Tokkoちゃんの気まま日記

感じたままに~ 心のままに~ 好き放題書いてます

幸せの匂い

2015-10-16 13:45:21 | 日記
 子供の頃、大叔父の家に行くと、ミルクティの匂いがしたのを覚えている
大叔母は、香淳皇后(昭和天皇の后)と面差しの似た人でとても上品な雰囲気
家の中に紅茶の香りが漂うなんて、子供心にも憬れにも似た思いを持った

 長じて、自分の家庭にも幸せを感じる匂いが有る
それは朝のレギュラーコーヒーを点てる匂い
そして、パンやクッキーが焼き上がった後の香ばしい匂い
その香りが嗅ぎたくて、コーヒーを点てオーブンを稼働させるのかもしれない
子供の頃の我が家には無かった、穏やかで幸せを感じさせてくれる匂い

 匂いの記憶は意外と根強い
写真のように残るものでは無いのに
匂いの記憶は、色々なものを連想ゲームのように呼び起こす

 テーブルの前に座る自分
「この子ぉに紅茶淹れてあげてや~」
とお嫁さんに言い付ける声
その声がハスキーだった
髪の色は薄い紫
色の白い顔にその髪色が不思議と似合っていた

 例えば今、子供が家を離れる
その時、「ああ~自分の家にはこんな匂いがしていたっけ~」 と思いだす
あれはコーヒーを点てる匂いだった
甘いクッキーの匂い
パンが焼き上る粉とバターの香ばしい匂い

 そんな記憶のなかで、自分が覚えられていたら嬉しい