4月18日(水) 曇り時々晴れ
トンサンは家にいる時も留守電にしておく。
勧誘の電話が多いからだ。
留守電でも相手の声が聞こえるので、相手が知っている人なら出る。
たいていは留守電アナウンスが流れると「ピー」の前に切ってしまう。
ほんとに用事がある人は録音を入れる。
今日はたまたま電話に出てしまった。
プルルル・・・・
トンサン「はい」・・・トンサンは自分からは名のらない。
相手「鈴木さんのお宅ですか?」
トンサン「そうです」
相手「市役所のものですが、医療費が返却されるという封筒が届いていると思いますが」
トンサン「来ていませんよ」・・・おかあが知っているかな? おかあが戻ったら聞いてみて、こちらからかけ直すことにしようかと思っていると、
相手「そうですか。4万いくらいくら返却されるのですが、4月10日の期限が過ぎてしまっていたので確認の電話を入れました。期限が過ぎているので市役所からは返金できません」
トンサン「はい」
相手「返金は社会保険庁からになります。そちらの電話番号を伝えても構いませんか?」
トンサン「はい」
相手「携帯電話をお持ちですか?」
トンサン「持っていません」
相手「プツンッ」と切られてしまった。
この瞬間トンサンはやっと詐欺だと気付いた。
もしトンサンがケイタイを持っていたら番号を教えてしまっていたかもしれない。
すぐに厚木警察にこんな電話があったと連絡する。
電話は「住民相談係」という部署に回された。
担当者の話だと、初めて聞く内容だとのこと。
警察の担当者は市役所に「そんなことはしていない」ということを確認して、トンサンのうちへ電話してきた。
市役所の人の話では4年くらい前に同様のことがあったということを聞いたとのこと。
どうやら「返金する」というのをえさにして、携帯電話の番号を聞きとる手口らしい。
関係部署に情報を伝えるとのことで、連絡したことに感謝された。
ネットで調べると2003年ごろに同様の手口があった。
電話番号のリストを作って売っていたらしい。
後になって気づけば医療費の返却に社会保険庁が関係するはずが無い。
矛盾点はいっぱいあるが、その時は気付かない。
皆さんも気を付けてください。得しそうな話には乗らないように。