昨日9月1日(木)は、殿ヶ谷一座の本番前最後の稽古日でした。
殿ヶ谷公会堂にて、衣装やカツラをつけての稽古を行いました。
私は今回、お爺さんの役なので、メイクもして臨みました。
今回、全12回の稽古でしたが、役者全員が揃ったのは、なんとこの日一日だけ。忙しい人たちばかりなので、毎年こんな感じです。
本番直前で疲れもたまってますが、3時間みっちり稽古しました。
最後の稽古が終われば、私の演出の仕事はおしまい。あとは楽しく本番をやるだけです。
もう、今からアタフタしちゃいけません。本番では、稽古以上のことはできないのです。もしも、何か新しいことを思いついてしまったとしても、稽古してないことはやってはいけません。料理人が、一回も作ったことないものを客に出しますか? その新ネタは、来年まで取っておきましょうね。
さてさて、
明日はお天気も良さそうです。
多くの皆様のご来場を心よりお待ち申し上げております。
(この写真は9月29日に行った、最後の舞台稽古の模様)
あらためましてご案内を載せておきます。
殿ヶ谷一座 第27回奉納芝居
(第30回殿ヶ谷まつり前夜祭)
「銭形平次」
脚本・演出 鈴木秀明
日時 10月3日(土)夜8時頃より(上演時間約40分)
会場 阿豆佐味天神社特設舞台(立川市西砂町5-10)
ものがたり
江戸の町では、一人暮らしの老人を狙った詐欺事件が横行していた。
「てぇへんだ、てぇへんだ、親分!」
子分の八五郎が神田明神下の平次親分のもとにすっ飛んできた。なんでも、駄菓子屋を営む権兵衛という老人が、息子を名乗る男に十八両もの大金を奪われたという。
「許せねぇ・・・、お静、行ってくるぜ!」
仲間の岡っ引きの万七、清吉とともに捜査に乗り出す平次。
一方、盗人の大親分・亀蔵が率いる詐欺集団は、両国の越前屋、さらに幕府老中・石田能登守という後ろ盾を得て、やりたい放題。平次の上司にあたる北町与力の笹野新三郎にも、上からの圧力がかかり、思うように動くことが出来なかった。
「平次、ヘタに動けば御公儀に逆らうことになるぞ。」
「上等だぃ!爺さん一人守れねぇで、何が御公儀だぃ!」
男だったら一つにかける かけてもつれた謎を解く
誰が呼んだか銭形平次 今日も決め手の銭が飛ぶ
殿ヶ谷一座とは?
平成元年、殿ヶ谷まつりを盛り上げようと、地元の有志5名が集まり「国定忠治」を上演したのが始まり。以来27年間、一度も休むことなく毎年10月の殿ヶ谷まつりで、奉納芝居を上演し続けている。
現在は役者・スタッフ合わせて約20名が参加。ほぼ全員が町内在住の地元メンバーで、脚本、大道具、小道具、背景画などは、すべて座員の手作りである。
これまでの上演作品は「国定忠治」「沓掛時次郎」「水戸黄門」「遠山の金さん」「銭形平次」「次郎長三国志」など。脚本はオリジナルの内容で、その年の時事ネタや流行語なども取り入れる。したがって、いわゆる「農村歌舞伎」や「地芝居」といった伝統芸能とは一線を画す、独特な「村芝居」である。
一町会の住人だけでつくる村芝居劇団で、これだけ長く活動している団体は全国的にも珍しい。
昨年の動画(J:COM多摩デイリーニュース)はコチラ
地域情報サイト「まいぷれ」の立川市のページにも、情報を掲載させていただいています。
http://mypl.net/event/00000200137/?view=2