今週も続けて美術館めぐり。
水戸の茨城県近代美術館。
夏休みの企画は
「土とともに、美術にみる〈農〉の世界、ミレー、ゴッホ、浅井忠から現代のアーティストまで」
農業県の茨城らしい企画。
地味なテーマなので、日曜日のはずが鑑賞客は多くない。
基本的に写真はNG。
ミレーの落穂ひろいなどフランスのバルビゾン派でスタート
ゴッホもオランダ時代の初期の作品が少しばかり
(基本的には国内美術館所有のもの)
すぐに浅井忠など明治初期の農村風景の油彩画がつづく
牛久に住んでいた小川芋銭の掛け軸墨画も並んでとりとめなく
飯野農夫也の力強い版画がならぶ
新居広治などを見ると、戦前から戦後にかけて、貧しい農民と労働者を描く美術界はソビエト連邦を向いていて、作品は東欧諸国を巡回している。
最後のコーナーに入ると、
とつぜん草間彌生の赤や黄色のかぼちゃの世界。草間も農業とは初めて気づく。
最後はスプニツ子!の光る絹のドレス
現代アートの主張は環境問題でもある
これは雨宮庸介のApple (現代アートの一部だけ写真可となっている)
農業も馬や牛を使っていた明治の風景から
今はトラクターは当たり前で、最近はドローンも飛び回る。
美術界だって、農村のわらぶき屋根を描く明治の画家に対し
現代美術家はドローンで見た空からの水田を描いてもよいはずだ。
その辺の想像力を鑑賞者も磨いてほしいのだろう。
で、最後にロダンの写真を撮って、
ああ、これが美術館だなんてなっとくしたりして。
ではまた、ぶらり。
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