鹿にする支離滅裂」の仮説に対して、これほど数々の反証となる”科学的な事実”があるのだから、「次の大地震の脅威が日本の原子力発電所に辿っている危機」に目を注ぐべきだという当り前の話なのである。
(中略)
 最後に、真の災害対策として、読者にどうしても呼びかけたいことがある。
 日本では、大量の殺人兵器と戦闘隊員のために、毎年5兆円以上という莫大な税金を国民から徴集して、無駄に使い捨てている。しかしわが国は、このような子供だましの戦争フィクションをふりかざす前に、現実には日々の自然災害に苦しむ列島である。ならば、それに備えるため、自衛隊を全面的に自然災害の救助に備える「災害救助隊」に改組して、戦闘用の迷彩服を、明るい緑の服に着替えさせるべきだと思わないだろうか。何よりも先に、消防士やレスキュー隊員と同様、人命救助に専念できる組織に変えて、災害発生時に備えようという知恵が、なぜ、どこからも生まれないのであろうか。

2020年2月 広瀬隆

広瀬隆(ひろせ・たかし)/1943年、東京⽣まれ。作家。早稲⽥⼤学理⼯学部卒。⼤⼿メーカーの技術者を経て執筆活動に⼊る。『東京に原発を!』『危険な話』『原⼦炉時限爆弾』『FUKUSHIMA 福島原発メルトダウン』『第⼆のフクシマ、⽇本滅亡』などで⼀貫して原⼦⼒発電の危険性を訴え続けている。
『⾚い楯―ロスチャイルドの謎』『⼆酸化炭素温暖化説の崩壊』『⽂明開化は⻑崎から』『カストロとゲバラ』など多分野にわたる著書多数。

§

昨今、巷にはフェイクニュースがあふれかえっている。
その情報は誰によって流されているか、なぜ今流されているか。
最終的に誰が利益を得る情報なのか。
歴史を振り返り、その事象の時何があったか。
前後左右・縦横斜め・表裏、冷静にできる限りの検証を行わないと真実は見えてこない。

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