昨日、北海道社会福祉協議会が実施する「生活福祉資金貸付事業」の胆振日高管内の社協職員担当者を対象とした研修会が活動センターで開催されました。研修では、事業を通じた相談ケースを基に講義、演習が行われました。
社協では「貸付相談事業」を行っておりますが、ここ数年貸付相談が増えてきております。
やはり、一般的に言われる「格差社会」「無縁社会」が広がってきていいるのでしょうか?
研修の資料を見ながら、正月休みに読んだ本を思い出したので書きます。
この本を読んで理解したんですが、「貧困」に関して2つの定義がなされていました。
「絶対的貧困」と「相対的貧困」です。簡単に言えば前者は「衣食住」に困っている状態で、だれが見ても貧困状態です。後者は、社会的に見て「ふつうの生活」ができない状態です。これは時代によって異なるかもしれませんね。
要は、「貧しくたって気持ちの持ちようだ」とは言えないということです。
この本の著者が言いたいことは、貧困への対応、国の政策は単に生活費を支給することだけではなく、人と人とのつながりの視点が不可欠だとありました。これを「社会的包摂」という言葉で書いていましたが、それに対する言葉として「社会的排除」と言っていました。
就労できればそれでOKということではなくて、働く場での「役割」「居場所」「つながり」があって、「社会的排除」の問題が解決に向かうということです。
これって、社協的だなあって思いました。
地域で行う「ふれあいサロン」のメリットとダブりました。
こんな時代だからこそ、社協の出番かも?!(さっく)