職場にて

　昨日、仕事中にお客様から声を掛けられた。
「ちょっと貴方！」と言われ振り返ると
「どうしてこのパン、こんなに凹んでるの？！」
「申しわけ有りません。朝から一番下になってたんだと思います。」
「どうしてこういう積み方をするの？！」　　こう言っては失礼ですが、口煩そうなお方です。
「どうしてキチンと一個づつ立てて置かないの？！」　　詰問調です。
「一個づつ立てて置きますと、補充が間に合いませんので・・・」
「買う方の身になって置きなさい！」
それからも暫くは色々と仰います。　口ごたえは出来ないので、ひたすら黙って俯いてました。
同行されていたお嬢さんはそんなお母様をどんな風に思われていたでしょうか。。。

　言い訳になりますが、一日に何千人も来客の有る大きなスーパーです。
「平台」と呼ばれる大きな台に二段三段と積み上げておかないと、需要に間に合いません。
　家庭で食パンを保管する形で一個づつ並べていたのでは、どうしようも無いのです。しかし、現実には一番下のパンが凹のも事実です。
　朝一番に、メーカーが来て積み上げます。　私達はその後をホローする形で積み上げます。
信じられないスピードで売れて行きます。　次々と積み上げる事でしか対応出来ません。

　バックヤードに下がってから、一緒に働く大学生に言いました。「僕も売り場にいると切れそうになる事がしょっちゅうですよ！」と言います。

　先日はこんな事も有りました。　レジの人が来てこう言います。
「このパックが脹れてるので、品質が心配だとお客様が・・・・脹れてても大丈夫？」
「脹れて無いの有りますよ。こちらを持って行って下さい。」
「だってこれは値引されて無いから・・・・・・」
「え？脹れてるのは値引き商品？」
「そうです。」
「品質がご心配なら、正規の商品をお求め頂かないと・・・・」
レジの方と顔を見合わせました。
　これもバックヤードで同僚に話すと
「偉そうに品質なんて言うなら、見切り品なんて買うな～！！と言って遣りたいよなぁ～」と憤ってくれました。






「ケラトテカ」　先日行った但馬高原植物園で売られていたお花が咲いています。