高砂百合が咲きました。
百合の中では何の変哲も無い百合ですが、私には思い出深いお花です。
私がお花を育てる切っ掛けを作ってくれた友達に繋がるお花~
種を撒き、苗が育つと私にくれました。 植え替えようとすると、丸々と太ったミミズが出て来るような肥沃な土でした。
彼女の丹精の賜物のような黒土でした。
彼女の苗は、確実に咲きました。 唯一つ、2年経っても咲かない苗が有りました。
彼女に言うと、「葉を一つ持って来て見せて」と言います。
2~3枚千切って持って行くと、開口一番「可哀想に、一枚って言ったでしょう~」
ハッとしました。 葉一枚でも、彼女は愛おしいのだと気付きました。
「これは百合よ。まだ1~2年は育ててやってね」
彼女の言う通り、次の年に花が咲きました。それがこの高砂百合です。
彼女は、旦那様の転勤で遠くに行きました。その土地が気に入って、定年後も神戸には戻りませんでした。
大きなお庭を持って、お花を沢山育てていると聞いています。