Tokkoちゃんの気まま日記

感じたままに~ 心のままに~ 好き放題書いてます

認知症の母をみて思う事

2015-10-09 08:31:28 | 母便り
 認知症を発症した母が一番変わったのが、言葉遣い
以前よりも、言葉が丁寧になった
逆に、丁寧で綺麗だった人がぞんざいに成る事も有るのだろうと思う
母の場合は、妙に丁寧で優しい感じになった
それがどうしても母のキャラにはそぐわず、異質に感じてしまう
何度も同じ事を言われても、全く腹立たしくも感じないのに
この馬鹿丁寧な言葉を聴くと イラ~~  っとしていた

 でも先日観に行った 「徘徊-ママリン87歳の夏」 で主人公 酒井アサヨさん も
この馬鹿丁寧な言葉を使っていた
「そうなんですか」 「あなたはどなたさんですか」 「お世話になります」
「ご迷惑をおかけします」 「私は結構ですから」 等々
 
 母は、
「それでは行って参ります」 「あなたも家で気を付けて下さいね」 「このお花、とっても綺麗ね」
等の言葉を、それはそれは優しげな口調で言う
正常だった母からは、終ぞ聞いた事の無い言葉と口調

 しかし、映画を観た一つの成果としてこれも 病気 が言わせるのだと気付かされた
これと言って、実際の介護に役立つと言うような映画では無いし
私自身もそんな事は、全く期待もしていなかった
ただ二人の姿を観て感じるものを大切にしたかった
その感覚を忘れないように過ごそうと思った
そんな映画だった

 これからは、母のそんな言葉と口調を 「病気」 と捉えて
イラ~~っと感が軽減するするような気がする


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